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きっかけはNo.1じゃなくてOnly1

あれは今から12年くらい前の事です。

その時もすごく寒かったのを覚えています。

当時、小学生の長男に何かスポーツをやらせたいなぁと妻と話していたんです。

私は、運動を観るのもやるのも好きで、中学までは野球、この頃はバドミントンやバレーボールを友人たちと楽しんでいました。

子供と一緒にキャッチボール!
に憧れていたので、私は野球を推してみようと考えていました。

野球といえば子供がやるスポーツの代表格なので、ほぼ決まりだなって思いました。

妻に『押し付けはダメ!子供がやりたいものにして!』と言われていましたが、野球のポテンシャルナメるなよ!って心で思いながら『わかったよ』って言って長男に尋ねたんです。

私「何かスポーツをやってみようぜ!」
長男「いいよ」

導入はいい感じ!

私「何かしたいのあるか?」
長男「う〜ん」
私「父ちゃんのオススメがあるけど・・・」
長男「何?何?」

またまたいい感じ!

私「野球だよ!みんなやってるやつ。ボール投げたり打ったりするスポーツだよ!」
長男「・・・嫌かなぁ。」

聞こえないふりをして聞き直してみた

私「んっ?」
長男「やらない!」

嘘だろ!!

私の夢が崩れ落ちた瞬間でした。

私の世代は、野球をやるのが当たり前で、憧れはプロ野球選手!ゲームはファミスタ!がお決まりのパターンだったのでカルチャーショックでした。

野球をやらないならこの話は無し!
とはいかないので、気を取り直して話の続きをしました。

スラムダンクの世代なのでバスケでもいいなぁって思いながら長男に尋ねると、今度は無言で首を横に振るんです!

キャプテン翼の世代なのでサッカーもいいなぁって思いながら再度尋ねると、またしても首を振る長男。

アタックNo. 1がちょっと前の世代なのでバレーでもいいなぁって思いながら再び尋ねると、高速で首を振りました。

こうなったらド定番の水泳でいいやと思いながら尋ねると、食い気味に首を振られ終了〜!

メジャースポーツが全部ダメでした。

妻と見つめ合ってちょっと間が空いて、ふと思い付いたスポーツを私が言ってみたんです。

私「チャンバラは?」
長男「やりたい!」

即答かーい!!!

妻の知り合いが、地元でスポーツチャンバラの道場に通っていたという話をちょっと前にしていたのを思い出して言ったらこれです。

本当に思いつきだったので、やると言われてオドオドしたのを覚えています。
早速、妻からその知り合いの方に話をして道場の連絡先を聞き体験をする運びとなりました。

次の日曜日に長男と二人で体育館に着くとたくさんの大人と、子供たちが何やら振り回していました。あと、長男よりも小さい女の子もお母さんと一緒に体験しにきていましたね。
お父さんも一緒にと誘われたので私も一緒に体験です。

小学校の時に剣道をやっていたので、チョットは剣の扱いに自信が合ったのですが、その自信はすぐに崩れてしまいます。

全く動けません!
しかも剣のスピードも速くて何が起きているのかよくわかならい!
かな〜り甘く見ていました!

剣道は前!前!って感じですが、スポーツチャンバラは前後なんです!

戻るって何よ!

面を当てられて、正に面食らったって思いました。

しかも、こちらの攻撃は全く当たらなくて悔しいし、もっと悔しいのが長男がそこそこ出来ているのがもっと悔しかったです。

最初なんで無理しないでくださいと言われても、その悔しさで時間一杯体験しちゃいました。

高校生も居て、その子はメチャクチャな強さでした!
何しても当てられない!届かない!
向こうが動くものなら一瞬で当てられて、なす術無し!
高校生がやり込むとこうまでなるんだと感心しちゃいました。
終わった後に話を聞いたら全国大会で優勝してる強者で、そりゃこうなるよね〜って更に納得です。
今でも彼は現役でチャンバラをやってて、更に強くなっっていますね!

