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BQ映画の名シーン、名セリ フ 〜お楽しみはココだけだ〜 『ラプチャー 破裂』

「かわいい息子よ 私が守ってやる パパがな」
 母子家庭のレネーは突然何者かに拉致される。レネーが連れ込まれた研究所らしきところには、他にも数人が監禁されていた。研究所では、連れてきた人間が最も苦手なものを押し付けて起こる反応の実験をしていた。嫌悪感で恐怖の頂点に達すると「破裂」と呼んでいる現象が起こるらしい。レネーはクモが苦手なのでクモを体に這わされる。ヘビを巻き付けられたり、フリーフォール系のアトラクションみたいなやつで急降下させられたり(たぶん高所恐怖症)している被験者がいるなか、ある男はお父さんのビデオを無理やり見せられて慄いていた。この説明、コメディかと思いましたか?違います、ホラーです。でも映画制作のプレゼンのときにRAPTURE(狂喜)をRUPTURE(破裂)とスペルミスしたログラインが通ってしまい、コメディの予定がホラーになってしまったのかも。LAGARはスペ語ではワイナリーで、ビールじゃなくなってしまう。方向性すら変わってしまうスペルミス恐るべし。

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 レネー役は『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』『プロメテウス』『パッション』などA級映画で主役クラスをつとめてきたノオミ・ラパス。レネーはいつも拘束されている。その状態での演技は頭や体を激しく上下に振るだけ。しかし、ノオミは迫真の演技で見る人を飽きさせない。拘束されながらカッターを手元に引き寄せるシーンはチャップリンかバスターキートン。ノオミじゃなければこの演技はできない。ノオミも出演中はコメディだと思ってたんじゃないのかな。口がうますぎるぞスティーヴン・シャインバーグ監督。

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