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この家は守っていくのだ
一時、マンションは管理費が徐々に高くなっていくから、購入するなら戸建てがいい! そういう意見をnoteにしたためました。
もうなんだかんだ6年以上にわたって住んでいる我が家は戸建て。
狭くて、ウナギの寝床みたいな狭小物件ですけど、気に入っています。
2階のLDKの床面積は18畳くらいあるはずなんですが、キッチンとリビングを繋ぐ中間スペースが、ある意味廊下みたいになっていて。ダイニングとしては一切使われたことがない丸テーブルが占めているので、リビングそのものは8畳くらい。そこにデカい長テーブルを置いて家族4人がご飯を食べているんです。
こぢんまりしている分、人と人の距離がわりと近く。ソファがあって、長テーブルを挟んだ対面にテレビがあって、お茶の間って感じで居心地もいいんですよ。
でもですね。こないだ、ちょっといろいろ考えちゃいました。
1階と2階、2階と3階を繋ぐ階段。その登り降りが億劫になってきました。わたし自身が(笑)。
いや、単にめんどくせ〜ってだけならいいんですけど眩暈がするんすよね。なんだかおかしな現象で降りる時はなんでもない。昇る時なんです。斜め上方向に移動する動きをすると、クラクラっとするようになってきたんです。
これ、三半規管を病んでるのかな。病院で診てもらったほうがいいのかしら。
それと、我が家はたいして広くもないので、廊下や階段といった導線に手摺が備え付けられていません。おそらく手摺を設置すると、冷蔵庫や大きめの家具の搬入出に支障をきたすからですかね。
実は、母を我が家で引き取ろうとした時も、ケアマネジャーさんに「いやいや、ムリですよ」と言われたのがこの点でした。
仮に手摺を後付けしたとしても、この急な階段で転倒したらアウト。
トイレは1階と2階にありまして、まぁ1階はともかく2階は階段のそば。降り口に頑丈な柵を設けるなどしないと、高齢者には危なっかしい。十中八九、事故が起きるのが目に見えていると言われ、母の自宅療養と介護は「お勧めできません」とハッキリ言われました。父を我が家に呼び寄せて同居するプランを断念したのも、それが理由。
収納がいっぱいあって、家としては必要充分な機能がアレコレそこかしこに備わってて、いい住まいだとは思うんですがね。
なるほどなぁ。
前はまったく気にならなかったけど、いよいよ自分が高齢者セグメントに片足突っ込んでくるようになると、分かってくるんです。
昔、住んでいた、横浜のマンションの方が断然ラクだったろうなぁ。今の我が家は、年寄りにはあんまり優しくないんだよなぁ、って。
考えてみれば、マンションは平屋と一緒。家の中にいる時間が増えれば増えるほど、部屋から部屋への行き来が楽になります。
まぁ、マンションだってデメリットはメチャクチャありますからね。
玄関から自室まで、駐車場から自室までの距離がそれなりにある。
どこへ行くにも、どこから帰ってくるにも、上層階ならエレベーターを使い、停電ともなれば階段を昇ることになる。
再び考え直せば、戸建ては性に合っていると思います。
玄関先のアプローチと駐車スペースを使って、好きなDIYに興じることができますし、そこに花々を咲かせたプランターを並べたり、天気のいい日はコレクションしているブーツを幾つも引っ張り出してきて、靴磨きタイムを楽しむことだってできます。マンションの時はこれをベランダでやっていましたが、今の家ではアウトドア用のチェアに腰掛けて、ダラダラと自分だけのゆとりの時間を過ごせるんすよね。日向ぼっこしながら。ちなみに小さな裏庭の花壇には、紫陽花と、名前はなんだったか忘れちゃいましたが紫の花木を植えています。
わたしは、家って「広ければ広いほどいい」とは全然思っていなくて、住んでいる人の使い方次第、レイアウト次第で、快適な空間が作れると考えています。
例えば、壁面の一部がボコッと窪んだアルコーブだって、そこに小さなデスクと椅子を置けば、ちょっとしたワークスペースになります。
だだっ広い空間のどこかにデスクを置くと落ち着きませんが、その一画が何かに囲まれたり区切られていると、なぜか基地っぽい雰囲気も作れちゃう。
寝室だって中途半端に広いとこれが厄介。ベッド以外の部分がただの導線かデッドスペースにしかなりません。うちの場合は、足の踏み場もない狭い寝室ですが、それでもベッドサイドの隙間に簡易デスクを置いて、そこをリモート会議用のスペースにしています。ちょうどベッドが映りこまない絶妙なスペーシングで、まるで「リモートはここでヤレ」なんて感じにすこぶる具合がいいんです。
最近は、闇バイトの強盗騒ぎやインチキ修理業者の訪問営業など、防犯面での心配事が増えています。セキュリティの高いマンションならそのあたりは安心でしょうが、戸建てはダイレクトにそういう危険に晒されますからね。
だもんで先日、インターフォンを最新のものに変え、防犯カメラとしてモニターチェック&動画録画できるタイプにいたしました
一長一短ございますが、ホイホイ買い換えられないのが家。少しでも快適に、心平らかに過ごしていきたいので、今後もいろいろ手をかけていこうと思います。