セリエA第32節
欧州サッカーは慌ただしい日々を過ごしていますが、外野の声に惑わされる暇もなくリーグ戦はやってきます。盛り上がっているあの件に関しては、個人的には資金繰りに苦しいのは中堅以下なので各国のリーグ内での財政健全化をして欲しいなというのが私見です。
平日開催の試合が多く、どこまで内容を維持できるかは保証出来かねるというのが正直なところです。。特に木曜深夜は試合が非常に固まっていますが何とか更新は続けられるよう頑張りますのでよろしくです!
Verona vs Fiorentina
❌Verona AH-0.25@2.28(Pinnacle)
同じ中2日でもフィオレンティーナはアウェイ連戦。とはいっても共に移動距離は300km弱で言うほど移動による影響は差がないかもしれません。
フィオレンティーナには何名かキーマンがいて、そこには来季ステップアップも期待されるFWヴラホヴィッチ(15得点)とMFカストロヴィッリが含まれますが、今節の注目したいのはリベリーとミレンコヴィッチです。
言わずと知れたクラッキ、リベリーですが38歳となった今もそのテクニックは衰えることなく、パス回数、パス成功率、ドリブル成功数はリーグトップクラス!アシスト数6もチームトップの数字です。出場すれば違いを生み出せる選手であることは変わらず、(出場時-欠場時)でのゴール数、ゴール期待値は共にプラス、自身の価値を示しています。
ただし今回気になるのは「そもそもコンディション大丈夫?」問題です。
前節サッスオーロ戦ではフル出場の彼ですが、今期リーグ戦でフル出場した次の試合では1試合を除きプレイ時間は50分以下です。それも今回は中2日という条件で彼にフルコミットは期待しづらいように思えます。ちなみにリベリーがフル出場した次の試合でフィオレンティーナは勝ったことがありません(3分2敗)。これもちょっと気になりますね。
そしてもう1名のDFミレンコヴィッチ。彼は今節累積欠場するわけですが、チーム内でトップのタックル数/勝利数、タックル+インターセプト数、空中戦勝利数(DFの中で2位の選手と倍近い数です)、パス回数/成功数の彼の不在の影響はとても大きいことが予想されます。彼が今年欠場したのは2試合のみですが、実際共に敗戦を喫しています。相手がラツィオとインテルというExcuseはあるものの、その能力の高さを考えれば彼の欠場が厳しいことは変わらないでしょう。
対するヴェローナもここ3月以降は1勝5敗と低調にも思えますが、その中にミラン、アタランタ、ラツィオ、完全体サッスオーロが含まれていると思えば致し方ない部分もあります。攻撃面で物足りない点は否めませんが、上記も踏まえて今のフィオレンティーナに敗れるとはあまり考えにくく、ヴェローナのAH-0.25にここはベットします。
Milan vs Sassuolo
✅Sassuolo AH+0.5@2.09(Pinnacle)
ようやくまた負傷者が戻りつつあるサッスオーロ。あとはFWカプートの復帰を待つだけで、上位陣並みの攻撃力を有するフルスカッドが揃います。現在6試合連続得点中、うち4試合は複数得点は彼らの好調を示しています。ミランも現状2位に留まっていますが特にホーム戦績は芳しくなく、ホームでの勝ち点26はリーグ7位の微妙な成績です。イブラヒモヴィッチがこの過密日程の中で前節休息を取れている点はポジティブですが、実際のところ勝敗自体は何とも言えないものの、リーグトップのBTTS率74%を誇るサッスオーロが楽しい試合を演出してくれるとみてBTTS&over2.5にベットします。
(以下4/21 23:49更新)
ミランの欠場者として、イブラヒモヴィッチ、テオ・エルナンデス、べナセルが発表されました。イブラヒモヴィッチの代役は引き続きレオン、テオの代わりはダロトが入ることになるでしょう。今節から復帰のカラブリアがスターターか否かによってはカルルかもしれませんね。
テオの攻撃への貢献は非常に大きい一方で、攻め上がった後の空白はミランにとって弁慶の泣き所になることもしばしばです。一方でダロト先発時の4試合は相手に恵まれている感もありますが3試合でクリーンシートを達成しています。ミランの攻撃のキーマン不在を考慮すれば、少しベット選択は再考したいところです。
さて、ミランはサッスオーロのサイドアタックを封じることができるでしょうか?気になるのはダロトとカラブリアが1試合あたりのドリブルで抜かれた回数がテオの2倍~3倍ほどだということ。これは守備スキル云々よりも、テオ自身が攻め上がりプレッシャーをかけていることによって結果相手を押し込めていることにも起因していると考えられます。実際、1試合あたりのドリブルを仕掛けられた回数自体も2~3倍差がついています。
サッスオーロにはセリエA屈指のドリブラー、ボガとドリブルだけでなくミドルシュートも大得意(PA内よりも外からのシュートの方が多いです)のベラルディというタイプの違う優れたサイドアタッカーを有しています。手負いのミランにとって最も相性の悪い相手とも言えるのではないでしょうか。
サッスオーロのOver1.0でも1.8倍程度あるので悩ましいところですが、ここはサッスオーロが5分以上の戦いができるシチュエーションを評価して彼らのDCにベットします。
