「コンテンツ」なんてあるのかよ。
いまどきはどいつもこいつもクチを開けば
コンテンツが~、コンテンツガーの大合唱だが、
それどのくらい本気で言ってんのって話で。
語れる内実を持つ、充実しきったおまえから、滴り落ち、削り出された表現。十分な吟味を経て結実した純度の高い思想。ひとりよがりでない推敲を経た、みずみずしい表現力。空々しさと無縁の、スミからスミまで当事者意識が漲ってる、そんな地に足の付いた文章。おまえがおまえ自身で読んで心底よかった、タメになったって思えるもの。読み手にピシッと照準が合ってて、最短距離でズバッと核心に確信に硬く到達するもの。
こうしたソウルフルなもののみが、コンテンツって呼ぶに値するんだからな。つまり、おまえの前進、全力、輝き、生命、内面そのものが、コンテンツに先立つんだぞ。
それは「記事を量産する」とか「(テクニックとしての)クオリティを上げる」なんていう次元の発想から、もっとも離れてるもののひとつなんだからな。
以上、確認しておくぞ。特にプロブロガーとか言われてる、世迷いごとを並べたててる界隈の連中な。「オウンドメディア」だとか「オンラインサロン」などというゆるふわなものも流行ってるようだが、それらも中身(コンテンツ)がないからこそ、うつつを抜かして寝言を言っていられる容器だと知れ。
(了)