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死別シングルマザーだった私が離別シングルとの違いを感じる3つのこと

シングルマザーの多くは離別、つまり離婚でシングルの道を選んでいます。厚生省の平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告では、母子世帯になった理由の内訳は、離婚が78.5%、未婚が8.7%、死別が8.0%となっています。死別は10人に1人もいないという計算です。

私は前夫との死別を経験した元シングルマザーです。最近、仕事がらシングルマザーさんとお話する機会が多いのですが、同じシングルマザーでも死別と離別では、再婚に向かうときの心の持ちようや、再婚活の方法、再婚後の生活のポイントが違うと感じています。今回はその違いをまとめてみました。

1)再婚に向かうために必要な時間

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まず一番大きな違いは、シングルマザーになった経緯から生じます。離婚してシングルになった方は、色々な事情があるにせよ、ご自身の選択、あるいは夫婦の選択の結果がシングルでの生活です。そのため、「離婚して良かった」「自由になれたと」とシングルになって良かったという気持ちをもっている方が多いです。

離別シングルで再婚をめざす方は、生活が落ち着いたきたら「次のパートナーはこのような人がいい」「今度こそ〇〇な結婚生活を送りたい」という前向きな気持ちで恋愛や婚活を始められる傾向にあります。早い方だと、離婚して数ヶ月で婚活を始める方もいます。

それに対し、死別シングルマザーは「どうして私だけ」「まだ受け入れられない」と自分と子どもをおいて先立ってしまった夫への愛情や、悔しさ、悲しさなど「なりたくてシングルになったわけではない!」という複雑な気持ちが心のどこかにあります。

つまり、死別シングルマザーは前の結婚が終わっていないのです。前夫とのお別れを受け入れて、次のパートナーとの人生を考えるには数年単位の時間がかかるのです。

2)再婚相手の選び方

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再婚相手の選び方も違うと思います。離別の方は、前回の結婚が離婚に至った理由を踏まえて、そうならない方を選びます。〇〇しない人、〇〇してくれる人というように相手に求める条件がわりと明確です。

それに対し、死別シングルマザーは夫の良い思い出が残っています。悲しみを乗り越え、次の人生を歩むと決めても、どういった人と再婚していいのかなかなかわからないという方も多いです。亡くなった夫と同じかそれ以上の条件を求める方もいらっしゃいます。

3)再婚生活での大きな違い

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これは子どもと実父の関係です。離別の場合は、面会交流をしているなど別居父との関係が続いている場合がありますし、もし別居父との関係が途絶えてしまっているとしても、子どもの成長にあわせてその存在がどこかで必ず出てきます。別居父と子どもが会うことについて、妻、再婚相手(継父)、子どもの意見が異なるということも起こります。

死別の場合は、実父は亡くなっているので面会交流や養育費といったことは関係ありません。しかし、仏壇や遺品があったり、子どもと亡くなった夫側の親族との関係は続いていたりすることが多いです。亡くなった夫の思い出とともに生きていくことを再婚相手に理解してほしいと思う妻も多く、再婚相手との結婚生活の中でも、亡くなった元夫やその親族と何らかのかたちで関わっていくことになるのです。


さて、今回この記事を書こうと思ったのは、夫を亡くしたシングルマザーの恋愛や再婚は、離別シングルマザーの恋愛や再婚とはちょっと違うということを実感しているからです。シンママの再婚とひとくくりにせず、死別シンママと分けた話を書きたいと思いました。

なぜなら、私が再婚したときも、死別シングルの再婚に役立つ情報が本当に少なかったからです。もし、この記事を読んで死別シングルの再婚についてご相談がある方は、私の自己紹介ページに記載しています公式LINEからメッセージを送ってください。


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