機材選びで重視していること#3 ベース感度編
こんにちは。花火公式撮影のアシュラです。
今回から花火撮影用機材選びで私が重視していることについて書いてみます。花火は三脚に載せた状態で長時間BULB撮影するため、それに向くカメラにはちょっと変わった要素が求められ、一般的に評価が高いカメラ=花火撮影向きとは限りません。このギャップがミラーレス時代になって一眼レフ時代より大きくなったように感じています。
第3回目はベース感度についていってみます。
ベースISO感度が100かそれ以下
センサーのベース感度(base ISO)とは、デジタルカメラにおいてセンサーが最も感度の低い状態であるISO感度のことを指します。撮影される画像のノイズが最も少ない状態です。
一般的に、デジタルカメラのISO感度は、撮影条件に応じて設定され、高ISOにすると画像の明るさが増えますが、同時にノイズも増加します。そのため、センサーのベース感度は、ノイズが少なく、撮影される画像がクリアであるために最適なISO感度であると言えます。
ただし、センサーのベース感度は、カメラメーカーやモデルによって異なります。一般的にはISO100またはISO200の機種が多く、一部のカメラではISO64やISO50がセンサーのベース感度とされている場合もあります。
花火撮影においてベース感度200の機種では、絞りの数値を大きくする必要があり、レンズの限界まで絞りを大きくしても露出オーバーになったり、そもそも絞り過ぎると回折の影響で解像度が失われます。特にスターマインを狙う場合はNDフィルターを使ったりといった工夫の必要が出てきます。
200では感度が高過ぎて使いにくいと感じています。
一方、一部のカメラに搭載された「拡張の低感度」でISO50などが選べる機種もありますが、ベース感度より画質が悪化する可能性があることに注意が必要です。
拡張の低感度とは、カメラ内で信号処理を行って低感度を模擬する機能です。これにより、例えばISO50やISO64など、ベース感度よりも低い値で撮影することができます。
ただし、この機能を使用すると、画像の明るさを下げた場合に、色やトーンが滑らかで自然な仕上がりとならない場合があります。これは、信号処理による画像の拡張によって生じるノイズや色の不自然なグラデーションによるものです。
以上 簡単ですが花火撮影機材選択で重視していること第三弾でした。
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