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【テクニック#1】まだ何処にも載ってないダイナミックレンジ爆伸びする夜景&花火撮影手法

こんにちは。花火公式撮影のアシュラです。
今回はいきなり凄いタイトルとなっていますが、花火撮影を長年やってきて私自身テスト結果に一番衝撃を受けた撮影手法になります。

効果はこんな感じで、左がこの手法で撮影した写真、右が使わずに撮った写真です。
<写真挿入予定>

「〇〇を使って特定の設定で撮影する」だけの非常に簡単な手法ですが、デジタルカメラの開発者目線でないと気付けない技術知識が発想元となっています。

ここで使うアイテムは年々入手し辛くなっており、今のうちに手に入れておかないとアイテムの希少価値が上がり新品は近い将来入手できなくなる可能性が高いです。

先行して使って頂いた方からは

この発想は目からウロコ過ぎる!
効果も明らかで今までの写真と動画を全部撮り直したいくらい。
もう余生分の〇〇を注文しました笑

という嬉しい声を頂いています。

活用できる条件とは

この手法が使えるのは、デジタルカメラ限定(ライカの一部機種除く)かつ、夜景・花火の写真&動画という狭いジャンルです。近年ではAIを使いダイナミックレンジを上げる処理方法もありそちらも記事化できたらと思いますが、本投稿は夜という環境のおかげで撮影段階で気付かないうちにロスしているデジタルカメラの性能を最大限引き出すノウハウとなります。

効果は〇段分

写真の色味によりますが効果は最大で約1段分です。
これが凄い!と感じるか全然少ないと感じるかは人によりますが、例えは同じメーカーの同じセンサーサイズではα7M4が2021年12月発売で11.71段、初代α7が2013年10月発売で10.82段(データ引用元:Photons to photos)この2機種では8年でダイナミックレンジが0.9段分向上していますので、この情報を知っているだけで今のα7M4を超えるダイナミックレンジを8年以上早く使えていたということになったり、8年前の中古機種でも最新のカメラと遜色ないといった考え方もできます。

別の視点では、下のカメラ毎のダイナミックレンジデータ(引用元:Photons to photos)の最低感度で比較するとこのテクニックを使えばM4/3のカメラでAPS-C以上を超えてフルサイズに肉薄、同様にAPS-Cでフルサイズ並、フルサイズでフジやペンタの4433中判以上、フジフイルムの4433中判(本体約70万円)で使うとPhase One(本体約680万円)に匹敵します。
有効画素数やレイリーリミットの差は残りますが、安価でセンサーの小さなカメラで高価で大きなセンサーのカメラの性能を超えてきます。
中判クラスになると知っているだけで差額610万円分×買い替え台数分を跳ね返す効果はエグいものがあります。もちろんPhase Oneで行えば神のような高みを目指すことも可能です。

引用元:Photons to photos

デメリットはある?

レンズにアイテムを取り付けますので、NDフィルターのようにレンズF値が1段~2段分暗くなります。特に動画では口径の大きな単焦点レンズとセットで使う必要が出てきます。
付け外し可能で、レンズやカメラへの悪影響もありません。

実際のところ何を使うのか?

それ、NDフィルターですよね?本当によく聞かれます。
ちょっと知識のある人は花火撮影でNDフィルターを使いますよね。私も昔は使っていました。残念ながら、NDフィルターでは回折防止できてもダイナミックレンジは伸ばせません。
夜景・花火撮影においてNDフィルターはオワコンです。

HDRで良いのでは?
HDR手法もとれます。撮影枚数が増えてしまったり、後処理が大変なデメリットがあります。さらにこの手法は動画でも有効なのがメリットです。

いくらくらいの物ですか?
大きさによりますが1つ4000〜7000円程度で購入できます。一般的には需要の無い商品なのでもし中古で見つかれば1000円前後の時もあります。

先に書いた通り狭いジャンルでどれだけ需要があるかわかりませんので、この先は需要があれば業務に余裕ができたときに記事として書こうと思います。是非知りたいという方はフォローしてお待ちください。うわ!騙された!って思った方は騙されたってコメントして、スキボタンを押して、フォローして、更新を楽しみにお待ちください。

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