【28年ぶり達成】佐々木朗希、完全試合&日本新記録13者連続三振【64年ぶり更新】
4月10日(日)、本拠地ZOZOマリンスタジアムで行われたオリックス戦。
令和の怪物、ロッテ佐々木朗希投手が先発しました。
試合展開
【1回表】
1番2番を、テンポよくゴロアウトに仕留めます。
そして、2アウトで迎えた3番吉田正尚選手から、 フォークでこの日最初の奪三振。 『日本一三振しない男』から奪った空振り三振で、一気に佐々木投手は勢いに乗ります。
【2回表】
4番ラベロ、5番福田、6番西村から、フォークで連続空振り三振。
【3回表】
7番紅林、8番福永から、フォークで空振り三振。
9番宜保を、自己最速タイの164キロの速球で空振り三振に抑えます。
【4回表】
1番後藤駿太から、フォークで奪三振。
2番バレラがインコース低めのストレートに手が出ず、見逃し三振。
これでなんと、9者連続奪三振。1957年の梶本隆夫(阪急)、1958年土橋正幸(東映)が達成した日本記録「9者連続奪三振」に並びました。
ここで終わらないのが、令和の怪物。
続く3番、吉田正尚から、149キロのフォークで今日2つ目の空振り三振を奪います。
これで『10者連続奪三振』。64年ぶりに、日本記録を更新しました。
【5回表】
4番ラベロがフォークを見逃し三振。
これで、『11者連続奪三振』。メジャー記録の10者連続記録も超えました。
怪物の奪三振ショーは終わりません。
5番福田がフォークで空振り三振。 これで『12者連続奪三振』。
続く、6番西村が163キロのストレートに全く反応できず、見逃し三振。
これで『13者連続奪三振』。
【6回表】
この回の先頭バッター7番紅林が、初球のストレートをはじき返して、 センターフライ。
『連続奪三振記録13』という、64年ぶりに記録を更新する快挙を達成した挑戦は、ここで終わりました。
ですが、まだ続いている挑戦があります。ここまで、佐々木投手は打者16人に投げて、 奪三振13、ゴロアウト3と全く出塁を許していません。
つまり、『完全試合』続行中なんです。
ヒットはもちろん、フォアボールもエラーも、一切の出塁が許されない究極の投球への挑戦が続きます。
8番福永をキャッチャーフライで、討ち取り。
9番宜保を空振り三振に仕留めます。
この回の裏の攻撃で、打線爆発。ロッテは一挙5得点。佐々木投手の快挙達成の背中を押します。
【7回表】
完全試合まで、あとアウト9つ。
先頭打者、1番後藤がライトフライに倒れる。
続く2番バレラは、セカンドゴロ。
そして、3番吉田が内角に飛び込む163キロ直球に全く反応できず、見逃し三振。
【8回表】
完全試合まで、あとアウト6つ。
この回先頭の4番ラベロ、5番福田、6番渡部をフォークで連続三振。
【9回表】
完全試合まで、あとアウト3つ。
この回の先頭打者は、代打の中川圭太。
フォークにバットを当てるも、サードゴロ。
あとアウト2つ。
さらに代打。
松井に変わって、山足達也。初球のストレートをはじき返すも、ショートゴロ。
あとアウト1つ。
とっておき、代打の切り札。
杉本裕太郎。昨シーズンのパリーグ本塁打王が、打席へ。
初球フォーク、バットが空を切り空振り。1ストライク。
2球目もフォーク。ほぼど真ん中も手が出ず、2ストライク。
3球目アウトコース低めにストレート。バットは空を切り、空振り三振。
この日、19個目の奪三振。
プロ野球記録に並ぶ、1試合19個目の三振で、 佐々木朗希投手は、巨人槙原寛己以来28年ぶりの完全試合を達成しました。
20歳5ヵ月、史上最年少の完全試合投手の誕生です。
28年ぶりの完全試合、64年ぶりの連続奪三振記録の更新など、快挙の連発で忘れられがちですが、 佐々木投手はもう一つ、記録更新を達成しています。
それは『イニング連続奪三振』の記録です。
これまでの日本人記録は、2020年にオリックス山本由伸投手が樹立した25イニング でした。
佐々木投手は、前回登板でその記録に並んでいました。そして、初回に三振を奪い 連続奪三振イニング数を26とし、日本人記録を更新しました。
そして、その後、完全試合を達成するまでの全イニングで、 三振を奪い続け、記録は最終的に、『34イニング連続奪三振』まで伸びました。
記録は継続中、次の試合でのさらなる記録更新も期待が集まりそうです。
ちなみに、NPB記録は、サファテ(ソフトバンク)が2015年に記録した43イニングです。
達成記録
今日、佐々木投手が達成した記録。
『完全試合』
⇒28年ぶり達成。16人目。最年少記録(20歳5ヵ月)
『13者連続奪三振』
⇒64年ぶり新記録。
『34イニング連続奪三振』
⇒日本人最長。記録更新継続中。
佐々木朗希の13者連続奪三振の内容
(1)1回2死 吉田 0-2から148キロフォーク空振り
(2)2回無死 ラベロ 1-2から145キロフォーク空振り
(3)2回1死 福田 2-2から146キロフォーク空振り
(4)2回2死 西村 1-2から149キロフォーク空振り
(5)3回無死 紅林 1-2から148キロフォーク空振り
(6)3回1死 福永 0-2から146キロフォーク空振り
(7)3回2死 宜保 1-2から164キロ直球空振り
(8)4回無死 後藤 2-2から147キロフォーク空振り
(9)4回1死 バレラ 1-2から163キロ直球見逃し
(10)4回2死 吉田 0-2から149キロフォーク空振り 日本新10連続
(11)5回無死 ラベロ 1-2から1-2から147キロフォーク空振り
(12)5回1死 福田 2-2から149キロフォーク空振り
(13)5回2死 西村 0-2から163キロ直球見逃し
(×) 6回無死 紅林 初球を中飛
三振の種類
ストレート 空三振:1・見三振:3
フォークボール 空三振:14・見三振:1
令和の怪物、恐るべしです。
歴史的瞬間を、TVでリアルタイム観戦できて、コンは幸せです。
今回は、ここまで。
おしまい。
ばいばい。またね。