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Aリーグベットのススメ

こんにちは。セリエAの人から最近はオーストラリアのトップリーグであるAリーグの人に鞍替えしつつあるFOXYです。Over傾向の強いチームに惹かれがちな素直さ満点のベッターとして、たまに予想をTwitterで呟いています。

今回は、Aリーグを予想するにあたって自分が意識していることをnoteにまとめてみました。私は9割が事前ベットの人間なので、特に事前でどのタイミングでベットするかに焦点を当てた内容としています。各クラブの特徴を期待していた方には申し訳ないですがご了承ください。

Aリーグとは

このnoteを読まれるのはベッターの方が殆どかと思うので、リーグの概要紹介はWikipediaにぶん投げます。情報量の関係で英語版ページになりますが、Googleページ翻訳で大体わかります。いくつかポイントになるところは下記に列挙します。

①降格がない
②勝ち点同列の場合は、得失点>得点数>対戦成績
③優勝チームはレギュラーシーズン終了後のプレーオフ(1位2位はシード扱い)で決定
④パース・グローリー、アデレード・ユナイテッド、ウェリントン・フェニックスとその対戦チームは長距離の移動が起こり得る

①②が、特に試合がオープンな展開になりやすい要因かなと捉えています。ロースコアないしドローに持ち込むことが目的となるシチュエーションが非常に限定的で、基本は「リスク承知で得点を狙いに行く」スタンスのチームが多いように思います。
併せてこれは憶測ですが、オーストラリアのサッカー人気も関係していると考えています。オーストラリアの新聞ではクリケットとラグビー(NRL, AFL, Rugby Union)に続く4番手でようやく取り扱われる程度の位置づけです。リーグを盛り上げる≒収益を高めるためにも、エンターテイメント性を考慮して守備より攻撃に重きを置こうとするのは不思議な話ではありません。

Jリーグ発足の時を思い浮かべればわかりやすいですが、こうした黎明期にあたるリーグでは国外のベテラン、元スター選手を獲得して関心を高めるアプローチをとっています。有名どころでいえばアレッサンドロ・デルピエロ、我々日本人にとっては小野伸二も記憶に新しいですね。
主軸がベテランで後半になると彼らの運動量が低下、後半に若さと速さが売りの選手が相手に出てきて、あっさり裏抜けを許してゴールといったシーンも散見されます。実際、ゴール数の分布としてAリーグは後半が62%です。5大リーグで見ても60%超えのリーグは存在せず、これは1つの特徴と言えるでしょう。また、ほとんどのチームでセットプレーの守備が拙く、それもシュート機会の創出という面で後半に点が入りやすい要素と考えています。

ベットタイミング

本noteのメイントピックです。
ベットタイミング、と聞くとライブベットを思い浮かべる方も多いかもしれません。ただ、時間軸の捉え方が異なるだけで事前ベットにおいても同様にとても重要な要素です。
なぜタイミングが重要なのか。その答えはいくつかあるかと思いますが、こと事前ベットにおいては「クロージングオッズよりも良いオッズでベットするため」がシンプルな回答になります。
そして、このようなオッズは数量限定商品です。この観点を理解する上では、ブックおじさん(@bookcoin_worker)のnoteが恐らくフリーアクセスできる中では最良の教科書かと思うので是非一読ください。

ぜひ原著も読んでみて欲しいのですが、英語は流石に厳しいよ…というベッターの方には下記書籍もおすすめです。

タイトルから数学色が強くて固い内容に思われるかもしれませんが、平易な表現も多く、更に後半は数学者である彼らなりのアプローチでサッカーベッティングに挑戦する内容となっています。その中で彼らは4つの数学的ベッティング戦略を武器に、ブックメーカーで一儲けを目指すわけです。
その戦略とは何か、どのような仮説で作られたものなのか、そしてそれらの顛末はどうなるのか。単純に読み物としても面白いので気軽に読めるかと思います。(Kindle版が安いので電子書籍に抵抗がない方はそちらをどうぞ)
発売から5年経ち状況が変わった点はありますが、前述のnoteと併せて「ブックメーカー&他のベッターを出し抜く」考え方の基礎理解には役立つかと思います。


