【経済論】時代背景から考察する海外旅行の位置づけ
こんにちは。代表のFPひろきです。
9月も中旬を過ぎたものの、厳しい残暑が続きますね。
それもあってか、まだまだ夏気分が抜けきらないわけですが、そろそろ今年の夏を振り返る時期でもあるようです。
そういえば今年どこかに出かけたっけな…。
そう振り返りますと、2泊3日のキャンプには行ってまいりました。
それはそれは楽しく素晴らしいキャンプで良い思い出ができました。
しかし唯一のレジャーはこれぐらいなもの。
コロナ禍以降は常にこのような夏の過ごし方に終始し、ささやかで質素な生活を送ることライフスタイルへと変化していきました。
これは私が若い頃に思い描いた夏の過ごし方とはまったく真逆なものになっていると感じます…。
今夏はあらためてそう気付かされた夏でもありました。
「結局今年の夏も海外旅行に行けなかった…。」
つまりそう嘆いているのです。
私が生きている間、二度と海外に行けないのではないか…。
そう考えるようになったのもこれまた事実です。
そこには様々な要因や障壁があるからか、私の知人でも海外旅行に行く人を見い出すことがなかなかできなくなりました。
では我々日本人はなぜ易々と海外旅行にいけなくなってしまったのでしょうか。
きっとそこにはなにか理由ががあるはずです。
今日はここにスポットライトを当てて経済コラムを書いてみました。
よろしければご一読ください。
日本人出国者数減少の要因分析
2020年あたりから顕著に日本人出国者数が減っているわけですが、そこには以下のような要因が考えられます。
1.コロナ禍で海外渡航を控えるようになった
コロナウイルスの流行は、日本人のライフスタイルをも変えるものになりました。
当たり前のようにマスクを着用し、他人と距離を保ち、常に手を消毒する。海外旅行しようにも、やはり大きな影響を及ぼしたといえます。
心理的恐怖心から内的志向が強まり、海外旅行に行こうというマインドを、多くの日本人から削いでいったように思います。
あるいはワクチンの接種状況次第では、海外渡航ができなかったことも拍車をかけた側面もあったといえます。
「接種しなくては海外旅行に行けないのか。それなら面倒だからいかなくていいや。」
そう思った人もきっと多かったはずです。
どちらにしても、日本人の潔癖主義や防衛本能が海外旅行を遠ざけた側面が強かったと考察しますが、皆さまはどのようにお考えでしょうか。
2.円安に大きく振れ、渡航コストが膨らんだ
20年前。
私が20代の頃は、誰もかれもが海外旅行に行っていたように思います。
大きなサーフボードを抱え、ハワイのノースショアに通いこんでた友人もいましたし、長期休暇のたびにパリを訪れ、ブランド物を買いあさってた女友達もいました。
それこそ趣味は海外旅行という人がとても多かったように思います。
ところがここ10年ほどでしょうか。その流れが一変しました。
安倍政権下では、極度の円高こそが国内の輸出企業を痛めていると判断。企業を救うべく円安に振れるよう金融政策でかじ取りをしました。
その結果円安に振れることで、企業業績も回復していったのはアベノミクスの成果と言えるでしょう。
しかし労働者の賃金上昇にはいたらず、円安ばかり振れていきました。日本人海外旅行者にとってそれは、海外渡航のコストがあがるばかりの結果となり、いつしか海外旅行は憧れの存在へと置き換わっていったように感じ、なんとも悲しい現実を突きつけられた感すらありました。
この頃からでしょうか。
若者の多くが為替相場に関係の無い沖縄旅行に行くにとどめ、輸入品であるルイ・ヴィトンのバッグを持たなくなったのは…。
たしかに観光政策も好影響もありましたが、日本の観光地には外国人で膨れ上がるようになったのもこの頃からです。
これらもすべて円安の影響と言わざるを得ません。
3.日本人の可処分所得が減少したため
コロナ禍の企業業績の悪化はとても深刻なものでした。
それからマスク着用義務が無くなった頃あたりから、さすがに立ち直りを見せる様になりました。
ところが従業員の賃金だけはなかなか上がっていません。
それどころかこの“失われた30年間”は、従業員の平均賃金は現状維持どころでは済まず、逆に大きく下がっていることがわかります。
これはコロナ禍における企業の業績不振によるものというよりかは、日本経済の根幹を揺るがすものになっているこの社会構造の状況を、いまだに放置していることにもっと反発の声を上げていかなくてはいけません。
下記のXポストが指摘するように、政策ミスといわれても仕方がないわけです。
経済的余裕が無ければ海外旅行にオチオチ行けなくなるのも無理はありません。
現代日本人がここまで追い詰められているのかと思うと、ただただ悲しくなります。
サンフランシスコまでの片道航空料金を調べてみた
いまから25年ほど前のことでしょうか。
かつてアイダホ州ボイジー市に留学しておりました。
ボイジーへはサンフランシスコでトランジットして1時間半ほどでボイジーにたどり着けます。
25年ほど前は、サンフランシスコまでの片道の航空運賃は、おおよそ10万円前後だったと記憶してます。
ところがいまでは、時期にもよりますが、安くても21万円まで跳ね上がっているようです。
これはやはり円安の影響やジェット燃料の高騰などが響いているものと思われます。
円安以外の要因のほかに、エネルギー価格の高騰も直撃。
それは日本人の海外志向をさらに削ぐ要因として加わり、ダメ押しされた印象すらあります。
なんともやるせなくなるばかりです。
まとめ
このように、賃金も可処分所得もあがらず、円安も進行するばかりのこのご時世。
海外旅行は成功者のみが行くものになってしまったのでしょうか。
日本国内はある意味、経済的弱者の檻と化してしまったのでしょうか。
日本人の多くがその経済的弱者になってしまったというのでしょうか。
今となっては海外旅行よりも国内旅行の方が興味がある私にとってはどうでもいいことですが、それでもやはり海外旅行という選択肢は残して欲しいものではあります。
それは人生の幕を閉じるときまでに、いま一度ボイジーとヨセミテ国立公園を訪れることが私の最大のミッションでありドリームであると思い直しているからです。
それを一つのモチベーションとして頑張っていくためにも、やはり成功しなくてはいけないな、という強い気持ちが芽生えてまいりました。
そんな私ではありますが、今後とよろしくお願いいたします。
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