セリエA第28節
今節はELがありミランとローマは中2日。特にローマは相手が上位陣のナポリということもあり厳しい戦いが強いられそうです。それでも、欧州カップ戦で唯一残っているのが我らがローマなわけで、UEFAのカントリーランキングを上積みできるイタリアの唯一のクラブということもありCL4枠死守のため頑張ってほしいところです。計算はしてないですがPSGが優勝しない限りは全く問題ないよね?たぶん??
今節の累積警告者はこちら。個人的にはベネヴェント>>ミラン>ナポリの順に影響大きいかなって印象です。
【累積警告一覧】
Milan: Rebic
Juventus: Cuadrado
Roma: Bruno Peres
Napoli: Di Lorenzo
Benevento: Glik, Schiattarella
Sampdoria: Ramirez
もうすぐ代表ウィーク、勝ち越して終えられるよう頑張ります!
Parma vs Genoa
✅Genoa(Corners)+0.5@2.02(Pinnacle)
前節ローマにホームで2-0の完勝を収め、その勢いのままホーム連戦となるこのジェノア戦を叩いて降格圏からいち早く脱却したいパルマ。ジェルビーニョやコーネリウスの不在も、昨年獲得した俊英ミハイラの活躍もあり直近5試合では1勝3分1敗。その1敗もインテルに喫したものと考えれば監督交代が上手く機能したと言ってもよいでしょう。最近はボール保持傾向も出てきて、対インテル戦ではなんと支配率ではパルマが上回る結果に!完全迎撃型でもなくなってきて対戦相手側は気味が悪いことでしょう。xGが明確に改善されてきており、これまではシーズン平均1.0を下回っていたのが直近5試合では1.66!この数字はラツィオを上回りナポリと同程度、と考えると相当な良化と見て良いでしょう。その5試合の対戦相手もウディネーゼ、スペツィア、インテル、フィオレンティーナ、ローマと決して守備が綻んでいるチームではないため素直に評価してもよさそうです。
ジェノアは監督交代ブーストが切れてきたのか、ここ6試合は勝利がありません。Name valueで言えばリーグ中位に値する陣容ですし、スカマッカをはじめ良い若手選手もいます。18位以下が健闘し始めているので油断できない位置の彼らも、降格レースの直接的ライバルであるパルマとの試合は落とせないでしょう。
勝敗は何とも、、「勢い」という面ではパルマかもしれませんが、ジェノアの前例を考えればそろそろ切れる頃合いですし、非保持チームへの対応がどこまで出来るかはウディネーゼ戦だけでは判断が難しいです。
それでも1つ言えるとしたら、パルマはワイドに開く傾向が減ってきたことからかコーナーの獲得数が極端に減少している点は考慮できると思います。直近5試合のコーナー獲得数は0,3,2,2,3回と非常に少ないです。ジェノアも決して獲得数が多いわけではないのですが、最近の1st halfのパルマの戦績の良さから考えるとジェノアが追いかける展開、その中でコーナーが増えてくる可能性は十分あること、ジェノアも対ローマ戦を見るとザッパコスタをはじめサイド活用からのチャンスクリエイトが多いことを考えた際に、ジェノアがコーナーにおいてアンダードッグになっているのは魅力的に感じます。Totalのラインも9.5であればUnderへのベットも十分検討余地はありそうですが、ここではジェノアのコーナー+0.5にベットします。
Crotone vs Bologna
✅BTTS&over2.5@2.16(Pinnacle)
エンブレムの形状や色合いがそっくりチーム同士の戦いですね。最近のnoteで記載している通り、最近のクロトーネはオウナスやメシアスといったドリブラーの活躍で攻撃面ではかなりの改善は見えるものの、15試合連続失点は流石に見過ごせません。もう殴り勝てるか否かであり、ベット選択上は「クロトーネが得点できそうならBTTS」でいいくらいです。一方ボローニャは決してBTTS率の高いチームではないのですが、直近5試合のxGAが1.8と相手に好機を多く作られていることを考えると、攻撃偏重のクロトーネが得点出来る可能性は期待しても良さそうです。また、前回クロトーネBTTS予想時にラツィオの対ドリブル守備に触れましたが、ボローニャも対ドリブルに対するタックル勝率は15位と同様に得意ではありません。クロトーネの試合でBTTSが達成された試合で1-1で終わった試合は1試合もない、つまりBTTS達成=BTTS&over2.5達成チームであるというデータからも、お馴染みのこちらにベットします。
Spezia vs Cagliari
❌Cagliari DNB@2.00(Pinnacle)