では、本題の「ベットタイミング」についての見解に入ります。あくまでポイントは「クロージングオッズより良いオッズでベットする」ことに主眼を置いています。しつこいですがこの観点はブックメーカーでは常に重要なので是非意識してください。

オープニング~3日間(難易度: 大 オッズ変動: 大)

結論から言って一番難しいです。目安として大体試合開始1~2週間前にその節の開催試合がまとめてマーケットに出てきますが、ここでベットする場合にはオッズ妙味を測る上で次の項目は極力把握できていることが望ましいです。

・当該チームのフォーム、戦術的相性、移動負担(時間・距離)
サスペンション(累積欠場)、前節試合時の負傷有無

オッズ設定の上で、ブックメーカーは直近戦績やホーム/アウェイ戦績なんて織り込み済です。が、Aリーグのオープニングの段階では太字箇所は要素に含めておらず、市場の動きで調整する形をとっている感があります。もちろんシンプルに過剰/過小評価があるタイミングでもあるので、戦力評価に自信があれば積極的に狙ってみても面白いです。

オープニングから3日間まで、という期間設定にしているのは経験則として遅くとも4~5日間で大きく変動している印象があるのでそのように設定しています。原則、早いに越したことがないのは言うまでもありません。

パース・グローリー vs メルボルン・ヴィクトリー(MVC)
MVC MLのオッズは3/30オープンの2.30から4/4には1.80まで下降

ただし、理論的にオッズを判断できるようなモデルを設計してない限りは、事実ベースではなく感覚に大きく頼る形になること、試合開催までの不確定要素も多いことから慣れるまでは低ステイクでのベットを推奨です。
なお、仮にこの段階でベットするならPinnacleは避けましょう。突発的な事象によって前提が大きく変更した際に身動きがとれないので、基本的にbet365の使用を推奨します。

監督会見、マッチプレビュー掲載後(難易度: 中 オッズ変動: 小)

試合開始2日前~半日前くらいにクラブ公式HP/Twitterで更新されることが多いです。監督会見についてはクラブによってYoutubeで公開されており、その際は字幕設定(英→日)も可能です。
ここまで来ると「不測の事態」はだいぶ減ります。
一例として4/5開催のウェリントン・フェニックスの試合のマッチプレビュー(クラブ公式)が下記となります。監督からのコメントや掲載内容から、コロナの影響でまだ主力が戻ってこなさそうであることがわかります。この発表があってから、対戦相手のセントラルコースト・マリナーズのMLオッズが2.00→1.90とほんのり下がりました。

Unavailable: 14. Alex RUFER (season-ending knee injury), 21. Joshua LAWS (ankle injury), 23. Clayton LEWIS (ankle injury), 43. Oskar VAN HATTUM (hamstring injury), 88. Gary HOOPER (calf injury) and three other players are in isolation (COVID-19)
Doubtful: 11. Jaushua SOTIRIO (hamstring injury)

個人的な所感ですが、これらの内容で大きなサプライズは基本ありません。主力の新たな離脱は後述のスタメン発表で明かされることが殆どで、復帰に関してもポジティブにはぐらかしてくるので結論を下すには信頼度が不十分です。後述の「スタメン発表後」にすぐに判断できるよう、「メンバー選出上で何が起こり得るのか」を予め理解しておく程度の向き合い方が良いかと思います。

スタメン発表直後(難易度: 小 オッズ変動: 中~大)