チャンバラがメチャクチャ面白くって、次の練習日にも体験させてもらう約束をしその日は終了しました。

ですが・・・。

次の日、職場の階段を上る時に足が上がらなかった。
降るときは激痛で大声をあげて移動しました!

正に生き地獄!
久々の激筋肉痛!!

この時、これではダメだって思ってスイッチが入り、数回体験させてもらって入会しました。
しばらくして、次男(当時は幼稚園児)も入会し家族3人でチャンバラをスタート!
二人の子供たちは今も現役でやっています!

その後、長男は同世代の子がいるので遊び感覚で練習に行ってましたね。

そんなある日、私に似て人見知りをしない長男は、友達とワイワイ遊ぶのが好きなので、「小学校でチャンバラやりそうな子いないの?」って長男に聞いたんです。

長男「いないよぉ〜!みんな野球かサッカーだってさ!」

さすがスポーツの王道ですね!

私「野球はやりたくならないの?」
長男「別に〜。チャンバラやってるし」

一瞬やりたいって言われたらどうしようかと思いましたが、友達に流されるタイプではないみたいで安心しました。

でも、仲間とワイワイが好きなのにどうしてかなぁって思ってその時は終了です。

その後は、地方大会や全国大会にも参加して、程々に活躍をする長男と私。
全国大会は地方予選が無くて、出たいという意欲と参加費があれば出れるのでいい経験だと思い参加してました。

私の最初の全国大会は、一回戦敗退でした。
私は、その試合の前にコートに整列して座って待っていました。
すると隣で一人不安そうにしている小学生がいたので話しかけたんです。
私「どこから来たの?」
小学生「名古屋です」
私「お父さんに車で乗せて来てもらったのかな?」
小学生「新幹線できました」
私「そうかぁ!大人もいるけど勝てるといいね」
小学生「はい。がんばります」
笑顔が素敵な男の子でした。

その後、対戦相手をトランプのくじ引きで決めて別れたんです。
何組か対戦が終わりいよいよ私の番です。

ドキドキとワクワクで興奮していたその時です!
目の前にいた対戦相手が、さっきの男の子でした!!

やりずらぁ〜!

気持ちがイマイチ乗らないうちにあっさり負けてしまいました。
これが初全国大会の思い出です。

長男は負けると泣いて悔しがり、スポーツをやらないとわからなかった一面が見れて感動した記憶があります。
チャンバラもそうですが、スポーツって面白いって思った瞬間でした。

そんなある日に、道場の先生が長男に質問したんです。
先生「何でチャンバラやってくれたの?」
長男「面白そうだから」
先生「ありがとう」
長男「あと、誰もやっていなそうだったから」
先生「そうなのか(笑)」

えぇ〜!
それが理由か〜い!

私はそれを聞いた時、ビックリしました!
長男はスポーツの選択時に、中身ではなくてブランディングで決めていたんです!

なぜ長男は友達をスポーツチャンバラに誘わなかったのか。

学校で僕だけスポーツチャンバラをやっている!にこだわっていたからだったんです。

やりたい子がいなかったわけじゃなくて、そう仕向けなかったんです!わかった時、今までの行動が腑に落ちた気がしましたね。

その後、弟が小学校へ行くようになり、学校で2人になって悔しがる長男がなんとも可愛かったです!

あれからもう12年が経つのかぁ・・・と思うと月日が流れるのは速いです。

きっかけはどうあれ、チャンバラに出会えてよかったと思っています。

ちなみに、同じ日に体験で来ていた女の子も同じく入会して今でも続けています!
全国大会で優勝するぐらいすごいんですよ!

我が家は私がインストラクターになり、長男はそこそこ、次男はまだまだって感じで楽しくチャンバラをしています。
なぜ、長男と次男は同じスポーツをやっていて同じぐらい一生懸命なのに成長が違うのか!
運動神経が違う!だけでは片付けられない理由がそこにあります。

理由は次の記事で描いていきたいと思います。

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