【Shadowverse】第17弾カードパック『Fortune's Hand/運命の神々』事前評価【ロイヤル編】
こちらの記事は、Shadowverse第17弾カードパック『Fortune's hand/運命の神々』の個人的な事前評価になります。実装前の評価ですので、あくまで参考程度にお考え下さい。
こちらの記事はロイヤルカードの評価になります。他のクラスのカードの評価は、上の記事からご確認下さい。
《戦車》・オルオーン
評価:★★★★★
ロイヤルの新規レジェンドフォロワー。
本体は3/3/3の指揮官で、ターン終了時に「守護付与」「1/1/1兵士のナイト召喚」「2点バーン」からランダムな効果を発揮します。
とにかく、先行3ターン目にポンと置くだけで相当強力。効果の発動がファンファーレではなくターン終了時なので、倒せなければ次のターン以降も発動できてしまいます。単純に3/3/3という標準以上のスタッツも相まって強力なフォロワーですね。
それだけに収まらず、エンハンス7ではFOH環境最大の運ゲーカード《暴走》する戦車・オルオーンに変身します。
自分以外のリーダー含む全ての対象からランダムにこのカードの攻撃力分のダメージを与えます。それを2回。《暴走》する戦車・オルオーン自体の攻撃力が8、進化すれば10なので、最悪盤面を完全無視して顔面20点GGということも起きてしまいます。もちろん対象は完全ランダムなので、自分が吹っ飛ぶ危険性もあります。
もし次のターンまで残ってくれれば、ペインレスサムライを進化し、相手のフォロワーを殴っておくことでペインレスサムライ自身へのダメージ無効を付与しておくことで、確実にペインレスサムライが破壊されず、自分リーダーへのダメージも無効と、ノーリスクで《暴走》する戦車・オルオーンのメリットだけ享受できます。
とはいえ余程《暴走》する戦車・オルオーンで運ゲーしたいという人でなければ、突然事故死する可能性もあるこのカードの使用は避けたいところ。ですがどうしようもない負け確の状況からもワンチャンス16点バーンで奇跡の大逆転勝利を起こしてくれるかもしれないのは魅力的ですね。
このカードの強い点は、運ゲーでワンチャンスを作るカードでありながら、3コストとしての性能が非常に高いため様々なデッキタイプで自然に採用できること。
特にロイヤルが環境で暴れるようであれば、このカードに泣かされる人は多々現れるでしょう。……このカードを使用する自分自身も含めて。
ダイヤモンドパラディン
評価:★★★★☆
ロイヤルの新規レジェンドフォロワー。
6/4/5突進、さらに相手フォロワーを上から踏んだ際に2PP回復し、ターン終了時まで2回攻撃ができるようになります。
またエンハンス8で無料進化、進化時には相手フォロワーを永続的に-4/-0する効果を持っています。
盤面の殴り合いに長けた、正にロイヤルらしいカードですね。
相手を上から踏んだ際に2PP回復できるため、2体続けて破壊できれば実質2コスト。……とはいえ相手の盤面に左右されるため、常に2コストと考えるのは危険でしょう。当たり前ではありますが、相手の盤面にフォロワーが残っていないケースや、相打ちになってしまうケースもあります。
進化を切れば相手の攻撃力が低下するため、進化時のスタッツ上昇と合わせて非常に上から殴りやすくなる他、横の2体を殴り倒し1体は攻撃力を0にして疑似除去、のような使い方もできます。この手のカードでは珍しいことに永続効果なのが強力ですね。
場に残ったまま次のターンを迎えられれば、相手フォロワーを殴りながらPPを回復し、2回目の攻撃で相手リーダーを殴るなんて芸当もできるため、処理を強要させることができるのも強みですね。
6コストとそこそこ重いのが気になりますが、エンハンスやPP回復、進化時の効果等、見た目以上に器用に立ち回れる、中盤を支えてくれる優秀なフォロワーですね。
静寂の元帥
評価:★★★★☆
ロイヤルの新規ゴールドフォロワー。
4/3/4の指揮官で、進化前は効果がないものの、進化時に「ターン終了時、2/2/2のスティールナイトを召喚する」永続効果をリーダーに付与できます。
マシンナースデビルと違ってEPを回復する効果もなく、エンハンスやアクセラレートといった要素もなく、進化時のリーダー付与効果も重複しないため2枚目以降がただのゴリアテになると弱い点が気になりますが、それを踏まえてもリーダー付与効果が強力。