このタイミングだと既にオッズもこなれてきてはいますが、やはりスタメン発表は大きなニュースを伴うもので迅速に反応したいところです。また、これまでの2項目と比べて判断が比較的容易なので個人的に1番おすすめの事前ベットタイミングです。
Aリーグはメルボルン・シティやシドニーFCといった一部のクラブを除き、レギュラークラスとベンチメンバーの実力差が小さくないクラブが殆どです。負傷やコロナの関係で、ベンチはユースメンバーが占めるケースもあります。
なのでスタメン発表で、そのチームがフルスカッドか否かだけでも判断がつくだけでも割と上手く立ち回ることができます。参考に、仮にこんな選手が不在だと影響大きいかも!といった選手をクラブ毎に列挙しますので参考ください。なお、第2GKが優秀なクラブは更に少ないので、正GK不在だなーって思ったら相手側のOverのオッズは確認しましょう。
(スタメン確認できるソースは大抵が英語表記なので、参照しやすいように選手名のみ英語記載にします。)

メルボルン・シティ:Maclaren, Leckie, Griffiths
メルボルン・ヴィクトリー:D'Agostino, Miranda, Davidson
シドニーFC:Ninković, Cáceres, Amini
アデレード・ユナイテッド:Goodwin, Juande
ウェスタン・ユナイテッド:Diamanti, Prijović, Topor-Stanley
ウェリントン・フェニックス:Sandoval, Lewis, Rufer
ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ:Ugarković, Russell
セントラルコースト・マリナーズ:Cummings, Ureña, 
ニューカッスル・ジェッツ:Penha, Boumal, Thurgate
マッカーサーFC:Ulises Dávila, Mariappa, Noone

FOXY主観 読みづらくてすみません

なお、スタメン情報が早く分かるソースですが、
クラブ公式TwitterアカウントとFotMobアプリの合わせ技が一番簡便かつ早く入手できます。FotMobはスポーツ速報系アプリの中でも早い上に、クラブ公式Twitterよりも早く出してくれることすらあるので重宝してます。
(上:Apple store 下:Google Play)


最後に、ベットタイミングを意識する上で一番大事なことを伝えます。それは「出遅れたら諦める」ことです。2.0倍が1.8倍になったらそれはもう別の商品です。生活用品が1割値上げしても意に介さない豪胆な方でない限り、次の情報Updateがあるまで大人しく引き下がりましょう。これが出来ない方が(自分も含め)多い印象があります。
「出遅れた」ことは長期的に見れば決してネガティブではありません。その認識が出来た時点で、あなたの情報を収集し、理解する能力は間違いなく向上しています。いつかお買い得商品を手に入れる機会は必ず訪れますので、そこはしっかり切り替えましょう。

Aリーグベット向きのブックメーカー

Aリーグの試合をベットする際におすすめとなるブックメーカーを3つお伝えします。日本におけるメジャーどころなので、もし初見だったとしても検索すれば特徴をまとめたサイトは多くありますので安心です。

bet365

スタメン発表で大きく変わるだけに、事前ベットにおいてもCO可否やそのレートを加味すればやはり使いやすさNo.1はこちらになるでしょう。
得点が入りやすいリーグだけにアーリーペイアウト(MLベット時に2点リードでwin確定)の恩恵を受けることも珍しくないのも良いですね。Bet Boostの存在も面白いです。

Sportbet.io

オッズプロバイダーの関係か、オッズの変動が遅めです。スタメン発表後の初動に出遅れても、もしくは他BMの変動見てからアイオーを見に行くとGapがあって安心してベットできるケースは少なくないです。
最近はAリーグでもベットビルダーが使えるようになりましたが、その用途なら365の方が大抵はオッズ良いです。

Pinnacle

説明不要。Aリーグに限らず、マージンや安心感の面で大正義です。

最後に

私のように「ベットは勝ちたいけど、楽しむことも大事!」というスタンスの方にとって、日本と時差が少なく観戦がしやすい、得点も多い傾向で見てて盛り上がりやすいAリーグは是非注目して欲しいマーケットです。
近年は日本人選手も各チームにちらほら増え始め、Aリーグ⇔Jリーグの移籍も更に増えてきたように思います。本noteが、皆様の日々のブックメーカーライフに少しでも彩りを与えられたら嬉しいです!


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