De ZerbiとFonsecaの比較分析 Lille-Reims 2023/1/3
LilleとBrightonの似通ったプレス回避に関するツイートが目に入って、気になったのでLilleの試合を1試合見ました。Lille-Reimsの分析です。
Lille-Reims 2023/1/3
FonsecaのLilleとDe ZerbiのBrightonはいくつかの点で類似
・Midfield Box(Lille:3-2-2・Brighton:2-2-2)- 中央のコントロールを強く意識した戦術
・相手のプレスをコントロールしようという意図
・GKをフィールドプレーヤーとして使うゴールキックによる相手守備のコンパクトさの分解
De ZerbiのBrightonが3バックだった初期の数試合に似てますね。
Lilleの試合はこの1試合しか見ていないので注意されたし。
Lilleは初期配置3-4-2-1で守備時は4-4-2
高い位置でボール保持時両SBが高い位置を取る3-2-5、Brightonは2-3-5。ともに前線は5枚でファイブレーンを意識した配置。ボールを保持できる強者のチームにおいて前線5枚は基本になりつつある。(もちろんあいての守備陣系に応じて配置は変わるが、)
Brigthonはスライドして2-3-5。
ゴールキックはGKに対してCBがショートパスを出し、動的なゴールキックとしてプレイ。
静的なゴールキックと動的なゴールキックの利点は後日深く掘り下げて考えたい。なんとなく、利点があるのは理解できるんですが、うまく言語化できません。
Brightonのゴールキックでのプレスベイティングは相手守備のコンパクトさの分解と相手の守備を引き付け、プレス回避時の垂直方向への前進での脅威を増す意図がある。
一方、LilleはGKをフィールドプレーヤーとして使うゴールキックによる相手守備のコンパクトさの分解を同じように意図しているように感じた。プレス回避時の垂直方向への前進での脅威を増す意図はBrightonより薄いように見えた。
相手のプレスをコントロールして試合の主導権を握ろうとする強い意図を感じた。これはDe Zerbi・Fonsecaに通じるもの。
非常ニッチな試合の戦術なので、親切さのかけらもない、雑なまとめです。関心がある方やさらにともに掘り下げてくださる方はTwitterに気軽にリプライください。議論しましょう。