保険に入るときに必要なこと
家計の相談をしていて「働けなくなった時の保険です」とおっしゃっている保険について確認した。
私は保険を売らないFP(保険不要論者ではなく、保険募集人の資格がないので取り扱うことはできないということ)なので、細かい支払い条件などは確認しない(できない)
ただし、家計における保険料や保険・保障というのはとても重要なものなので、しっかりと話を聞くことにしている。
働けない、とは?
いろいろな保険がある中で、なんとなく的を得ない(つまり、クライアントさんにとって理解しにくい複雑な保険)保険が出てきた。
クライアントさん曰く「働けなくなった時に出る保険」とのこと。
なるほど確かに、働けなくなるリスクというのは人生にとって重大だ。
そこに備えるための一つとして、そういった民間の保険を使うのは選択肢の一つになるかもしれない。
ただ、少し聞いていると
クライアントさんが思う「働けない状態」
と
その保険が下りる「働けない状態」
にものすごく乖離があることが分かった。
シンプルに言ってしまえば、クライアントさんは「病気やけがなどで会社に行けない」「退院した後の自宅療養」「うつなどの精神的な病気で出勤できなかったとき」に受け取れるものだと思っていたよう。
これに対し、ネットでその保険をパッと調べた限りでは、明確に精神疾患は対象外と書かれ、自宅で療養しているだけでは対象にならないこともわかった。
私が保険証券を確認するわけでも、約款を読むわけでもないので「今おっしゃっている条件で保険が下りるのかはよく確認して」というのを大前提に、おそらく思っているのと違います、ということをお伝えした。
一番残念な保険って
私は『人生に起こるリスクにはとにかく保険!』とも思わないし、
ましてや『保険なんて不要!公的保険と資産形成!』だなんてもっと思わない。
いずれにしても一番不幸なのは「思ってたんとちゃう」ってヤツだと思う。
こういう話をすると、保険屋さんの説明不足だ!と怒る人もいる。
でも、加入する側が何を想像していて、何に備えたいかなんて、保険屋さんにはわからない。エスパーじゃないからね。
ちゃんと自分が想定している「こういう時に出ますか?」は聞かないといけない。
もし、それが聞きにくい相手ならその人からは入らないほうがいいよ。
うやむやに説明して、早期に加入をさせたり、なんか押しが強いな、押されてる感じがするな、って思うならやっぱりその人からは入らないほうがいいよ。
まっとうな募集人の方ほど、「こういう時は出ない」を丁寧に説明しているし、経験がある人ほど「お客さんはこういう勘違いしがちだな」というところをやっぱり丁寧に説明している。
まかり間違っても「パンフレットに書いてある状態に該当すれば出ます」なんて雑に言ったりしない。
保険が万能でないことをちゃんと知っているから。
(と、私は感じているよ)
保険に加入するときには
保険って
わかりにくいし、
めんどくさいし、
丸投げしたくなる。
でもね、
納得して保険料を払って守られる安心感を得られるようにするためには、
加入する側も募集する側も、双方力を合わせる必要がある。
そうなると「意思疎通をするめんどくささ」は避けて通ることは、できないんじゃないかしらね。
コラムにするほど大した話でもなかったので、こっちに書いてみました。
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