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命を頂くということ・狩猟の取材から
初めに
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一見、誰もが撮りそうなお鍋の写真。
これはこの日の我が家の夕ご飯。
急ぎめに作ったので見た目がワイルド・・・
スーパーで売ってそうなこのお肉、実はつい昨日まで雪原を走り回っていた
イノシシのものだ。
とても美味しく食べた。
狩猟・ジビエの撮影に携わるのはかれこれ3年前からで、これまで2箇所の村、町と関わらせていただいた。
いずれも実際に山に入って動物を探すところから、狩を終え解体施設にて解体作業に至るまで。
当初は依頼された撮影の仕事のためであったが、次第に自分自身が狩猟文化に興味をもった。
ちなみに今日の日本における狩猟の主な目的は害獣駆除。
近所の裏山でもでも実際に行われている。
畑を荒らす動物達が増えすぎて困るという理由から駆除を行い、コントロールしている。
海外ではハンティングを娯楽や営利目的で行っているところもあり、その残虐性からしばし批判の声が上がることもある。
また、グリーンランドの極地ではクジラ、アザラシを狩り、そもそも人間が生きる伸びるために狩猟を行っている場所もある。
同じ動物を狩るという行為も国や文化によってかなり異なる。
ヨーロッパでは古くから狩猟により狩った動物の生命に感謝の意を込めて全ての部位を料理にして頂く文化がある。
そういった動物の肉のことをフランス語でジビエと呼んでいるが、今日の日本のジビエ料理もその考えと同じとなる。
今回は私が今撮影テーマとして扱っている狩猟について、取材の中の写真を一部紹介しながら「命を頂くこと」について触れてみようと思う。
スーパーに並ぶような精肉から逆戻りするため、少しショッキングな画像が出てくるかもしれない。
何故がこういうことはタブー視されてモザイクがかけられるが、
知ることは大事だと思っている。
そしてこの狩猟・ジビエの考えは、私が自然風景の撮影です共通する点がある。
何故今回わざわざイノシシの話をするのか。
もちろんこういうのを見ると具合が悪くなるという方もいるので、
強制ではありません。
よろしければ最後までご覧ください。
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