料亭で結婚前の顔合わせ

2024年4月30日 00:02

結婚するのは残念ながら私ではない。

私の息子が付き合い始めの彼女と3月に同棲した。

同棲することになったーーって二人で挨拶に来たその翌週に

息子から電話がかかってきた。

高円寺の居酒屋で

妹と二人で冷酒飲み比べセットでいい気分になっていたときだった。

彼女のお父さんが顔合わせしたほうがいいって言うてて。。。

来月とかどうかな？

居酒屋の喧騒の中と冷酒でキマっている脳内

同棲するだけで顔合わせ？ってなったけど

息子の話によると

同棲するなら結婚を前提にって言う話だったみたいで。

２つ年上の彼女が

結婚を視野にいれるのは当然のことで。

私からしたら

なんとも羨ましいと思った。

こんな風に親がお膳立てしてくれたら

めちゃラクやなぁと

２０代で結婚して３０代で離婚した私は

【結婚】という文字のフォントが

はじめ人間ギャートルズの石の文字くらい重たかった。

それがいま

タイムウェーバーで波動調整しているおかげで

結婚が

けっこぉ～んって感じ

キキララくらい丸文字になってるから不思議だ。

わたしの結婚は必ず決まっている確定演出ってことは置いておいて

緊張しながら迎えた両家顔合わせの当日

挨拶も終わり雑談しているときに

彼女がバッグの中から

手作りの可愛い小冊子を渡してくれた。

【両家のしおり】って書いてあった

表紙は二人の子供の時の写真だ。

ページを捲ると

お互いの家族の紹介ページ

涙脆い私は

ページを捲る前に泣いてしまう。

家族の写真の横にプロフィールも添えてある。

私の説明文に

【お酒を飲んだら記憶をなくし天然気質だけど
何でも肯定してくれるお母さんです。】

と書いてあった。

息子よ。。。。
私はもうこれだけで
死んでもいいくらい幸せだぞ。

顔合わせで利用した料亭は大正から続く地元では名店。

偶然にも

私が１７年間働いた古巣でもあり

息子が高校生の時は３年間一緒にアルバイトしてた。

更に偶然は続き

彼女のお父さんがお店の大将と高校の先輩後輩でもあり

昔からの常連だった。

そしてそして

息子の彼女が私の母と同じ誕生日だったり！

彼女のお母さんが私の母と同じ出身地だったり

大いに盛り上がる。

息子と彼女の縁も深いと容易に想像できた。

何より顔合わせの時間が爆笑の連続で

初対面なのに

２次会に行きたいくらいだった。

今思い返しても

楽しい２時間だった。

来月は娘が上京するし

自分の人生のステージが変わるタイミングなんだろうな。

少し淋しいような気がするけど

先のことは考えない

刹那的に生きていく。

だって

【今】しかないんだもん

時間は線ではない

いつだって

点でしかない。

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