
「普通の人が仕事と育児を両立するのは無理だ」ってなんで言ってくれなかったんだっていう話
こんにちは、FP1級のりさです。普段はIT企業に勤めています。
現在40代半ばの私ですが、20代の後半、女性の先輩の中には子育てと仕事を両立してきた部長や課長が数えるほどでしたが数人(1.2名)いました。(事務職の子育て中女性は周りにいた記憶があります)
中でも私が20代後半に金融機関で勤めていた際の担当部長は女性の方で、キャリアを順調に歩んでおられる方でした(その後、その会社で女性役員に抜擢されていました)
普通に憧れて、同じレベルではないまでも、自分もバリバリ働いていくんだろうな。なんてその当時の私は思っていました。
そして、現在に目を向けると。。。
そういえば私が28歳の時の女性部長は確か40前(38とか9?)だったはず。私はもうすでにその年齢を超えていますが、部長どころかまだ課長にもなっていません。
そんな、先輩キャリアママへ目ん玉キラキラさせてを憧れるている20代。
子育てしながら早く帰っている、仕事より家庭を優先しているように見える先輩事務の人をないがしろに見ていた自分の横っ面はったおして
結婚するまでに教えてほしかったこと5つ。
をつらつら書きます。
1.子供が生まれたら、「そのままで」生まれる前と同じ働き方はできないこと。
2.キャリアを優先するなら、急な呼び出し、病児に対応できるシッターの手配ができるほどの財力が豊富なこと。
3.一部、キャリアを実現した子供がいるママたちがいるが、そこには多大な覚悟と犠牲があったこと。
4.夫が働き方を変えない。もしくは変えない夫と共働きをする場合は、夫と刺し違えるくらいの話し合いをすることになること。
5.普通の人は、目指すのはいいけど、何かしら特別な状態(職場環境が相当恵まれているとか、本人が鬼のメンタル以上のものを持っている)でないと実現できないこと。
・キャリアのお手本みたいな人には以下の3種の神器を持っていることが多いこと
①関東に住む理解のある親
②超絶理解のある前衛的な上司
③マネージャーのように支えてくれる夫
その上、最低限家事や子育てを外注できる財力。
子供が産まれても同じ仕事をし続けるには、上記の5つがあり、さらに職場でも多大な努力が必要であること。
じゃあ、どうすれば私のように普通の人は「仕事と育児を両立」できるのでしょうか。
少し小手先のテクニックになっしまいますが、近場に両親もいない、三種の神器を持たない私が30代で子供を産んで変えたときのやり方は、ずばり「転職」でした。条件は以下の5つを最低ラインとして定めました。
①現在住んでいる自宅に近い会社に転職する
②子育て社員が複数いる会社を選ぶ
③業務内容に20代で獲得したスキルが活かせるところを選ぶ
④定時終了後、打ち合わせや訪問が定例で入ることのない会社を選ぶ
⑤ゆくゆくはテレワークが選択できる会社を選ぶ
20代で子育て後のことを考えた会社を選ぶ。というのもできたのかもしれませんが、若い時分の私にはそんな選択肢がなかったです。
ただ、20代を必死で仕事のやり方の習得や、難しめの資格取得に使えた前会社での経験は、今も財産となっています。
10年前の雑誌にでてくるようなキャリア女性は、とてもキラキラしています。
でも今から思うと、キャリアママはこんな心持だったんじゃないでしょうか。
「キャリアと子育ての両立?!すごく大変でした~後輩にはおススメできませんね。私だからできたことです!覚悟がない普通の人に、仕事と育児を両立してキャリアを実現するなんて無理ゲーに決まってますね!
実際、子供を保育園にお迎えにいくのはいつも最後です。保育園に育ててもらってますね。寝る時間は子供も10時過ぎです。理想の子育てなんてできてませんよ。それでも仕事を優先してきたから今があるんですよ!」
という感じでしょうか。
その当時の子育てとキャリアの状況は、当たらずとも遠からずだと思っています。
現在、10年前に比べると子育て女性に対する働きやすさは断然よくなってきていると思います。(私は職場の人に「あなたは結婚したのに、どうして会社を辞めないの」と面と向かって言われたことがあります)
でも、10年前よりは職場環境がよくなったから続けられるよね?
というのはまた違うと思います。
まだまだ色んな課題は残っていますし、逆に子育てに対する課題が増えたり(物価が上がっていることとか)しています。
これからどうすれば私たちが働きやすくなるのか。家庭と仕事を両立しながら、どう自己実現できるのか。
結論は出せませんが、一つ言えるのは「自分を諦めない」ことでしょうか。