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ユニークスキルを獲得しませう
Netflixで『転スラ』(転生したらスライムだった件)ってのをBGV代わりに視ていましたらば、これが面白過ぎて。
直近必要な書式づくりや、ちょっとした企画書をカキカキしながら、ついつい2期目の途中まで一気見しちまいました。
まぁ、あの作品の魅力は、個性的なキャラとか、最弱のスライムが成り上がってコミュニティを作っていく(やがて国となる)ストーリーとか、人材育成のヒントになるよなエピソードとか、わりと国家間の政治的な駆け引きなんかも描かれていて、人それぞれ見どころはあるんだと思うんですが。
何よりグッと惹き込まれちゃったのは、機械的なあの台詞。
「確認しました。ユニークスキル『大賢者』を獲得しました!」
ユニークスキルというのは、登場人物固有の「特性」や「能力」みたいなことですね。主人公などがちょいちょい獲得したりバージョンアップさせたりするんです。
コモンスキル(common skill:一般的なスキル)が、学習すれば習得可能なスキルであるのに対し、ユニークスキル(unique skill)は類をみない独特なスキルってこと。他にも、エクストラスキル(extra skill:コモンスキルの進化版)やアルティメットスキル(ultimate skill:究極の上位レアスキル)などがあるんですがね。
このユニークスキルって、結構現実世界の住人にもあれこれあるような気がしてて、わたしの周りにいる仕事仲間の皆さんにも、それぞれ固有のユニークスキルみたいなものが備わっています。
『人心収攬』
『宴会之鬼』
『統率者』
『高速打鍵』
『小器用』
『手配師』
『執着者』
『再構築』
『太陽の子』
『枠組解体』。
いざやってみたら、あんまし面白くないんで、この辺にしときますが。
わたしのユニークスキルはなんだろうなぁと考えると『平土機』っすかね。『全力前進』でもいいかな。こっちの方が個人的には好き。
まぁ、とにかくわたしのペースに巻き込まれるとドッと疲れるんで、タイパ重視で仕事はそこそこでOKってな方は、たいていわたしを避けて通ります。逆に旺盛な好奇心を持った向上心の塊みたいな若い人とか、火中の栗を拾ってでもキャリアを積み上げたい人なんかは喜んでつるんでくれますね。あと、世故に長けたベテランさんほど遠巻きにニヤニヤしながら、わりかしこっちのやりたいようにやらせてくれます。君ならやれんだろと、無茶振りばっかのディレクターさんもいらっしゃいますが。
以前、ポータブルスキルのお話を書きましたが、各自それぞれの持ち味と言える武器は何かしらあるはずです。
自分の意見を澱みなく語れるスピーチ力とか、逆にお相手の課題を巧みに引き出す傾聴力とか、とことん調べまくるリサーチ力とか。磨けば光り輝き出すスキルはどなたにも絶対あるもんです。
これは発展途上の若手の方々に言えることなんですが、意外と自分のウイークポイントの軌道修正にばっかりに目を向けて、ストロングポイントに蓋をしちゃっている人が多い。みっけたら儲けモンです。プライド持って、愛情注いで、じっくり育ててみましょうや。