毎ターン終了時にスティールナイトを召喚できるため、相手への盤面圧力もさることながら、連携カウントや破壊されたフォロワーのカウントを一気に進めやすくなります。
特にロイヤルは今回連携効果を持つカードが大量に追加されているため、連携を軸としたロイヤルにとってはキーカードになるでしょう。特に天覇風神・フェイランとは相性が良く、処理順の関係でターン終了時に召喚するスティールナイトにも、ターン開始時に直接召喚された天覇風神・フェイランのバフが綺麗に乗ります。
最初期のような横展開を押し付ける連携ロイヤルの要として、活躍に期待できそうです。
鎧袖一触
評価:★★★☆☆
ロイヤルの新規ゴールドスペル。
「テキストの短いカードは強い」とか「すべてと書かれたカードは強い」という俗説もあるように、1コストの除去スペルとしては相当強力な一枚。
手札の指揮官を参照するだけなので発動に困ることはまずなく、1コストで十分な打点を出してくれます。エンハンス5で全体除去になるのも偉い。
ただ、意外にもローテーションに存在する指揮官は攻撃力の高いフォロワーがあまり存在せず、攻撃力3~4の指揮官が多いです。最大打点は9点も出せますが、基本的にはそこそこの打点止まり。それでも十分強力で、白刃の剣舞が落ちるロイヤルにとって、嬉しい除去スペルになりそうです。
安らぎの女王
評価:★★☆☆☆
ロイヤルの新規シルバーフォロワー。
3/2/2の指揮官で、横に1/1/1守護のシールドガーディンをお供に連れてきます。エンハンス5でさらに横展開、エンハンス10では並べたシールドガーディアンを+3/+3します。
テキストを読んだ限りでは今回追加された連携と相性が良く、強そうなことが書いてあるのですが、激戦区であるロイヤルの3コスト枠に産まれたことが不幸だった。
優秀な3コスト兵士フォロワーである猛然たる騎士・ゲルトと流麗なる槍術士、破壊されたフォロワーが10体以上で確定除去が追加される妖刀の鬼・ツバキ、強力なユニオンバーストを持つ空腹の姫君・ペコリーヌ、今回追加された暴走戦車《戦車》・オルオーン、汎用性の高いスペルの信念の剣閃、エンハンスで一気に進化を稼げる貴族の舞踏等々、とにかくロイヤルの3コストには優秀なカードが豊富で、このカードに割ける枠がありません。
もちろんこのカード自体は決して弱くないため、特に2PickやOpen6では、エンハンスも含めて連携稼ぎに活躍してくれそうな1枚でしょう。
武器商人・エルネスタ
評価:★★★☆☆
ロイヤルの新規シルバーフォロワー。
マジックディーラー・エルネスタのリメイク。本体は1/1/1の兵士ですが、連携10で1/4/4必殺守護、さらに自分の場の武器商人・エルネスタにラストワードでランダム4点除去を付与するドレッドハウンドを手札に加えます。
連携が絡まない場合は何の効果も持たない貧弱なフォロワーですが、連携10で手札に加わるドレッドハウンドは1コストとは思えないパワーを持っています。連携ロイヤルでは、とても扱いやすいカードとしてたびたび見かけることになりそうです。
連携を主軸とするデッキでは主流になりそうな一枚ですが、進化を絡めた連携ロイヤルでは貴族の舞踏から出てきてしまったり、兵士を絞ってるデッキでは白銀の閃き・エミリアでサーチしてしまったり、デッキタイプによっては噛み合わない可能性もあります。構築と相談して採用しましょう。
シールドフォーメーション
評価:★★★★☆
ロイヤルの新規シルバースペル。
1/1/1守護のシールドガーディアンと1/1/1のナイトを召喚します。連携15であれば、シールドガーディアンの代わりになんと7コストのフロントガードジェネラルが場に出てきます。
連携は15と重めですが、それを除いても強いオースレスナイトのようなカードで、このカード自体はスペルであるため、あちらと違い貴族の舞踏や白刃の閃き・エミリアで引っ張ってきません。序盤の2コストとしても使いやすい優秀なスペルですね。
また連携15で召喚されるフロントガードジェネラルも、初期の頃のカードですが相当強力で、凌ぎおじと呼ばれ愛された当時のミッドレンジロイヤルの守備の要でした。それが2コストで場に出せるのは現代であっても強力。単純に信頼のおける守護としてはもちろん、君臨する猛虎と合わせて走らせても良さそうです。
