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在職老齢年金の撤廃?見直し?

 働いたら損をする? 現在の在職老齢年金制度に対する感想である。この制度は高所得者優遇の是正の一環として施行されたが、高齢者の働く意欲を削ぐものと感じる。

在職老齢年金の中身をざっくり表すと、以下のようになる。
年金のカット = {(給与 + 厚生年金) - 50万円}✖️ 1/2
つまり、給与が多いと年金がカットされる仕組みである。

 この在職老齢年金が撤廃される動きが出てきている。これは、高齢者の就労を促進するための施策であり、その理由は2つある。
① 少子高齢化による働き手不足
② 社会保障制度の持続性を高めるため

 特に②については、60歳以上の人が働き続け、厚生年金を納める側に回ることで、年金財政の安定性が増す。また、公的医療保険においても、後期高齢者に医療費を3割自己負担させる「現役並み所得者」の拡大に向けた動きが進んでいる。

 政府は、エイジレス社会の実現、すなわち社会保障制度を年齢に関係なく負担能力で支える「全世代型社会保障」への転換を目指している。

 人生100年時代を迎え、元気に長生きするためには、年齢に関係なく生きがいを見つけて過ごすことが求められている。時代のニーズに柔軟に対応し、必要に応じてリスキリングを行い、人生を存分に楽しむことが大切である。

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