結婚資金、ためておく?
結婚が決まってから、結婚資金のために貯金を始めるカップルがいます。
ところで、結婚資金ってなんでしょうか?
*平均値データは全てゼクシィによるもの(2022年11月時点)
結婚資金の内訳
挙式をするのには、平均347万円かかるそうですが(*)、それ以外にも事前準備から新生活を始めるまで、いろいろとお金がかかります。
式を挙げる他にも、これら全て含めて結婚資金というのですね。
<入籍準備編>
親への挨拶
結納
両家顔合わせ
前撮り
<指輪編>
婚約指輪
婚約指輪の返礼品
結婚指輪
<挙式編>
スタッフ費用
料理・飲み物
撮影費用
ギフト
映像演出
お礼・お車代
ペーパーアイテム
会場費
衣装(花嫁・花婿・親族、着付けなど)
小物
花嫁の美容代
親族衣装
二次会(会場・飲食合計)
<挙式後編>
ハネムーン
新生活準備費用(引っ越し代・家具家電など)
両家挨拶の食事会、指輪の購入、挙式以外にも結婚にかかわる費用はたくさんあります。
そして、新生活のために引っ越しを計画しているのであれば転居費用もかかります。
これらを合わせると、かなりの出費になるので計画的に貯蓄をはじめるカップルが多いのでしょうね。
★婚約指輪に関してはこちらもどうぞ★→
お金がかかるものトップ10
上にあげた、結婚にかかわる費用のうち、高いものから順にトップ10はこのようになります(*)。
結納金 平均約99万
衣装代(花嫁ウエディングドレス+カラードレス+着付け) 平均約61万
結納返し 平均約46万
婚約指輪 平均約36万
挙式代(キリスト挙式) 平均約38万
ハネムーン費用 平均約30万
新生活(家具家電など) 平均約30万円
前撮り(ロケ撮りの場合) 平均約20万円
二次会(会場・飲食合計) 平均約20万
新生活(引っ越し代) 平均約17万円
特に衣装は高額なのがわかります。
花嫁はドレス以外にも小物やアクセサリーの費用が別途かかりますし、お色直しの回数やドレスのデザインによってはもっと高額になる場合もあります。
近年では、結納をしない人もいますし、式場を予約せずにレストランで会費制のパーティーにしたり、写真撮影だけで楽しむカップルも多いようです。
多様化する価値観と生活感の中でいろんな選択肢があり、それぞれにカップルにぴったりのスタイルを選べるようになってきています。
親が結婚式代を払うと贈与になる?
資金が足りない場合はどのようにしたら良いでしょうか。
親が一部負担してくれるケースも耳にしますが、贈与税はかかるのでしょうか?
<贈与税がかからない場合>
・親が挙式代を支払っても贈与税はかからないようです。
・結婚・子育て資金の非課税制度を利用し、手続きをすれば金融機関経由で非課税で高額の資金を受け取れます(ただし、下で解説するように手続きはちょっと面倒)。
<贈与税がかかる可能性がある場合>
・110万円を超える金額を銀行振込で受け取った場合。
「これで結婚式をあげなさい」と銀行振込でお金を受け取ってしまうと、贈与とみなされ110万円を超える部分に対して贈与税がかかってしまう可能性があります。
「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税制度」の活用
通常、1年間に110万円を超える金額を贈与で受け取った場合は、110万円を超える部分に対して贈与税がかかります。
しかし、この制度を利用すれば
・結婚に係る費用300万円
・子育てに係る費用と合わせて1000万円
合計1000万円まで、親や祖父母から非課税で贈与を受け取ることができます。制度は2025年3月31日まで。
注意点
「結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税制度」を利用するときは注意するべきことがあります。
・事前の手続きが必要
(1)専用の口座を金融機関で開設しなければいけない。
(2)その際、申告書を提出しなければいけない。
・引き出すたびに証明が必要
(1)これから支払いが生じるものに対して引き出す場合は請求書を提出しなければいけない。
(2)後から引き出す場合は、支払いの事実などがわかる領収書を提出しなければいけない。
・目的外の引き出しの場合、期限を過ぎた引き出しは贈与税の対象となる
対象となる用途:挙式代、衣装代、新居の家賃・敷金など。
対象外:婚約指輪、結納、両家顔合わせ、エステ代、ハネムーン費用など
期限:受贈者(受け取った人)が50歳に達したとき
結婚はお金がかかるライフイベントなので、こういった制度があることも知っておくと良いかもしれませんね。
*出典:ゼクシィ、相場一覧シート
参考:国税庁(https://www.nta.go.jp/publication/pamph/sozoku-zoyo/201504/01.htm)
<関連記事>
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?