CFP®であり続けるために
CFP®資格審査試験(2022年第1回)が終わり、試験問題が公開されたので、自分なりの”解答集”を制作しています。第1日程【振り返り記事】、第2日程【振り返り記事】とも、おおまかな出題構成は変わらず、少しずつ変化や新しいテーマも盛り込まれています。
どの程度の得点ができたか
まだまだ講師として活動しても良いかな?と自負できる水準でした。どの課目も”うっかり”があったので、気を付けたいところです。7月下旬にならないと合格点が分かりませんが、どれくらいの水準になるのか気になりますね。
金融 41点
不動産 42点
ライフプラン 41点
リスクと保険 43点
タックス 46点
相続事業承継 46点(いずれも50点満点)
CFP®であるために必要なこと5選
【1】知識の更新
課目によっては、計算問題の比率が高く、知識に関してあまり意識していない場合が多いかもしれません。しかし、計算方法や適用要件が変わっていないかの確認も必要です。(★は、初出題の項目)
金融
東京(株式市場)の再編
金融サービス仲介業
投資信託の共通KPI★不動産
契約不適合(旧;瑕疵担保責任)
賃貸住宅管理業法★ライフプラン
住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給に関する法律★リスク
地震保険制度タックス
ひとり親控除・寡婦控除
住宅ローン控除相続
直系尊属からの一括贈与の非課税(教育資金、結婚・子育て資金)
法務局における遺言書の保管等に関する法律
【2】時事問題で”いま”にアンテナ
いま話題のルール、しくみなどを理解しておくことは、コンサルティングにおいても大切なことです。古い知識は、話のネタにはなりますが、資金計画には役立ちません。いまを知っておくことは、知識の鮮度とも言い換えることができます。
金融
日米欧GDP、政策金利、実効為替レート
日銀や内閣府の公表資料不動産
被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特例
生産緑地法(2022年問題)
令和3年版土地白書ライフプラン
生活自立支援事業
労働時間、年次有給休暇、労働安全衛生法
育児・介護休業法リスク
生命保険文化センターの調査結果
保険契約等の年金の調書タックス
会社法の理解、決算書の読み方相続事業承継
任意後見制度、成年後見登記制度、信託法
中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律
【3】専門性、得意分野の強化
複数ライセンスにより、税務、行政、司法など強みを持つことも大切です。しかしその前に、6つの課目のうち得意分野を確認し、積極的に伸ばしていくことも大切ですよね。
私の場合には
▶専門(得意)分野 → タックス、相続事業承継
▶好きな分野 → 金融、リスク
〇〇プランナーとか、〇〇コンサルタント、〇〇相談員など、コンサルティングに特化したライセンスも魅力的ですね。
【4】実践を繰り返す
何よりも大切なのは実践することです。対面でのコンサルティンも良いでしょう。人前で講座形式で話すこと。セミナーで大勢の前で話すこと。とにかく実践することは、大きな気づきを与えてくれます。
講師として話をしている最中に「あ~そういうことだったのか」と気づくことがあります。また、質問を受けて「自分も理解していなかった」「疑問に思ったことがない」など、冷や汗をかくこともありました。
質問を受けることは、勉強にもなります。
【5】理由を考える、知る
勉強にあたって
▶なぜ、ルール(しくみ)が変更になったのか
▶新しい法律の導入背景
を知ることは、環境の変化を知ることにつながります。これまでのルールでは”足りないこと”とか、”時代に合わない”などの不都合が生じていることを意味しています。
クライアントに関して
▶どういう過程で、資金不安に至ったのか
▶夢、目標を設定した理由
を知ることは、相手の価値観を知ることにつながります。クライアントを理解するためのツールとして、試験で学んだことをいつでも引き出せるように、準備しておく必要があります。
最新の知識をいつでも提供できるなら、自信になるだけでなく、相手に安心・安全な環境を提供できるようになります。
CFP®。これからも、続けます。
これからも、最新の知識を提供できるよう、CFP®試験の回答演習をつづけます。そして、情報提供を続けます。
ここまで読んでくださってありがとうございました。