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最大の家計リスクは旦那

ファイナンシャルプランナー(以下FP)と聞くと、お金のことや保険のことをイメージされるでしょうか。
そのような相談はもちろん多いのですが、実は相談内容の本質はお金の話ではありません。
実は一番多い相談は夫婦関係のことです。
今回は名古屋市にお住まいのご夫婦の相談についてお話をしたいと思います。

そのお客様は「家計を一から見直したい」とご来店されました。
これまでFPに家計相談をし、毎年家計をみてもらっていたようですが、対応がマンネリ化し満足できなくなってしまったため、もう一度最初からフレッシュな状態で他のFPに相談したいと思われたそうです。

分析した結果、この家計の一番の問題点はご主人様が万一亡くなられた場合の遺族保障が足りていない。つまり、死亡保険金が全然足りていないことでした。前のFPは何を見ていたのか…。
具体的に不足している遺族保障金額を伝えて、奥様はご納得されました。
ご来店は奥様一人でしたので、次回はご主人様にも同席いただくようにお願いしました。
しかし、後から分かったのですが、ご主人は典型的な「妻に丸投げ」タイプで「めんどくさがり屋」だったのです。
同席をお願いしてから半年は音沙汰無しでした。

そうはいってもこの家計の問題を解決するには、ご主人に同意を得たうえで死亡保険に加入してもらう必要があります。

それ以外にも、もう一つのハードルがありました。それはご主人様の体況です。
医療保険は告知書の記入だけでいいのですが、高額な死亡保障では健康診断書が必要です。
ご主人は健康診断で再検査の項目がありましたが、再検査には行っていません。
病気なのか、そうでないのか。病気であればどのような状態なのかが明確にならない限り保険には加入できません。
保険会社はそんな人と契約して、契約後早々に保険金を支払いたくないからです。
このようなことから、ご主人様に再検査に行っていただくことが最優先事項となりました。

奥様にはご主人に再検査に行ってもらうよう説得をお願いしました。
ですがやはり、ご主人は動いてくれません。
それならば、病院にいってもらう状況を作り出すしかない。ご主人さんがしない代わりに奥様に再検査の予約を病院にしてもらうことをお願いしました。

このご家庭のように、皆様のところは最大の家計リスクがご主人様となっていないでしょうか?

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