総じて無駄のない性能に仕上がっており、連携ロイヤルならまず採用して良さそうな一枚ですね。
無私の貴族
評価:★☆☆☆☆
ロイヤルの新規ブロンズフォロワー。
9/9/7の指揮官で、ファンファーレで手札を捨て、そのコストに等しい数値だけスタッツが上昇します。10コストのカードを捨てれば9/19/17と、サイズだけなら相当なものになります。
ですが、アクセラレートも持たない9コストのフォロワーは、PPブーストもコストダウンもないロイヤルでは、まともに使えたものではありません。
弱い点はそれだけに留まらず、やっとの思いで投げれば何故か手札を捨て、出てきたカードは盤面に干渉しない、守護もない、疾走もない、ゲームを決定するような効果もない、破壊耐性も消滅耐性も選択不可もない、ただサイズがデカいだけのフォロワー。サイズこそ威圧感はありますが、基本的にあっさり対処されるか無視されてリーサルを取られます。
ハッキリ言いましょう。このカード、弱い点しかありません。
この世の中、まず出せないけれど出せれば強いカード、出しても下位互換にしかならないくらい弱いけれど一応出すことはできるカードは数あれど、まず出せない上に、出しても弱いカードはこのカードくらいなものです。
ここまでボロクソに言うほどこのカードは弱い点しか書かれていないのですが、このカードには唯一無二の利点があります。
それは、アンリミテッド含めても最も攻撃力の高い指揮官ということ。
鎧袖一触で出せる最大打点9点を叩き出せる唯一の指揮官フォロワーで、手札にあるだけで3~5点しか出せなかった鎧袖一触が、確定除去レベルまで価値が跳ね上がります。
このカード自体は弱すぎてまともにプレイできたものではありませんが、鎧袖一触を採用しているデッキで空いてる枠にピン挿しすると、手札にあることで普段では返せなかったような盤面も返せるようになる……かもしれません。
ストライクナイト
評価:★☆☆☆☆
ロイヤルの新規ブロンズフォロワー。
5/4/5の兵士フォロワーで、場に指揮官カードがあれば自動進化します。
ブロンズらしいカードで、シンプルな性能。自動進化の条件は指揮官カードなので、王家の御旗のような指揮官アミュレットでも進化できます。
条件こそ軽いものの、特筆するような強さはありません。御旗ロイヤルとは相性が良いのですが、そもそも5コスト支払ってでも使いたいカードかと聞かれるとそうではなく、2PickやOpen6ならまだしも、構築ではあまり見かけないカードになりそうです。
オネストシーフ
評価:★★★★☆
ロイヤルの新規ブロンズフォロワー。
2/2/2の標準スタッツにラストワードで突進を付与する黄金の靴を手札に加える兵士フォロワー。また連携7と比較的容易な条件で自動進化できます。
シンプルに扱いやすい2コストフォロワー。
連携軸でなくとも連携7は中盤以降は自然に達成でき、自動進化することから進化軸でも強力。黄金の靴が手札に加わるため、盤面へのアクセス手段が増えるのも単純に嬉しいですね。
ブロンズらしい扱いやすいカードで、連携軸でも進化軸でも重宝するカードになりそうです。
わがままな呼び出し
評価:★★☆☆☆
ロイヤルの新規ブロンズスペル。
1コストのロイヤルフォロワーサーチ、連携10で2枚サーチできます。
扱いやすいサーチスペルではありますが、サーチ対象がロイヤル・フォロワーと広く、特定のカードを狙って手札に加えられないのが気になるところ。優雅なもてなしと違って指揮官以外のフォロワーも手札に加えられますが、何が持ってこれるかはランダムなのであまり信用できません。
連携10では2枚持ってこれるためドローソースにもなりますが、そもそも現状ロイヤル自体があまりドローソースに困っておらず、わざわざ採用する必要はなさそうです。
決して弱くはないため構築によって検討する価値はありそうですが、現状ではあまり必要としていない、このカードに割く枠がない、といった理由から見かけることは少なそうです。
……《暴走》する戦車・オルオーンに全てを懸けて《戦車》・オルオーンとペインレスサムライを全力で探すロイヤルなんかは知りません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?