最近マンデラエフェクトという言葉を知った

マンデラエフェクトをご存知ない方はググってもらうのが1番いいのだが、私がちょこちょこ調べた知識を誤解を恐れずにひけらかすとすれば、語源はネルソン・マンデラが亡くなったニュースが流れた時に彼はとっくに獄中死していたとある程度の確信を持って記憶していた人が一定数いることから、鮮明に覚えている記憶が実は間違いで、それだけならただの勘違いで済むはずが共通の間違いの記憶を沢山の人が持っている。そういう事例の時にこの名前がつかわれるらしい。
様々な見解があるが正式な理由はわかっていない。

恥ずかしながら私はネルソン・マンデラのことは「うっすら知っている外国の偉い人」程度で当時ハマっていたアメドラに名前が出てたなぐらいの知識しかなく、訃報があった時はその他の有名人が亡くなった時と同じくらいの感情で悼み、すぐに忘れたと思う。「思う」と書くくらい記憶がない。
なので、もちろんその時に彼は獄中死していたんじゃなかったのかと自分の記憶を疑っている人が沢山いるなんて知らずに過ごしていた。故に当時はマンデラエフェクトの名前も存在も知らない。

私がそれを知るきっかけとなったのはつい最近TikTokで流れて来たある動画だ。
ピカチュウの尻尾は何色だと思うかという質問で、私は確信を持って黒茶と脳内で答えた。
高校の時に彼氏にポケモンレッドをプレゼントしてもらってから何作もプレイし、子育てもポケモンに助けられながらやってきた。
日本のほとんどの親はアンパンマンを描けるが、下手でも絵を描くことが好きな私はアンパンマンの仲間たちはもちろんポケモンもたくさん描いて娘と遊んだり、時には上靴に描いて登園を少しでも楽しんでもらおうとした。
上靴のイラストなんかは本来の絵とかけ離れていたら幼稚園に行きたくないなんて言ってしまう可能性さえある。
公式の絵と睨みっこしながらの真剣な作業だ。

だからそれから10数年ほど経っているが子供を喜ばせようとひたすら描いたその質問の答えが黄色だと知った時にそんな訳はないとまず投稿者の勘違いを疑った。
こちとら何十年ポケモンファンやってると思うんだ。
そりゃ、初期からするとすこしずつビジュは変わるものだと。
でもいくら調べても初めからポケモンの尻尾は黄色なのだ。

↑は記憶を頼りに何も見ずに10数年ぶりに描いてみたピカチュウ(なんか夢に出て来そうな怖さ)
件の動画のイメージ画像は先っちょが黒くなっているだけで自分のイメージとは少し異なる。
私は上の画像のように太いと細いの二本線で描いた。
上靴にも、プラ板にも、磁石のお絵かきのおもちゃにも。
なのに黄色だったなんて。

でも、まあそれが事実なら私の勘違い…で終わるはずがその現象に名前がついていてきっかけの動画のコメ欄には同じように尻尾の先が黄色のピカチュウなんて!と思っている人が沢山いたのでびっくりして興味をもって深掘りすることにした。

すると、色々な事例が出て来る。
フォルクスワーゲンのロゴはVとWの間に隙間があるし、モノポリーのおじさんは眼鏡をかけていないのが正しいなんて嘘嘘怖い怖い。

そして漢字も。
辻のしんにょうの点が二つってやつ。
記憶では小学校では一点で習ったし。
元モー娘。の辻希美さんは二点。
小説家の辻仁成さんは一点だった。

で調べる。
昔の機器ではしんにょうの点を増やすと字が潰れるなどの問題があった為昔の人間は一点で教えられていたそうな。
けれど、今は改善されて一点の辻は旧字になったらしい。
Wikiでは辻仁成さんは仕事によってしんにょうの点を一つと二つに使い分けていて、映画監督や歌手活動の時は一点なのだという。

そうなんだ調べたらちゃんと変化の歴史が出てきたではないかとここで一旦熱が冷めた。
自分の苗字でもない漢字に興味がなかったから情報を右から左に受け流していたんだろう。

