矯正日記 | 一度目の出会い、そして別れ❷
私は、小4から大学1年までの10年間、吹奏楽一筋でした。なんならクラリネット一筋です。他の楽器は吹けません。浮気しようにもできませんでした。
どうすれば太い音を出せるのか、どうすればタンギングが上手くなるのか。思考に思考を重ねる10年間を送ろうとしていた。
そんな私が、歯医者さんで聞かされた衝撃の一言のお話。
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かかりつけの歯医者さんに紹介していただいた歯医者さん(歯科矯正に特化しているとこ)は、とっても明るい雰囲気のところでした。
待合室の壁には『先生、歯をきれいにしてくれてありがとう!』というメッセージとともに、たくさんの子どもたちの写真が添えられていました。
やっぱり、小さい頃から矯正を始める子が多いんだな〜。
だから待合室もカラフルで明るいのか〜。
と感心していると、看護師さんに呼ばれた。
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軽く検査をして、かかりつけの先生から預かっていたお手紙を渡しました。
結果を見た先生の、記念すべき第一声
『よくこの噛み合わせで、クラリネット吹けてたね〜!』
…..はい?
そんなに驚くことでしょうか…..?
よくよく聞いてみると、私の噛み合わせは顎がずれている割に、噛んだ時に上下の歯の隙間があまりないらしい。このくらい顎がずれていると、噛み合わせた際前後に隙間が生じるはずだと。ましてや、こんな下顎が出た状態で、クラリネットを吹いていたとは。
んんんん?どゆこと?
みなさん、下顎をくいっと前にずらしてみて下さい。ほら、上前歯と下前歯の間に隙間ができましたよね?
志村けんがアイーンってした時の噛み合わせですね。
伝わりましたか?笑
このくらい顎がずれていると、隙間が生じるはずなんです。
しかし、私にはその隙間がほとんどない。なぜかというと、顎のずれを歯の角度で補っていたから。上の歯を出っぱらせて、下の歯を引っこめる。いわゆる、出っ歯状態です。噛み合わせで気づきませんでしたが、隠れ出っ歯でした。
こうなった1つの要因として、クラリネットが挙げられます。
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クラリネットは、音を出す際マウスピースを咥えます。
咥える角度は、斜め下方向から。
正常な噛み合わせだとなんてことないのですが、下の顎が出っぱっていると……
あれれれれれ。咥えられなくない?
確かに言われてみると、下顎が邪魔だ。アイーンの状態で、斜め下方向から咥える隙間なんぞ無い。むしろ上方向から???
それを、歯に角度をつけることによって、可能にしていたとは。
恐るべし、人体の対応力。
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こんな感じで先生を驚かせてしまいました。
まぁ、それは置いておいて。次は治療方針について。
ここでも、さらなる驚きが待っていました。
私が、矯正を諦めた最大の理由です。
おさ
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