声は届いているか? ~ゴールデンゲームズinのべおか 観戦記vol.4~
トップ画像は、男子5000mA終盤戦。
ヤクルトのジェンガコーチが、「オオターーーー!」と声を張り上げています。右側には駒澤大学の大八木総監督。
長距離レースでおなじみの光景ですが、ゴールデンゲームズinのべおか(GGN)は他のレースとちょっと違う。
観客と選手・スタッフが同じグランドレベルでレース観戦出来るのです。
チームスタッフが、どのようにレースを見守っているのか、色んな角度から見てきました。
チームスタッフの居場所
GGNはメインスタンドの1コーナー付近に選手招集&スタッフ控所が設置されていました。
一般観客と選手招集場所はコーンバーで区切られているだけ。ゴールシーンも撮れるから、写真撮影ファン一眼レフ組が勢ぞろい。
取材IDを発行していただいたので、後ろから撮影させてもらいました。係員の方から「もっと前、良いですよ」と促されたり。
想定よりホワッとした雰囲気で面食らいました。ユルイ。
ホームストレートから見た!
記録方法がバラバラなのが意外でした。
SUBARUの奥谷監督、SONYの白レンズ!
駒大はストップウォッチが2人で5台。しかも伊藤OBは片手で3台。
2コーナー付近から見た!
スローシャッターで選手の動きをブラしてみると、スタッフの表情が際立ちます。
画面中央のSUBARU 奥谷監督の視線が鋭い! この後SUBARUの選手は途中棄権したので、不調を感じていたかもしれません。
スローシャッターで選手の動きに合わせて撮影。走りに集中しているように見える。監督は声を掛けているけれど、聞こえているんだろうか?
最初は自らラップを取っていた総監督が、レースが進めば進むほど声を大にしていく。そばにいるマネージャーとの阿吽の呼吸を見せてもらいました。
間近で見た!
10000mのラスト2周は直近から。
思うような走りが出来ていない選手にどんな対応をするのか?
レース後の第一声に、指導者の心意気を見た!
納得のいく結果が出なかった選手にどんな声を掛けるのか、色々と想像していたのですが
両頬を掌で覆いながら「弱いですね~~~~」
その表情は、さながら水木しげるの「小泣き爺」
見る人10人中11人が吹き出すと思います。
残念な気持ちと労いの気持ちを、言葉と仕草でいっぺんに表現。
指導者の心意気ってこうあるべきなのかも。
そして、その心意気は選手に届いている(と確信したのである)