見出し画像

FE-NVシリーズ開発話 その3

作例BOX

はじめてスピーカーユニットを買う方には、どんなスピーカーボックスを作ったら良いのか未知の世界だと思います。
ご安心ください。お買い上げになった商品を楽しんでいただくために、取扱説明書(Application sheet)に各商品に合わせてスピーカーボックスの設計図を記載しています。ホームページでも公開をしていますので、購入する前でもご確認いただけます。これらのスピーカーボックスは”作例”と呼んでいます。
Topの写真奥にある白っぽいBOXはFE83NV用の作例BOX(スパイラルホーン型)です。大きなバッフル板が迫力のある低音を支え、8cm小口径の繊細な表現とバランスを取ります。壁かけスピーカーとしても十分に実力を発揮されるデザインですね。

画像1

FE103NV用 作例BOX (バックロードホーン型)

続いての写真の作例は、オーソドックスなバックロードホーン型です。これは板をカットして組立をした素の状態で、表面に塗装をして仕上げることもできます。上級者になるとシートや突き板(木の皮)を貼ったり、使用する木材の種類や板の厚さを変えると音の雰囲気が変化します。選ぶ楽しさや自分だけの工夫ができるところが、クラフトオーディオの楽しいポイントなんです!

FE-NVシリーズは前FE-Enシリーズと同様に、軽い振動板を強力なマグネットによる強い駆動力で動かしているため、バックロードホーン型の作例BOXを記載していますが、バックロードホーン型専用というわけではありません。前記事(FE-NVシリーズ開発話 その2)にも記載した通り、音質の調整はBK-WB2シリーズを使用しています。バスレフ型のBOXでも十分に楽しめるように設計しています。

作例BOXは、これが最も良い方式です!とは言えないところが辛いところです。なぜならBOXの方式によって好みの音が分かれます。密閉型やバスレフ型のように、比較的小さいBOXで繊細かつ高密度な音が好きな方もいれば、バックロードホーン型のように、大きなBOXで迫力ある音が好きな方もいます。

FE-NVシリーズでは作例BOXとして2種類(バスレフ型とバックロードホーン型)を取扱説明書(Application sheet)に記載していますので、お好きな方をお試しください。

バスレフ型BOXは既製品として、BK-WB2シリーズをご用意してあります。FE-NVシリーズの各口径に対応したBOXですので、取り付けも非常に簡単です。

以下にFE-NVシリーズとBK-WB2シリーズの組み合わせで音圧周波数特性を測定しましたので、是非参考になさってください。

画像2

FE83NVとBK85WB2の組み合わせ例

画像3

FE103NVとBK105WB2の組み合わせ例

画像4

FE126NVとBK125WB2の組み合わせ例

画像5

FE166NVとBK165WB2の組み合わせ例

画像6

FE206NVとBK225WB2の組み合わせ例

やっぱり聴いてから決めたい!という方はお店で聴いてみましょう!

BOXを作ってみたいけど、どのように作ればよいか迷った方は、FOSTEX専属のアドバイザーが丁寧に対応いたします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?