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「トルテック」と序文「煙に覆われた鏡」

『四つの約束』の本文に入る前の冒頭部分が
「トルテック」と序文「煙に覆われた鏡」です。
多くの人がこの2つの文章を読んで、
この本を閉じてしまいます。それくらい
用語が独特で、難解に感じられる文章です。
何とか、この先を読んでいただきたいと思い、
この部分を解説していきます。


「トルテック」

前回の記事でもご紹介したように
トルテックは、古代メキシコ、テオティワカン近くで
コミュニティを形成していた科学者と芸術家たちのこと。

彼らは、ナワールと呼ばれる「師」のもとに集まり
スピリチュアルな知識を実践し、
教えとして伝承していました。

トルテックの中には様々な流派があり、
そのうちの1つ「イーグル・ナイト」という流派の
師(ナワール)がドン・ミゲル・ルイスです。

この場合のナワールは、先生といった意味でしょうか。

トルテックの教えは悪用を怖れて、
長い間秘密とされてきましたが
古代の予言では、
「その教えがいずれ人々のもとに戻る時代が
やってくる」とされていました。

その教えを人々に戻すために、
ナワール(師)として導かれたのが
ドン・ミゲル・ルイスだったのです。

彼は、トルテックを継承する家に生まれながら
若いころはそれに反発して、外科医になっています。

その後、劇的な臨死体験を経て、
トルテックの教えを伝承する道を目指します。
彼も最初から自分の使命に
気づいていたわけではなく、導かれたのですね。
古代の予言が現実となったのです。

そして、このトルテックの教えは
「人間の生き方と、幸福と愛へのやさしい道を
教えるもの」と綴られています。

序文「煙に覆われた鏡」

ここでは、3千年前のある男の発見が書かれています。
彼の発見は
・自分は星から作られていること
・すべては光から作られていること
・生命は、光と星の組み合わせであらわされている
・存在するものすべては、
 私たちが神と呼ぶ1つの生きた存在の顕現である。
・すべては神である
・人間の知覚は光を感受している光にすぎない
・物質は鏡であり、すべては光を反射する鏡である。
 光によってイメージを創り出している。
・夢は鏡を覆う煙のようなもので、本当の姿を映すのを妨げている

ここまで読んで、クエスチョンマークがたくさん浮かんだ方が
多いでしょう。ここで、挫折してしまうか、読み飛ばすか。
それではあまりにも、もったいない。

ドン・ミゲル・ルイスが著書
「パラダイス・リゲイン」でこの部分を解説しており、
この男の話は彼が実際に体験したことだったことが
わかります。

・自分は星から作られている
これは彼が自分が「原子」から作られていることに
気づいたことを指しています。
つまり、最近でよく聞く素粒子理論です。
彼は自分自身が、夜空に浮かぶ無数の星と同じくらい、
広大な原子から作られていると体感したのです。

・すべては光から作られている
このような原子はすべて光(=エネルギー)から
作られていることを言っています。
(トルテックの人々は素粒子の理論とは関係なく
太陽の光がすべてを作っていると考えていたようです)

・生命は光と星の組み合わせであらわされている
すべての生命は、エネルギーと原子の組み合わせで
あらわされる。

・存在するものすべては、
 私たちが神と呼ぶ1つの生きた存在の顕現である。

神が創造主であるならば、すべてのものを作りだす
「生命」そのものが神。
存在するものすべては「生命」から創り出されたもの。
つまり神が姿を現わしている状態。
彼は「生命」と肉体を分けて考えています。
私たちは、肉体を動かす「生命」という
エネルギーであるという考え方です。
つまり、すべては「神」であるということになります。

長くなってしまったので、続きは次回に。

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