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「自分が自分に消費されないように」SNSと付き合う

結論から述べてしまうと「わかりやすいゴールのない時代だからこそ、SNSで自分を消費しちゃうのこわいよね」的な。

昔は「高い車に乗って、いい腕時計をつけて、庭付きの一戸建てをもつ」ことがなんとなく「人生の成功」と思われていたっぽい。そこまで行かなくても結婚して子供ができてマイホームを郊外にローンで買うみたいななんとなくのテンプレートがあったように思えます(クレヨンしんちゃんとか)

時代の移り変わりと共に価値観は多様化して「それぞれの人生に対して、それぞれの目標があっていい」し、「色んな向き合い方があるよね」ということが当たり前に浸透してきています。それはいいことだ!

ただ、最近思うのは「わかりやすいゴール」がなくなったことで、「他者と比較せず自分の道を進める人」以外にとってはかえって選択肢も多いし、下手に多様化とか言われるし、「何をしたらいいんだろう?」と振り回されてしまうのではないでしょうか。

現に、僕のインスタグラムに寄せられる多数の若者の悩みをみているとそれを感じます。

SNSをひらけば良くも悪くも「切り取られた誰かの豊かな瞬間」が並ぶんです。みんな裏側では毎日地道に生きてコツコツ節約とかして、勉強もして、苦悩して全然豊かじゃない時間もあると思います。そんな情報が出にくくなった。

更に自分よりすっごいたくさんの知識を持った人たちが時代についてあーだのこーだのと呟きあっている。それが正しいとか間違っているとかではなく、彼らの中では正解なのでしょうが、僕が学生だったらきっと変に影響されて悩みだけが増えていたかもしれません。

大事なのは目の前の単位や、恋愛や就職活動での面接に着ていく服だけでいいはずなのに全然知らなくてもいいはずの大きなことまでなんとなく情報だけが入ってきてしまうことの恐ろしさよ。

更に更に、何か新しいことをはじめる「コスト」だけはかからなくなっているのでなんでも「ちょっとやってみる」がたくさんできてしまいます。

もちろんはじめることは素晴らしいことなんですが、続けていくうちになんでも必ず壁にぶち当たるのでその壁を乗り越える筋力が鍛えられないまま色んなものをつまみ食いするだけになってしまいそう。

自分の中でSNSとの付き合い方や豊かさについて、考えておかないと何より自分が自分に消費されていってしまうので生きづらい世の中でもあるなあと思いました。


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