SPALを率いてセリエB→セリエAに挑んでいた頃からセンプリチ監督は好きなのですが、カリアリに来てから良い感じに立て直してくれて嬉しく思っています。前節ユベントスには1-3で敗戦してしまいましたが、ユベントス相手にボールをうまく保持できていたり、スコア上ビハインドの時間が長かったとはいえシュート数も上回っていたように正直評価を落とすようなポイントはないです。スペツィアもミラン戦の快勝以降の5試合では勝利がなく、この試合ではエースのヌゾラ、正GKのプロヴェデルが不在(代役出場時は3試合で8失点)ということを考えると、カリアリのDNBに2倍はベットに値すると考えてこちらにベットします。
Inter vs Sassuolo
Covid-19の影響で中止
Verona vs Atalanta
❌Verona AH+0.75@2.02(Pinnacle)
ヴェローナはアタランタが苦手とするボール非保持ガツガツ奪取のチームで、ユリッチ政権になってから1勝1敗1分のイーブンの戦績です。アタランタはアウェイでのCLでの戦いがあった消耗は勿論、両翼の離脱が痛恨です。特にゴセンスはWBの選手でありながらムリエル、サパタに次ぐチーム3位の9得点を誇る選手で、実際試合を見ていてもハキミとはまた違ったベクトルで反則級の攻撃性能を持っています。ちなみに9得点と言えばトリノのエース、ベロッティと同じ得点数です。チーム得点数自体が違うので一概に横並びにはできないですが、他チームのエース級と考えると単純にやばい(語彙)。
ウディネーゼやジェノアに勝ち点を落としてきたように、相性面で言えばただでさえビハインドな中でコンディション、陣容いずれでもネガティブ状況の中でヴェローナに快勝できるとは考えにくいです。そうした意味ではヴェローナのAH+1.0でも1.724倍あるのでそちらを選ぶ方が無難なのですが、やはり戦術上コンディションの影響が大きいアタランタのCL明けという今回の状況、またヴェローナはここまで上位陣(6位以上)との10試合で負けたのは3試合のみという上位キラーの点を評価して、ここはリスクをとってヴェローナ+0.5(DC)にベットします。
Juventus vs Benevento
❌Juventus win&BTTS-no@2.00(Pinnacle)
唯一ベット項目に悩んだのがこの試合。両チームあまりに離脱者が多いんですよね。ただ、選手層を考えれば最終ライン/中盤それぞれの核であるスキアッタレッラとグリクを欠くベネヴェントの方がやはり厳しいでしょう。
オッズ的に魅力のある項目が本当に少なくて、1周回ってベネヴェントのコーナーOverも展開予想するとありな気がしてたのですが、ここは先発予想に入っているアルトゥールの存在を考慮したいと思います。負傷離脱の影響で試合数は少なめですが、1試合あたりのパス回数はチームトップでパス成功率も94.5%と堂々の1位。セーフティなものだけでなく、ロングパスの成功率も93.6%でありバルサブランドの驚異的な実力を実感させられます。
その影響か、彼の出場試合ではゲームコントロールのクオリティが上がり特にホーム戦先発時のクリーンシート率は75%!今やリーグ19位の得点数となったベネヴェントにユベントスの網を突破出来る可能性は如何ほどあるでしょうか?2倍台で他に選択しうるベット項目も見当たらず、ユベントスのゲーム運びの巧みさを期待してこちらにベットします。アルトゥールスタメンありきなので、実際のベットはスタメン出てからですね。
Sampdoria vs Torino
❌Sampdoria total yellow cards over2.5@1.93(Marathon)
❌BTTS@1.769(Pinnacle)
BTTSが70%を超えているチーム同士の対戦でその項目に1.7倍超のオッズがついているなら細かい理由なしにベットして良いでしょう。また、この試合を裁くOrsato主審はある程度の主審担当数のある中ではリーグ2位(5.55枚)のイエロープレゼンターです。(1位は後述します)
トリノは監督が変わって以降、退場者を出したクロトーネ戦を除けばCovid-19の影響はなんのその、完全に上り調子で降格圏から一気に脱却しています。この試合でも恐らくアグレッシブにプレーはしてきますし、実際優位に進められる可能性は十分にあります。
そうした中でポイントとなるデータは、キープレイヤーであるベロッティがリーグ1位の被ファウル数であること、それに伴う形でトリノというチーム自体が被警告数でリーグ1位であること。サンプドリアの平均警告数は2.62枚と少なくはないですがラインぎりぎりのところ。それでも前述の状況並びにデータを鑑みると、サンプドリアの警告数はこの試合伸びてくると考えてこちらにベットします。
Udinese vs Lazio
✅Lazio Yellow cards over2.5@1.79(Marathon)
