ドラフトルーキー育成一巡目 福島蓮

<フォックストロットの野球語りたいラジオ2/12原稿>
189cm70kg 右右 MAX143km 八戸西出身

・ほっそい。体重が少なすぎる。
この選手に必要なのはまず身体作り。70て僕より軽いのよ
身長15センチも違うのに僕の方が重いのは異常よ。
・実際フォームもタッパをきちんと生かしきれてないのがありありと出ていて、腰の位置も高めだし、リリースのインパクトもまだまだ貧弱。踏み出した左足も早めに着地しちゃうし、筋力が足りないのでリリースもポイントが早いし、重心も落ちてないし、未完成が過ぎる、本物の原石、本物の素材型。100%育成。

・さらに、身長体重の変遷が「ドラフトレポート」さんに載ってたんですが、
高1春186/59→高2秋186/62→高3春189/72→高3夏189/70
高3で減っとるやないかい!!!
てか高一の時がヤバい。骨と皮じゃん。59て。

・と言うわけでとにもかくにも素材型。高校の時の成績を一応見ておきましょうか。
レギュラーになったのは2年秋、地方大会で9試合を投げ55イニングと2/3、被安打50、55奪三振、防御率3.40、この頃はポンポン打たれるけど三振もバッサバサ、まさに肉断骨斬、粘投型と言う感じの成績。
この成績を提げて3年春のセンバツへ出場、21世紀枠対決となった沖縄具志川商業との対決に3−8で敗れた。この時の投球は安定感を欠き、5回5失点でKO。実力を見せることはできず、20年の夏は、背番号1を背負って地方大会準々決勝まで進むも、ベスト4をかけた一戦は八戸工大一に敗れてしまった。
トータルで15回と2/3を投げて被安打14、21奪三振、7四死球、8失点、防御率2.87。被安打率8.04、奪三振率12.06四死球率4.02。

ここまでの成績で特筆すべきはやはり高い奪三振率だろう。12.06は21年のパリーグに換算すると第6位、モイネロと全く同じ。
そう考えると、このまだまだ未発達な体躯で、しかもスピードも140そこそこ、そんな状態でこれだけ高い奪三振率、プロとの差はあるが、モイネロはあの豪速球と変化球ありきでこの数字なのだから、ポテンシャルの高さは推して知るべし。

・これだけのタッパがあって、直球もまだまだ伸びるだろうし、変化球も緩急のつけられるものが揃っているところからすると、投球術にも長けたタイプでもあるだろう。
とはいえあまりにも身体が未完成すぎるので、まず最優先は3年かけて30キロの増量。この量は1年2年でやってしまえるものではないだろう。
一年で10キロ、フォームを固めながらしっかりと土台作り。100キロまで行けば球速も150はゆうに超えるだろうし、そうなれば大卒組と遜色なくなるどころか、それを上回る可能性がある。ゆっくりと成長する体格に合わせて基礎を磨きながら。
前も達くんの回で話したが、体格というのは後天的に身につけることが難しい最上級の才能。それがあるだけで他人よりもずっとアドバンテージを持っているので、焦らずに、でもしっかりと肉体の強化から初めて行って欲しい。

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