知らん酒:Underberg
酒。知らん酒を見ると、味が気になる。
安い銘柄を、小さい瓶を探して、どうにか飲んでみようとする。
今回は、酒屋で見かける度に気になっていた知らん酒の話。
Underbergという。10cmちょっとの箱に、園芸用アンプル材みたいな細い瓶が3本。500円と手の出る値段だが、薬草酒とのことで口に合わない可能性が高く、買おうか毎度迷ってずっと買わずにいた。
が、見かける度迷うものはどうせいつか買うものなので、今買っても問題ない。というわけで、買った。
見ての通りビニールに包まれている。「やはり海外製、ビニールに開けるところが無い」と言いながら開けたが、後から真ん中に開け口があることに気づいた。一枚目にも薄っすら映っている。悔しい。負けた。
小瓶を一つ取り出し、外紙を剥がす。ラベルの辺りは接着されているらしい。今時ペットボトルだろうと思ったが、ガラスのようだ。生憎パッケージの絵にしか参考画像が無いが、小さいキャップのロゴが塗装されていて可愛らしい。
水色はほぼウィスキー。小さいのでケチった量を注ぐと瓶に垂れてしまう。
で、肝心の味はというと、
葛根湯
紛れもなく葛根湯。要するに漢方の味。妙な甘さと苦さとシナモンに近いスパイスの様な香り(想像のつかない人は、胃薬の味と思えばよい)。分かってはいたが、ストレートで飲みやすい味ではない。44%あるし。即座にカクテルのレシピを探すが、あまり見つからなかった。ジンジャエールは家に無い、ジンは飲みやすくなる気がしない。家にあるのはコーラくらい……いや、コーラ、良いんじゃないか?
良い!コーラ割り美味しい。スパイス系の香りはやはりコーラに合う。独特の甘みと苦みが紛らわされてしまうのが残念だが、逆にそこが利点とも言える。これならあと2本も喜んで飲めそうだ。ホットコーラなるものに入れても良いかもしれない。飲んだことないが。
さて、飲んだ後でこの酒について少し調べてみる。ドイツの薬酒で、本場ではキオスクでも売られているとかなんとか。「二日酔いに効く酒」と、食べて痩せるダイエット食品みたいなことを言われているが、まあこの味なら納得である。胃もたれにも効くらしい。なおさら納得。入っているハーブの種類が気になったが、40種類以上ということぐらいしか分からなかった。まあいいか、見ても結局分からないし。
まとめ
"Underberg"、クセの強い薬酒。おススメはしないが、嫌いじゃない。
箱入りの小瓶で可愛らしい。やっている人が他に居るのか分からないが、コーラ割りがおススメ。
知らん酒が知ってる酒になったので、記事は以上。