【10分でわかる】ナリタトップロード【ウマ娘デビュー】
2022年1月27日に配信された公式Web番組『ぱかライブTV』で、新ウマ娘『ナリタトップロード』のデビューが発表されましたね。
今回は、そのモデル競走馬ナリタトップロードについて、簡単にまとめたので、ご覧ください。
【デビュー前】
『ナリタトップロード』は、1996年生まれで、もうウマ娘になっている馬でいうと、テイエムオペラ―、アドマイヤベガ、メイショウドトウと同世代になります。
スぺシャルウィーク、セイウンスカイたち黄金世代の、ひとつ後輩世代です。
『ナリタ』の冠名からもわかる様に、ナリタブライアン、ナリタタイシンと馬主さんが同じです。
お父さんは『サッカーボーイ』。
漫画シンデレラグレイでは、『ディクタストライカ』の名前で活躍していますね。
許可の取れなかった『サッカーボーイ』ですが、そのお父さんの名前『ディクタス』と、サッカーの点を取るポジションの『ストライカー』をくっつけて、『ディクタストライカ』にしたのでしょうね。
ちなみに、『ディクタス』は、鉄の女『イクノディクタス』のお父さんでもあります。
主戦騎手は、『渡辺薫彦』騎手。
馬の力を活かせていないと言われ、ベテラン騎手に乗り換えさせられたりと、騎乗に批判を受けることも少なくはありませんでした。
でも、渡辺騎手と言えば、ナリタトップロードと今でも言われる名コンビになっていきます。
騎手の能力不足が非難され、最後は誰もが認める相棒になっていく様子は、同期のテイエムオペラオーと和田竜二騎手に似ていますね。
あだ名は『トップロード』や『トプロ』。
それでは年代ごとに、ナリタトップロードの活躍を振り返ってみましょう。
馬齢は、今のルールに直しています。
【2歳・1998年】
1998年12月5日の新馬戦でデビュー。
結果は2着。
3週間後の同じ阪神開催の新馬戦で、初勝利しました。
当時は、開催が同じなら、新馬戦に何度でも出られました。
2度目の新馬戦、なんか不思議ですね。
【3歳・1999年】
GⅢきさらぎ賞で、重賞初勝利。
『渡辺薫彦』騎手にとっても、重賞初勝利でした。
GⅡ弥生賞では、アドマイヤベガを倒して、優勝。
クラシック初戦の皐月賞では、テイエムオペラオーに敗れ、さらに同馬主のオースミブライトにも先着され、結果3着。
日本ダービーは、ゴール直前にアドマイヤベガに差し切られて2着。
➡ウマ娘アプリのメインストーリー3章で流れる、ダービー動画のアドマイヤベガ編。その中で、アヤベちゃんと、重なった体のひとつが、ナリタトップロードです。史実の位置的にも、影が短髪っぽいのもあって、一番奥はオペラオーで、真ん中がトップロードで間違いなさそうです。
菊花賞トライアルGⅡ京都新聞杯は、またアドマイヤベガに敗れ、2着。
最後の1冠、菊花賞では、オペラオーの末脚を交わしてGⅠ初勝利。
渡辺騎手にとって、最初で最後のGⅠ勝利となりました。
3歳ラストランの有馬記念では、7着で初の掲示板外。
同期のダービー馬、アドマイヤベガが怪我で引退。
最大のライバルがターフを去り、トップロードの時代が来るかと思いきや…
来年は、2000年。20世紀の最後の1年、世紀末。
世紀末覇王が覚醒します。
【4歳・2000年】
古馬となって初戦のGⅡ京都記念から、天皇賞・秋まで、出走レース5戦連続でオペラオーが優勝。
トップロードは、掲示板内の好走をしても、勝てないレースが続きます。
久しぶりにオペラオーのいないレース、GⅡステイヤーズステークスに出走。
圧倒的な1番人気も、結果4着。
騎手に批判が集まり、乗り変わりが決定。
鞍上がベテラン的場均騎手に変わるも、4歳ラストランの有馬記念は9着。
優勝したのは、この勝利で、古馬中長距離路線完全制覇を達成したテイエムオペラオーでした。
同期のライバル、テイエムオペラオーが、満票で年度代表馬に選ばれ、年間無敗でGⅠ5勝重賞8勝の成績を残しましたが…
ナリタトップロードは、年間0勝で4歳シーズンが終わってしましました。
【5歳・2001年】
5歳初戦は、GⅡ京都記念。結果は、3着。
そして、伝説のGⅡ阪神大賞典。
的場騎手が引退したので、鞍上は再び渡辺薫彦騎手。
そして、3分2秒5の芝3000mの世界レコードで勝利。
2着に8馬身差をつけての圧勝でした。
長距離レースに勝利したことで、同期の最強コンビ、オペラオー&メイショウドトウの打倒が期待されました。
結果、天皇賞・春では、1着オペラオー、2着ドトウに敗れて3着。
続くGⅡ京都大賞典では、有名な『ナリタトップロード事件』が発生。
ゴール直前で、ステイゴールドが悪質な斜行。
渡辺騎手が落馬。トップロードも軽い打撲を負いました。
ステゴは失格となり、オペラオーが繰り上げ1着になりました。
