人生の扉#07 困難とチャレンジー1990年新本社ビル(当時)完成と同時に分煙ルールの導入ー
※小山 シニアアドバイザーの連載コラム「人生の扉」の更新が止まっていたので少しずつ再開していきます。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
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【連載「人生の扉」について】
FOSCシニアアドバイザーの小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。
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各階に喫煙できるスペース(パブリックに排気機能のある喫煙エリアを設置)を設置し、オフィス管理課が中心となり安全衛生部門と連携して分煙の徹底を呼び掛けることとしました。
しかし当時、社員の喫煙率が50%以上で、喫煙者にルールを守らせるのは至難の業であり、人事・総務担当役員の専務から「小山君、実行は無理だよ」と言われる。当時喫煙者であった私は煙草を吸う自分がルールを守ろうと呼びかけることで、ルールを守らない喫煙者を説得できる自信がありました。
新本社ビル(1989年)完成とともに、ルールを守らない喫煙者に関してタレこみ歓迎として、朝7時30分から自席待機していることをオフィシャルに社内にアナウンス。
1990年1月とある月曜日7時40分、デスクの電話が鳴る。5階の女性社員からの電話だ。「上司の部長が自席で喫煙していて、その紫煙が周りに漂っている。注意してほしい。」
対象はヘビースモーカーで有名な統括部長のようだ。私は急ぎ足で現場へ駆けつける。
自席で悠然と煙草をふかしている部長に対して「〇〇さん、このビルの分煙ルールはご存じですよね。私も喫煙者なので部長のたばこを吸いたい気持ちはよくわかります。でも、せっかく決めたルールですから、マネジメントに積極的に協力をいただかないと誰もルールを守らなくなります。ぜひ、所定の場所での喫煙をお願いします。部下の皆さんもきっと部長自らがルールを守ってくれることに喜びを感ずると思います。」と伝えルールを守ることの理解を得ることができてタレこみ歓迎はまずは成功でした。
その後ほとんどの建物で分煙化が実行されましたが、まだまだルールを守らない輩が・・・。1997年に6000名規模の営業会社SMOJが誕生した時のことです。
その時、私は厚木テクノロジーセンターの総務課長からSMOJ初代総務部長として、総務部門立ち上げの新たなミッションを受けました。
新しいオフィスでは総務と人事が同居していましたが、ここで人事の担当部長B氏が、分煙のための喫煙スペースがあるにも関わらず自席で喫煙。このB氏、相当の強面(こわもて)で誰も注意できない。しばらく静観していた私でしたがさてどうしたものか。
自席で喫煙しているB氏のところへ行き、「Bさん、あそこに喫煙場所があるから一緒に煙草を吸いに行きましょうよ」と言って、自席から移動してもらい喫煙場所で雑談を交わすうちに理解も深まり、以後B氏は指定の喫煙場所を利用するようになりました。
コミュニケーションはどんな時も大切ということでしょうか。
続く
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