余談ですが、サッスオーロ監督のデゼルビが、この一戦を前にスーパーリーグの関係で「ミランとは戦いたくない」旨のコメントをしていました。内容はリンクを読んでもらえればと思いますが(Google翻訳でもニュアンスは十分理解できると思います)、サッカーは誰のためのものなのか、また選民思想的なリーグ構成に対して厳しく批判しています。内容については個人的には頷く部分も大きいので、あとは今夜結果を残してくれると尚カッコいい、応援しています!という気持ちも今回のベットにはあります笑
Bologna vs Torino
❌BTTS&over2.5@2.00(Pinnacle)
ボローニャは対非保持チームとの相性がよく、トリノも例外ではありません。この連戦を両方ホームで行えるのもプラスに働くでしょう。一方でトリノもベロッティ、サナブリア、後半からのシモーネ・ザザが良くハマっていますし、前節途中出場でセリエAのヤングスターの一人、アルフレッド・シンゴが復帰しました。トリノには余りドリブルで効果的に持ち上れる選手が多くないのですが、まさしくそのシンゴが欠けたオプションを埋めうる重要ピースです。オッズ上ではトリノがアンダードッグにはなっていますが、ユベントス、ウディネーゼ、ローマとの3連戦で6得点で2勝1分の彼らが勝利する可能性も十分あるとは思っています。
トリノは元々BTTS率の高いチームですし、ボローニャもホームでの試合では67%と決して低くありません。引き続きトミヤスを欠いての一戦であり守備の質は幾分落ちることを考えれば、双方の得点機会はそれなりに訪れるとみてこちらにベットします。
Crotone vs Sampdoria
❌BTTS&over2.5@1.909(Pinnacle)
7試合連続でBTTS&over2.5を達成している打ち合い上等のクロトーネの試合というだけでベットし続けても良い項目です。BTTS率が4位クロトーネと5位サンプドリアのカードですし、後者は直近10試合で9試合失点中。あまり細かい点に触れずとも打ち合いに期待してこちらにベットします。
Genoa vs Benevento
❌Genoa DC&under3.5@1.70(Marathon)
得点数はリーグ19位、xGは20位(最下位)のジェノアが勝ち点を持ち帰る術はやはりロースコア勝負です。実際ここまでのUnder3.5率は77%と首位と1%差の2位です。ただ、攻撃面に関しては5試合連続得点、期待のスカマッカも得点、アシストも増えてきており老獪な中盤、守備陣に支えられながら一皮剥けようとしているのは楽しみなところですね。
中2日でアウェイ連戦となるベネヴェントもこれまでの試合傾向を見るにヴェローナやサンプドリア、ウディネーゼ、パルマといった非保持チームには苦戦してきています。ゴール数は程ほどに、ジェノア有利とみてこちらにベットします。
Juventus vs Parma
❌Juventus DC&under3.5@1.83(Marathon)
ユベントスはアタランタとのタフな試合を終えての一戦。前半からインテンシティの高い消耗の大きい試合を経ている上に鉄砲玉のキエーザがハムストリングを負傷。停滞した流れを打破できるチームでも稀有な存在だけに、残留に向けて勝ち点1を持ち帰ろうとするパルマ相手には本来キーマンとなったでしょう。キエーザ不在の非保持チームとの対戦成績は2試合と非常に限定されていますが共に1-1での引分。この試合ではCR7も帰ってきますがそこまで大量の点差がつく試合にはならなさそうです。
ホームに強いユベントス(12勝2分2敗)とアウェイが苦手なパルマ(1勝6分8敗)。特にパルマは中2日での1000kmの移動距離を伴うアウェイ連戦となります。冒頭の通りユベントスも非常にタフな試合を終えたばかりで90分フルスロットルではいけないと考え、ロースコアドローも見据えたUnder3.5&DCにベットします。
Spezia vs Inter
❌Asian Total Goals(Inter) - 2nd half over1.0/1.5@2.08(Marathon)
一つの山場としていたナポリ戦は結局1-1の引き分け、この後にヴェローナやサンプドリア、ローマといった難敵を控える以上、この試合はインテルからすれば必勝を狙いたい試合です。
この試合で注目すべきデータは、後半45分における得点/失点状況。つまり、得点数1位のインテルと失点数1位のスペツィアの対戦ということです。良くも悪くもスペツィアは最後まで果敢にプレスを"しようとする"ので、後半から明確に減速していきます。一方で見た目上は最後までゴールに迫ってくるので対戦相手からすればセーフティに逃げようというマインドになりにくく、結果後半の失点が増えていく傾向にあります。ある意味いつものやつ、なのですがインテルの後半得点に期待してこちらにベットします。
Udinese vs Cagliari
✅Under2.5@1.806(Pinnacle)
