CFP®試験(2022年第2回・第1日程)の出題分析
2022年11月13日(日)に、CFP®試験(第1日程)が行われました。「出題傾向」「難易度」「時事問題」など。さっそく回答して難易度を確認しました。
金融資産運用
全体的として、これまで通り「難しい課目」との印象がありました。一方で、債券に関する出題は、もはや出題者の趣味で出題しているとしか思えないほど、どうでも良い「文章読解力」「数学解答力」を問うものでした。今後の改善を求めます。
外貨建て商品については、相変わらずのマニアックな出題でした。ここに時間を割くようなら、他の出題に注力したほうが良いと感じるものでした。ただし、ややこしい計算問題が4問あったので、捨て問題とするには抵抗があった方もいたのではないでしょうか?
合格ラインはこれまでと同水準でしょう。今回まとめた「正解しておきたい出題数」は29問/全50問でした。この前後でしょう。
不動産運用設計
全体的な構成は従来通りでした。若干、出題方法が変更になった部分もありますが、計算問題は最近の傾向通り、文章題はやや難化したように感じました。
とくに取引事例比較法に関しては、従来よりもかなりシンプルな内容になったので確実に得点しておきたい水準です。
不動産投資信託、証券化に関する出題が増え、正確に理解しておくことが求められました。
合格ラインはこれまでと同水準でしょう。今回まとめた「正解しておきたい出題数」が33問/全50問で、この前後でしょう。
ライフ・リタイアメントプランニング
従来通りの出題構成でした。難易度も標準的でした。そして、久しぶりの出題や、細かい知識を問うものも多く盛り込まれ、過去問を何度も演習し、正確に理解していたかカギとなりました。
【久しぶりの出題】
・正味現在価値NPV
・奨学金の返済額
・在職老齢年金と高年齢基本継続給付金の計算
【細かい知識が必要な出題】
・教育訓練給付
・高年齢再就職給付金
・高等学校等就学支援金
・住宅住宅ローン控除
・フラット35
合格ラインはこれまでと同水準でしょう。今回まとめた「正解しておきたい出題数」が33問/全50問で、この前後と予想します。
まとめ
第1日程の試験は、3課目とも標準的な難易度だったように感じました。不動産やライフプランでは時事問題などで詳しい知識が求められましたが、金融については、計算力(数学)を問われるものだったので、本当に必要な知識なのか疑わしく思います。
また、出題傾向が若干変更し、かなり昔の出題形式に戻っていました。過去問の演習と、難易度の高い計算問題に関して正確に回答方法を理解しておけば、余裕すら感じたのではないでしょうか。
今回の試験(2022年第2回)の解答解説を含んだ「新・図解」は2022年末をめどに製作しておりますので、ご希望の方は、いましばらくお待ちください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。