ドラフトルーキー7巡目 松浦 慶斗

<フォックストロットの野球語りたいラジオ1/28原稿>
186cm95kg 左左 MAX150km 
左のオーバースロー
常にクイックで投げてる?
足を高く上げて振りかぶり、ややクロスステップ気味に接地し、背番号がキャッチャーからチラ見するぐらいのダイナミックなひねりでしっかり背筋を使ってほぼ真上から投げ下ろすタイプ。足のつく位置は微妙に動画によって違うが、もしかすると試合ごとの微調整の範囲かもしれない
こういった投球フォームは体幹がしっかりとしていないと投球が不安定になるが、去年7月の動画ではかなり安定して最後まで目線も前へ残っているし、投球後のフォロースルーも無理がない。パワーに長けた印象を受けるが、リリースポイントも浅すぎず、しっかりと投球にスピンがきくタイプで、キャッチボールや投球練習を見ても腕をしっかりと振って投球に角度がつけられている。ただ、低めに投じる時と高めに投じる時でややフォームが違ったりすることはあるがさすが大阪桐蔭というべきか、技術力の高さを感じる。

少しテークバックが浅めではあるが、球のキレや軌道がどことなく吉川光夫感があるような、そんな気がする。
吉川はワインドアップだったのでゆったりと構えることができていたが、松浦君は常にクイックなので、テンポ感から言えばちょっとだけドタバタした感じもあるので、投球の間の管理には少し工夫がいるだろう。

フィジカル的にも密度の高いしまった体をしており、特にお尻周りの強靭さはかなりのものがある。この下半身がフォームの再現度を高めていると思うので、走り込みの維持は成績に直結しそう。21年夏地方大会通算23回を投げて20奪三振、四球4防御率1.57と高いレベルでまとまっており、ゆくゆくは先発完投型の投手にもなれるタイプだと思う。
球種はスライダーカーブと落ちる球2種あるようだが、ひとまずスライダーとカーブだけでも十分だと思う。三振の取れるのはスライダーかなと思う。しっかりと横にキレるタイプの変化球なので、右打者のインサイド、左打者のアウトローへはかなりの威力がある。

もともと宮城県石巻市出身で、小2の時に旭川へ移住、旭川では中1時に12歳以下の国際大会であるカル・リプケンワールドシリーズに日本代表として出場し世界制覇、中学3年時には札幌ドームで開催された「FIGHTERS BASEBALL CHAMPIONSHIP U-15」で優勝、その後大阪桐蔭へ進学。
大阪桐蔭ではコロナ禍の直撃世代ということもあり、全国大会の機会そのものが少なくなってしまったが、その分肩肘の消耗が少ないのは利点でもあるし、肉体のコンディションは例年の高卒に比べてかなりプラスであろう。
経歴は抜群だし、新人合同自主トレでは大きな声でダッシュをしたりと何かと目立つのもあってすでにチームに溶け込んでいる。
指名順位こそ低いが、その度胸と人柄はお墨付きといえ、今後の成長には順位以上の期待がかかる好投手だ。
ちなみにお父さんも北海高校で2度甲子園を経験した高校球児、社会人の日本製紙旭川から日本製紙石巻でプレイした経験も持っている。

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