こちらもデータ背景で共通点のある試合です。共にunder2.5率がリーグ内で同率1位(58%)、特にホームのウディネーゼは80%とダントツの数字を残しています。ウディネーゼはデ・パウルが前回退場に伴い欠場。以前もnoteで触れていますが、チーム内得点王/アシスト王でもあり、セットプレーも担当、タッチ数、パス回数、ドリブル数などキーになるスタッツは概ね圧倒的1位の彼がいない以上、多くの得点は見込みにくいと考えられます。降格圏に沈むカリアリがウディネーゼの牙城を崩せるか否かという試合かと思いますが、冒頭に振れた通り多くのゴールが発生するカードではないことが想定されるので、Total underにベットします。
Roma vs Atalanta
Atalanta ML@1.89(Marathon)
前節のユベントスvsアタランタの試合を見て衝撃を受けました。こんな狙いを定めたプレッシングをかけられてローマは剥がせるのか。全くイメージが湧かずにファンとしては絶望を抱えたまま今日を迎えています。戦術的キーマンのロメロ不在の中であれだけのクオリティを発揮されると、過密日程の中でフレッシュに参加する彼が戻って戦わされるこっちの身にもなってほしいのが本音です。
ローマ、スモーリング引き続き不在。サパタを止められるか不安。バランサーのディアワラも同じく不在。ヴィジャールも自信の表れか最近持ちたがる傾向にあり、アタランタの中盤強度に耐えうるかはかなり疑問。いくらホームに強いローマと言えど、前線からアグレッシブにくるアタランタはずーっと苦手で2015年以降勝てたのは1試合のみ。ちょっと厳しいです。アタランタ勝利に厚く張ります。
Napoli vs Lazio
Lazio to score 2nd half: yes@1.84(Marathon)
ナポリがここまで苦戦したランキングTop5は下記の通り。ウディネーゼやヴェローナがいるように、ボール保持に拘らず、加えて空中戦に強いチーム相手に苦戦する傾向があります。ラツィオもそうしたプロファイルを持つチームですし、実際6位は彼らでした。
1位 アタランタ
2位 ウディネーゼ
3位 ヴェローナ
4位 ミラン
5位 ユベントス
5位ナポリと6位ラツィオの勝ち点差は2。ラツィオからすれば勝利で5位が狙え、CL争いに踏みとどまるためには勝利必須の試合です。(逆に敗戦すると次節ミラン戦ということも踏まえるとかなり厳しい。)
ナポリの攻撃ユニットは確かに強力でこのオッズ設定には何の違和感もありませんが、冒頭の相性含めラツィオが得点できずに大人しく終わるとは考えにくいです。前回ようやく複数得点を挙げたインモービレを中心に1得点は決めてくれるでしょう。
また、ナポリのホームにおける15失点のうち12失点が後半に喫しているものです。ラツィオの強みとして後半のジョーカー、カイセドの存在もありますので「得点するなら後半やろ」の精神でラツィオの後半得点にベットしてみます。
結果報告
【今節】
収支: -4.26u 的中率: 30.0%
【通算】
収支: +3.06u 的中率: 50.39%
回収率: 101.2% 平均オッズ: 1.938
爆死!
と言わざるを得ません。note初めて最も悪い結果に終わりました。
先に良かった点ですが、当たった3試合の感触はいいものでした。
サッスオーロAH+0.5…ドリブル勝負から見る優勢予想でDC的中
UDI vs CAG u2.5…Goalのライン設定と両チームの共通点のマッチング
ラツィオ…ナポリの失点傾向通り
では外れた試合に関してですが、Atalanta MLはもう仕方ないです。退場確率を考えてベット選択とかしてたらキリないですからね。
でもってBTTS&Over2.5が不適中だった2試合ですが、クロトーネに関しては招集メンバーからオウナスがいない点はリスクになっていました(投稿時点では未発表)。彼のいる/いないでの攻撃力の差を感じましたね。投稿時点でわかっていたら、Twitterでは呟いた通りサンプMLかAH-0.25にしてました。反省。
トリノ、ボローニャは、まあ仕方ないかなという印象。サブ案としてトリノAH0も考慮していましたが、トリノの複数得点可能性を評価していたのがベースで実際xGは2点を上回っていたので予想の筋としては悪くなかったと思っています。
個人的に一番「やってしまった、、」と思っているのはUnder&DC系のベット。この項目のメリットはスコア0-0がカバーできていることにあると思っていますが、直近5節(50試合)の中で0-0なんて1試合もないんですw
なんとなく区切りとして5節、と言いましたが、ほんとは最後の0-0は23節ベネヴェントvsローマなので150試合以上ありません。すごい。
さらに言えば0-1は12試合(24%)、うちフェイバリットの勝利が9試合(75%)。
となれば、ロースコア決着予想は素直にMLか、DCなんて噛まさずにunder&winの方が今のリーグ特性的に合っていますね。逆にDC絡めたい時はOver1.5(76%)&DCにすべきでしょう。これは大反省です(´;ω;`)
明日にはまたリーグ戦、心の傷を癒してリベンジがんばります!
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