その後は、事故の影響で、天皇賞・秋を回避。
ジャパンカップで3着の好走も、有馬記念では、10着の大敗。
この年で、同期の皐月賞馬テイエムオペラオーが引退。
古馬になってからは、トップロードは、オペラオーに1度も先着することができませんでした。
【6歳・2002年】
6歳になっての初戦、GⅡ京都記念で勝利。
次戦のGⅡ阪神大賞典で、去年の年度代表馬ジャングルポケットを下し勝利。
3年ぶりの重賞連勝、同一重賞連覇となりました。
そして、天皇賞・春に出走。
マンハッタンカフェに届かず、結果3着。
これで、なんと天皇賞・春を3年連続3着。
トップロードと聞くと、この事を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
珍記録達成後、挑んだのは…
去年落馬事故の発生した、GⅡ京都大賞典。
主戦の渡辺騎手が怪我で離脱したので、鞍上が四位洋文さんに。
結果は、後のGI馬ツルマルボーイやタップダンスシチーを下しての1着。
天皇賞・秋では、スタートダッシュで泥に足を取られ、末脚届かず2着。
ジャパンカップでは、10着の大敗。
2戦とも、東京競馬場が工事中で、トップロードが苦手な中山開催に変更されていました。
東京競馬場で開催できていれば、結果は変わっていたんじゃないのか…そう思わずにはいられませんね。
引退レースとして、香港ヴァーズ出走のつもりが…
なんと、今年GⅠに1度も勝っていないトップロードが、有馬記念の人気投票で1位に!
ラストランが、有馬記念に変わりました。
主戦渡辺騎手も復帰。
苦手な中山競馬場で、しかもこれまた苦手な雨の中のレースでしたが、4着と大健闘。
生涯成績30戦8勝、獲得賞金9億9011万2000円の成績を残し、ナリタトップロードはターフを去りました。
【7歳~・2003年~】
引退後は、社台スタリオンステーションで種牡馬になりました。
種牡馬生活3年目の2月に、病気が発覚。
種付けを優先し、シーズン終了後に手術をしましたが…
6年前、クラシック最後の1冠菊花賞に勝利した日と、ちょうど同じ11月7日、この世を去りました。
3世代しか産駒を残せませんでしたが、少ない産駒から重賞馬も出ていて、もっと種牡馬としての活躍を見たかったと思ってしまいます。
【まとめ・ナリタトップロードという馬】
クラシックの菊花賞に勝っていて、GⅡで当時の最多記録の5勝、重賞は合計7勝もしていて、世界レコードも出していて…
素晴らしい馬だったコトは、間違いなかったのですが…
どこか派手さのない不運な馬だった。そんな印象です。
同期同路線に世紀末覇王オペラオー、メイショウドトウがいて比べられてしまったり、調子の良いレースで斜行事故に巻き込まれたり、東京競馬場の工事で苦手な中山で余計に走らされたり…
GⅠは1勝だけですが、重賞での好走が多く、大きな怪我は1度もなくて、30戦の内25戦で掲示板内。
獲得賞金は、10億円に少し届かず、9億9011万2000円。
GⅠ1勝馬の中では、ステイゴールドに次ぐ2番の記録。
日本のレース賞金だけに限定すると、1位になります。
GⅡ5勝の最多記録、同一GⅠ三年連続3着、GⅠ1勝馬のJRAレース最多賞金記録など、残した記録は多いのですが…
GⅠの最多記録ではなくて、GⅡの記録。
連続勝利ではなくて、連続3着記録。
最多賞金記録ではなくて、GⅠ1勝馬という制限付き。
しかも、10億の大台に僅かに届かず…
こういう惜しいあと一歩なところが、ウマ娘ナリタトップロードちゃんのプロフィール文章「主人公っぽいのに、なぜか脇役におさまりがち」になったのでしょうね。
【ウマ娘・ナリタトップロードちゃん予想】
最強には少し手が届かない、最後の一歩を後押ししたくなる、そんなウマ娘になるのではないでしょうか?
もしかしたら、騎手の渡辺さんが批判されたように、トレーナーが力不足を責められながら、トップロードちゃんと成長して世界記録を出してファンを納得させる!みたいなストーリーになるのかもしれませんね。
スポーツマンシップにあふれる性格らしいので、モデル馬が受けたスポーツマンシップとは正反対の行為、ステイゴールドの悪質な斜行(妨害行為)もストーリーで再現されるのかもしれませんね。
かなり筋肉質で、素晴らしい馬体の競走馬でした。
ライアンちゃんとの筋肉談義、なんてのもあるのでしょうか?
とにかく、ゲームの育成登場が楽しみです!
では、簡単ですが、新ウマ娘ナリタトップロードちゃんのモデル競走馬の紹介をさせていただきました。
ウマ娘デビューをきっかけに、モデル競走馬ナリタトップロードのことも好きになってもらえたらと思います。
では、今回はここまで。
おしまい。
ばいばい。またね。