エモい人間の歴史 第一回 ビジネス的にほとんど現代と変わらないことやってるぞ!古代メソポタミア!

FP江尻しゃちょうが個人的な興味を書くコーナーです。マニアックすぎるので、ご笑覧ください。

皆さんは、歴史がお好きですか?私は歴史、特に古代の歴史が大好きです。なぜなら、現代のビジネスや生活様式が、古代の素晴らしい人たちの知恵と努力によって築き上げられてきたと思うとともに、同じようなことをしているなと笑ってしまうからです。

私が最も惹きつけられているのは、約2000年前の古代ローマ時代です。今回は、今、興味を持っている古代メソポタミア時代について書きたいと思います。

人間の歴史でもっとも古い文章

歴史の中で明らかにされていることは、文字の存在によって大きく変わってきます。文字情報が残っていれば、大量の情報が後世に伝えられます。一方、文字が残っていない場合は、後世の人の推測になってしまうため、正しいことはわからないのです。
そうした中で、人間の歴史で初めて生まれた文字が今も残っているのが、約6000年前の古代メソポタミア時代です。シュメール人と呼ばれる人たちが生み出したこの文字は、私たちを古代の世界当時のことを伝えてくれています。

ハイテクな古代メソポタミアの都市

6000年前には、すでに10ヘクタールという広大な都市が築かれていました。都市の外周は壁で囲われ、街路や水路、さらには下水まで整備された市街地があったのです。ロバの家畜飼育や車輪の開発も行われていました。
都市の中央部には、聖域と巨大なジグラットと呼ばれる神殿が建てられていました。当時の最大都市はウルクで、ここで最初の文字が生まれたのです。

最初の文字とトークン

最初の文字に近いものとして、粘土で作られた「トークン」がありました。物資の数量を記録するもので、油やパン、雄牛、銀、羊、犬などの数が記されていました。トークンは取引履歴を残すためにも使われていました。
興味深いのは、トークンが「最初のお金」とも言える存在であることです。トークンや粘土板に記録を書き込み、焼くことで、改ざんできない取引履歴を残していたのです。

現代のビットコインなどの暗号通貨は取引の履歴を、改ざんできないように暗号化したブロークチェーンを使って取引履歴を残すことにより、お金のやり取りをできるようにしています。6000年前の人々が、最新の技術と同じことをしていたとは驚きですね。

楔形文字の誕生と都市の発展

都市化が進むにつれ、トークンでは取引の管理が追いつかなくなり、より効率的な記録方法が必要となりました。そこで誕生したのが「楔形文字」です。葦のペンで粘土に押し付けて書くこの文字は、最初は絵文字のようなものでしたが、次第に音を示す表音文字に変化し、話す言葉を文字で表現できるようになりました。

楔形文字が生まれたのは約5000年前のこと。これ以降、大量の粘土板に行政や財政、家畜や物品、穀物、土地面積などの記録がされ、現代まで残っています。

楔形文字は王の言葉を伝える公文書にも、人々の手紙にも使われ、多くの人がコミュニケーションを取れるようになりました。インターネットが誕生した時のような大きな変化があったのでしょうね。文字によるコミュニケーションに加え、市場の交易や灌漑システムが発達し、ウルク、ウル、ラガッシュ、ニップル、キッシュなどの巨大な都市が次々と生まれました。

4000年前の苦情の手紙

個人的に興味深かったのが、約4000年前の「苦情の手紙」の粘土版が残っていることです。商人が注文した銅の質が悪かったことに憤慨し、営業マンに文句を言っているのです。その内容も、現代のビジネスシーンとあまり変わりません。下記のナショナルジオグラフィックの記事を読んで、笑ってみてください。
「ナショナル ジオグラフィック日本版」現代人も共感できる、悪徳商人に宛てた世界最古の苦情申立書
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/102000540/

私はこう思う:

6000年前〜4000年前の古代メソポタミア時代、彼らは私たちと同じようにビジネスを行い、都市を作り、コミュニケーションを取っていました。人間のやっていることはほとんど変わっていないなあと思ってしまいます。

余談:画数多すぎないか!楔形文字!
驚いたのだが、現代のパスコンやスマホで使われているユニコードで、楔形文字が出せる。それにして、「𒀰」、これ一文字である。漢字でも複雑なもの書けないよと思うのに、楔形文字はもっと画数多すぎ!「𒁗」「𒁈」こんなの覚えられるかい!
ちなみに、当時の学校では楔形文字を粘土版に書き写してたので、こんな宿題やだなー。。

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