甘い話は転がっていない・・・
ニュースで投資詐欺の話を聞くたびに、こういった甘い言葉に乗ってしまった人がいるのだろうな...と、お金の相談を受けている立場として悲しく感じます。
「企業の収益源はどこから?」
「なぜこの企業は儲からなくなった?」など、個別株へ投資する際に、企業のビジネスモデルを考えていると、企業が利益を出し続ける難しさを感じています。
ですから、
「こんな投資があるのを知っていますか?」
「今ならこんなに配当、リターンがあります」
このような怪しい儲け話には、引っ掛からないと思いますが、このような話を持ってくる人は、まずは疑って欲しいと思います。
なぜ個人投資家に話がやってくる?
今のご時世、赤字経営を続けていない限りは、小さい企業であっても低い金利でお金を借りやすい時代です。
それなのに、高いリターンを出しつつ、なぜ皆さんに出資・投資を求めるのでしょうか? もしかすると、本当に良いビジネスだけど、銀行や投資家(ベンチャーキャピタリスト)などが理解してくれずにお金を貸してくれないことがあるかもしれません。
出資するには、証券会社で株を買うように、クリックでできるものではなく、様々な書類ややりとりが必要で、投資する方もされる方もなかなかの手間が必要です。 正直、少額な投資家とやり取りするよりは、自身のビジネスのために注力した方が良いはずです。
やはり、一般の個人投資家には、ちゃんとした話が回ってくることは、よっぽどのコネなどがない限りないと思います。
怪しい儲け話の多くは、お金を用意することができないので私たち個人投資家から用意しようと思っているのです。
それではなぜ引っかかる人が多いのでしょうか。
なぜなら、その儲け話ではありませんが、投資で儲けた人が実際にいるからです。
もう一つは数字を知らないことです。それが引っかかる人が多い理由ではないでしょうか。
投資詐欺のよくあるパターン
怪しい儲け話の話の多くは、
最初にその話に乗った人は配当を予定通り貰えたりしているんです。最初は半信半疑だったかもしれませんが、予定通りお金が返ってきたことで安心してしまい、追加でお金を出したり、身近な人に教えたりしてしまうようです。
怪しい儲け話の多くは、
まずはちゃんと約束を守る ➡ お金出してもらう人を増やす ➡ また約束を守る ➡ さらに人を増やすという風に膨張を続ける仕組みが多いです。
お金があるので広告などを出したりするので、さらに信じる、安心してしまう人も増えるのが怖いところなのです。
そして、配当などが滞りだしては早いですよね。 あっと言う間になくなってしまいます
「10%」この数字以上は要注意です!
誰でも投資できる商品の世界で10%の利益と言われると、非常にハードルが高いと感じます。日本の株の配当は平均で2%程度ですので、安定的に10%を配当として出すには、それ以上の利益を上げる必要があります。
また、株式投資においては、株価の上下も含めて考慮する必要があるため、単に配当を安定的に出すことは難しいと想像できます。
他にも、例えば競馬の馬券などはイメージしやすいかと思います。10%と言いますと、1.1倍の馬に掛けることですよね。1.1倍といいますと通常ですと1番人気です。しかも圧倒的な1番人気になります。 しかしそれでも、外れて0円になる可能性はあるわけです。
一般的に、株式投資で期待される長期リターンは7%、債券は3% と言われています。
そう言った印象で比べていただけると、本当にその儲け話がすごいものなのか判断しやすいと思います。判断しやすいと思います。
儲け話は自分のもと転がってこない思っていただいた方が良いかと思います。
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