保険に付帯サービスがあるのを知ってますか?
保険は従来、「もしも」や「万一」に備えるために加入するものです。保険会社は、死亡保障から病気やケガで入院したり手術した時の保障、がんになった時の保障など時代の変化に伴い保障内容も充実してきました。また、1998年7月から保険料の料率が自由化され保険料競争も行われてきました。ただ、現在生命保険に加入している人は男性81.1%、女性82.9%(生命保険文化センター令和元年度「生活保障に関する調査」)で国内市場も飽和状態となっています。最近では、新たな顧客の獲得に保障以外のサービスにも力を入れています。今回は、充実してきた加入者向け付帯サービスをみていきましょう。
◆ 健康に関するサービス
<健康・医療相談サービス>
保険会社それぞれの専用ダイヤルに電話すると、健康や医療、育児、介護、メンタルヘルスなどの相談に応じてくれます。
がん専用の相談サービスや、薬に関する質問に答えてくれるサービスや、栄養・食事相談などのサービスもあります。
24時間365日利用できることが多く、医師や保健師、看護師などの専門スタッフが電話で応じてくれます。
例えば、夜中に怪我をしてしまって応急処置方法について教えてもらいたい時や、飲んでいる薬の詳細が知りたいとき、育児方法に悩んで疲れてしまって相談したいとき等に利用することができます。
<セカンドオピニオンサービス・専門医紹介サービス>
セカンドオピニオンとは、よりよい決断をするために当事者以外の専門的な知識を持った第三者に意見を求めることをいいます。日本では医療分野でよく使われています。
主治医に診断してもらった結果や病名、治療方法などに疑問や不安を生じ、他に選択肢はないのか知りたいと思った時に、複数の専門家に意見を聞くことにより適した治療法を患者自身が選択していくべきと言う考え方に沿ったものです。
セカンドオピニオンサービスでは専用ダイヤルに問い合わせると相談内容に応じて適した医師を紹介してくれます。
また、日本を代表するような各分野の名医が推薦する優秀な専門医を紹介してくれるサービスもあります。
予約が必要な場合や、セカンドオピニオンにより専門医による診察が必要と判断された場合など、利用方法は各サービスによって異なるので確認は必要です。
<健康管理アプリ>
「もしも」や「万一」のときだけではなく、加入者が病気にならないよう健康でいるためのサービスにも力を入れ始めました。そのひとつが健康管理アプリです。一日の歩数や食事の記録、体重の記録などを管理したり、栄養管理のコラムなどを読むことができます。
◆ 健康以外のサービス
<年金・税務・法律相談サービス>
年金・税務・法律に関する簡単な質問に専門家が電話で応えてくれるサービスです。
<生活割引特典サービス>
保険契約者が会員登録することで、国内外の宿泊施設、レジャー、スポーツ、スパ、レンタカー、ショッピング、グルメ等の施設やサービスを割安な価格で利用できるサービスです。
◆ 共済でも付帯サービス
こくみん共済coop(全労済)では、組合員向けサービスとして上記のような健康や介護から税務、法律相談ができる「ほっとあんしんコール」や、育児の悩みから進路相談まで子育て・教育のエキスパートがメールで直接答えてくれる「こども相談室」などを行っています。また、『健康チェッカー』『がんリスクチェッカー』『胃がんリスク検査』を割引価格で受けることができる「健康点検サービス」を行っています。このサービスは、健康診断や人間ドッグの受診率の低下が背景にあるようで、忙しくて時間がない方でも好きな時間に簡単に検査ができます。
◆ 家族も利用可能
サービス利用対象者は、保険の契約者以外の家族も利用できるケースが多いです。保険加入の際は家庭内でサービスの情報共有をしておきましょう。
いかがでしたでしょうか。今回は保険の付帯サービスについて一部ご紹介致しました。
自分が加入している保険の付帯サービスは何があるのかを確認しておき何かの際は、保険の付帯サービスも有効活用しましょう。
これらの付帯サービスが利用できる保険は、医療保険やがん保険に限定している場合もあれば、どの保険に加入していても利用できる場合もあります。サービスが付帯されているかどうかや、サービスの内容は保険会社によって異なるので、加入する前に必ず確認しましょう。
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