リーグ2位(平均2.77枚)の警告数のラツィオと、被警告数3位(平均2.63枚)のウディネーゼ。ラツィオはCL明けでコンディションに不安を抱えますし、難敵ウディネーゼに対して終始余裕を持って試合を進められるとは考えにくいです。更にこの試合を裁くのは一部では格段に知名度を持つマレスカ。1試合平均6.11枚のイエローカード数は勿論リーグトップ。そんな彼の担当試合で、ラツィオにタフな条件もあるのであればこの憎き水色のチームにカードが振る舞われると考えたくもなるものです。
1つ前の試合とほぼ同じロジックで申し訳ないですが、たまにはこんなこともあると目を瞑って頂ければと思います。主審の大活躍に期待してこちらにベットです。
Fiorentina vs Milan
✅Fiorentina over1.0@1.909(Pinnacle)
前節ヴラホヴィッチのハットトリックで快勝を収めたフィオレンティーナ。直近5試合で平均2.2得点は素直に評価しても良いでしょう。元々ストライカーの自負を持ってプレーしている印象のあったヴラホヴィッチに結果が伴ってきたことはかなり大きいですし、実際彼の評価も上がったことでローマや今回対戦するミランも来夏のターゲットとしてリストアップしてるとの話もあります。陣容にしては不甲斐ない位置にいた彼らですが、シーズン終盤に向けて1桁順位で終えられるよう頑張ってほしいところです。
ミランも負傷者続出で黄信号が灯っています。CBのロマニョーリは勿論、献身性でイブラヒモビッチをサポートするレビッチや、タックル勝利数やルーズボール回収数でチームトップ、今や不動の右SBとなったカラブリアの不在はELでの消耗も含めかなり痛いです。
それでもイブラヒモビッチとチャルハノールのコンビで結局何とかする可能性は否定できません。それだけのタレントを持っている選手ですし。ただ、少なくともフィオレンティーナが無得点で終わるような試合とは前述の理由から考えにくく、CFの好調とコンディションの差、ミランのキープレイヤーの不在を加味してフィオレンティーナのOver1.0にベットします。
Roma vs Napoli
✅Napoli DNB@2.03@(Pinnacle)
首都ローマと南部の象徴ナポリの一戦はデルビー・デル・ソーレとも呼ばれています。個人的にはそこまでのダービー意識はなく、リンクの通り当時の社会的背景とコンティとマラドーナの時代だったから、という印象です。
さて、ローマは唯一セリエAで欧州との二足の草鞋を履くわけですが、勿論その分の負担は常にのしかかってきます。この試合は中2日ですし、数多くいる負傷者リストにはイバニェスやムヒタリアンも追加されました。イバニェスは攻撃のスイッチを入れる存在として、ムヒタリアンはチャンスメイク並びに自身でも得点を決める事のできるクラッキであることはこれまでのnoteでも触れてきた通りで、ローマファンではありますがなぜナポリがアンダードッグなのか分からないのが本音です。ヴェレトゥの離脱後はカウンターの迫力も幾分減った印象です。。
ちなみにローマはEL決勝トーナメントが開催してから、EL直後のリーグ戦は2敗1分。6位以上のチーム相手にはなんとここまで未勝利(5敗3分)です。。。ナポリも右SBディ・ロレンツォの欠場という痛手はあるものの、これらを踏まえてローマ優勢と見るのは流石に楽観主義者です。ナポリのDNB一択です。ガッツリ入れる予定です。
結果報告
【今節】
収支: -0.091u 的中率: 50.0%
【通算】
収支: +4.734u 的中率: 50.75%
回収率: 102.3% 平均オッズ: 1.939
(中止されていた第24節トリノvsサッスオーロの結果を反映させています)
的中率は半分を維持も、結果としては微微減でした。今回のベットの反省点は2点です。
・Juventus vs Benevento
→Beneventoが完全に受けに回る中で、クリーンシートwinは最適解ではなく、こうした試合こそハンデが大きかろうがユベントスのコーナーハンデにいっても良かったと思いました。この試合のベネヴェントの5-3-2のラインは本当に整備されていて、一緒に観戦していた妻も納得の集中力でした。
・Sampdoria vs Torino
→データだけで安直に判断するとこうなる、というお手本のような外し方をしました。内心BTTSは安易だったと思っていましたが、流石にOrsatoでカード1枚は想定外。。逆に次回は狙い目なのかな?よく考えておきます。
カリアリの評価は落とさず、まだ信じても良いと思いました。xGベースで言えばカリアリ2.5 の スペツィア1.0ですからね。内容は勝っていた訳で、次回以降も期待したベットするかもです。
まあでもとにかく、今節はナポリDNBの的中で全てお釣りが返ってくるかな?Twitter上でも感謝のお言葉を頂きすごい嬉しかったです。ローマファンとしては複雑ですが貢献できた感は満更でもないので、今後もこうしたお声が頂けるように頑張ります!
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