これはマンデラエフェクト落ち案件だなと納得したが、そこでふと昔のことを思い出したのだ。

ここで唐突に私の自己紹介を入れたいと思う。活字中毒の二児(一人は成人済み)の母です。こんにちは。

なんで突然その情報を入れたかというと、いくら検索してもわからないあの時のあの文をまた読みたいと唐突に思ったから。
もうババアの検索能力では辿り着けないので何かのいたずらでここに辿り着き、昔同じものを読んだ人が求める書き込みのまとめサイトのリンク貼りに来ないかななんて奇跡としか言いようがない願いを書いてみる。

いくつかSNSアカウントを持っているが、それにマンデラエフェクトとか書き出したらただでさえ少ない友達がもっと減る。
探偵ナイトスクープに出る勇気もない。

だから、奇跡に頼るしかない。

20年ほど前、一人目の子の育児中当時のスマホが普及していなかった時に情報収集に使っていたのが2ちゃんねるの育児板。有益な情報に出会えたり、見事な釣りを見たり、活字中毒は文字を読むことで精神の安定をはかるのでロム専で1日に数回はアクセスしていた。

当初の目的は育児の情報だったが、それだけでは読む活字の量が足りず読書板、掃除板、既男板、人形板、そしてオカルト板を巡回パトロールのように好きなスレッドを毎日尋ね歩いていた。

もちろん、私が知りたいのはオカ板のことだが、ここまで書いて少し気になったことが一つ。

私が初めて2ちゃんねるを見た時は高校生。
その頃の2ちゃんはとても怖い場所だった。私は幸運にもかなり序盤で同じ新参者のカキコがフルボッコされている場面に出会った為、自分はここで生きるにはレベルが足らないとすぐに画面を閉じたのだが、

昔って3年ROMれじゃなかった?

数年後育児板でお世話になる頃には半年ロムれに減刑されててびっくりした。
これもマンデラエフェクト?ただの勘違い?
3年ROMれ勢私の他にもいる?

話を戻すが、わたしが再び読みたいのはオカ板の異世界に行って帰ってきた体験記みたいな書き込みだ。

前提として、私はオカ板はほぼほぼ創作だと思っている派である。
だけどうっすらと現実では起こり得ない世界を信じていて、肝試しなんて行かないしお墓だってお地蔵さんだって蹴れない。ごく普通の日本人。ただ少しばかりB級ホラーが好き(いつかアマプラとネトフリのホラー作品レビューも書けたらと思っている)。
オカ板の心地良さは住民は知識の宝庫なので、初期設定なしに語り始めれる気楽さ。あと、あんまり板独自のルールとか一言さんお断りの雰囲気がないのはとてもよかった。

私がそれを読んだのは時期は2004〜2010だと思う。時期があっていればマンデラエフェクトという言葉はこの時は存在していないはず。
オカ板で登場する異世界旅行の話はたくさんあって、その中でも特に異質な感じはなかった。
ただ一つわたしが20年近く経っても覚えていたのが、その投稿者の文の中にあったしんにょうの点が二つだったけど帰ってきたら減ってたみたいなところが妙に気になっていた。

上でマンデラエフェクト落ちした辻じゃねぇのかと思われた方、待って欲しい。

辻だとしたら逆になるんですよ。
あっちは戻ってきたら減ってたと言っていたのに。
そしてもう一つずっと気になっていたことがある。私は確実にある漢字をF先生に小学校2年生の時に習ったしT先生が担任になった3年生の時に急に変わってびっくりしたのを覚えているからだ。
「考」という字に7画目があった。
つまり下の部分は「与」だと教わった。
なのに3年になったらいつのまにか線が減っていて、周りの友達も当たり前のようになしで書いている。小学生の柔軟な頭のせいでそういうものかと正しいとされる「考」を上書きしつつも、絶対に昔は横棒ついていたと抵抗する自分がいた。

これは自分の中ですごく不思議な体験として覚えていて、病名がついて安心するようにマンデラエフェクトという名を知ってもしかしたらこれもと思うことで説明できない事柄に説得力が増したのだ。

ファンタのゴールデンアップル味は知らないけど、どんどん焼きのパッケージは絶対にギャルの祭りじゃなかったし、ドルの線は2本だよ。

昔、月刊ムーの文通募集で前世の共通する記憶を持つ人を探すのが流行っていて(ぼく地球の影響)それを見ながらゲラゲラ笑っていた罰だと思う。

ただの勘違いに決まってるだろと笑ってください。
実生活だと変人扱いされるので、こちらで吐き出させてもらえてスッキリしました。

推敲はせずこのまま投稿します。




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