2024 ニセコクラシック 150km レースレポート 総合139位 AGE別36位
いつもありがとうございます。FORZAの新井です
6年ぶりのニセコクラシック6年ぶりのロードレースを走ってきました。
記憶が新しい内に6年ぶりのレースレポートを。
機材について
バイクについてはこちらの記事で紹介させて頂いたとおり、新型TCR ADVANCED 1 KOM をフルカスタム。
ヘルメットはメガネライダー御用達OGK AERO-R2。メガネをかけてもシールドが使えるので、高速で下るニセコでは必需品。
アレイシ限定モデルで遂にMIPSが採用されましたが、今後のレギュラーカラーMIPS対応も期待したいヘルメットです。
ウェアは懐かしいS-WORKS EVADE GC スキンスーツ。
2着持っていて、デッドストックの一張羅をここぞとばかりに。
奇しくも2017年ニセコと同じ出で立ち。
今回は初めてハンドルに印刷したコースプロフィールを貼り付けて出走。
色々やった準備の中でも特に一番やって良かった事と思うほど、レース中には何度も助けられました。
強いて言えばもうちょっと大きく印刷したほうが良かったけど。
一体型ハンドルだとここのスペースが使えるのもいいですね。
補給食
今回、補給食はジェルのみ。レース前半に固形物も取れたら良いかなと思ってましたが、6年ぶりのロードレースでそんな余裕ないかもと思い持たず。
3月から普段の練習でも愛用しているACTIVIKEスピードジェルを2つのフラスコに分けて8個。合計888Kcal。エンジェルキロカロリー。
ボトルはロングボトルにACTIVIKEグランフォンドウォーターを100g(370Kcal)ノーマルボトルにACTIVIKEスピードウォーター80g(296Kcal)
トータル 1554Kcalを全て摂取。
ハンガーノックの感じは無く、僅かな痙攣の兆候と胃の不快感のみ。
朝ごはんはACTIVIKE プロテインとおにぎり、ウィダーinゼリーのエネルギーとミネラル一つずつ、ACTIVIKEスピードジェル2つ。
パワーニュートリションはつくばの冷凍庫に忘れてしまいました。
走行データ
緊張してGARMINのスタートボタン押し忘れ。8kmほど?走ってから記録開始。
天候は終始曇り。後半に一度バラバラって来たのみ。(スタート・ゴール地点のニセコ付近では途中雷雨だった様子)
平均気温19.5℃最高気温22℃と絶好のコンディション。
雨が降ってたらかなりキツかったと思うし完走も怪しかったはず。
雨を覚悟してましたが、天気にも助けられました。
レース内容
スタートまで
CTL104、TSB+13と数値的、体調的にもうまく調整できた印象。
起床時体重は出発当日に最軽量64.7kg。レース日は恐らく65kg台。
ニセコクラシックは6時15分スタートとかなり早め。4時起床に備えて10時前には就寝。
緊張していたのかなかなか寝付けず、1時過ぎに目が覚めたりと熟睡はできず。結局アラームがかかる前の3時半には起床。6年ぶりなので仕様がなし。
上記の朝ごはんを食べて出発。
会場でGOKISOの郡山さんに空気入れを借りたタイミングでオススメ工具も教えて頂く。ニセコの収穫1つ目。
空気圧は持参したエアゲージでいつも通りに測定、調整。
当日は途中で雨が降る予報だったので、雨に備えてフロント4.0BARリア4.2BARに設定。
タイヤ、ホイール、フレームそれぞれに手を添えて今日もお願いしますと念を込めてスタート地点へ。
このレース会場の雰囲気、とっても久しぶりだ。
ローリングスタート
ニセコクラシックは基本的に年代別。スタートも年代別に。
ただ、交通規制の関係で1分差で各グループをササッとスタートさせ、リアルスタートは各年代がある程度まとまってからのローリングスタート。
スタートから5kmほどは下り基調。
自然とスピードも乗るし後ろからは我先にとわんさかライダーが上がってくる。
もうこれが6年ぶりの参加となると非常に怖い。あまりにも怖い。
若干の登り返しでは当たり前に詰まって急減速。集団落車にならないのが奇跡的な集団の状態。
ここは速攻で先頭付近に上がるのがセオリーだけど、久しぶりすぎて気後れして上がれず悪循環。この5kmでもうかなり後方まで下がってしまった。
一番最初の登りと下り
そして5km過ぎてからの登りであっという間にバラバラばらけはじめる。ここでようやく前に上がろう上がらなきゃという気持ちに。
5倍〜6倍近い出力でかき分けながら前に上がっていく。緊張で固くなった身体では猛烈に辛いが自業自得。
とにかく前方の集団のお尻を目指す。なんとか視界に捉えてぶら下がる。
そして最初の下り。ここの下りはニセコでもスピードが出やすいポイント。
普段の練習ではまず出ない速度感にシンプルにビビる。
ニセコの下りは全体的にテクニカルな箇所はほとんどなく、その分スピードが出やすい印象。
このスピードで前輪パンクしたら死ぬなってレース中何度も想像して勝手にビビってしまった。
そして6年前と比べて、機材の進化が確実に進んでいるのもまた実感したポイント。皆さんが乗る最新エアロロードの速いこと速いこと。
ビビってしっかりエアロポジションが取れていないということもあるが、下りでもポジションを下げてしまう。
そして下りきった鋭角コーナーで、前を走ってたライダーがハイサイドで吹っ飛んでいく。
落車したライダーの『ごめんなさーい!』という声と一緒にバイクや散らばった補給食が流れてくるが落ち着いて右に回避。
この日一番危なかった瞬間。
落車したライダーの無事を祈りつつ前を追う。
パノラマライン前の登りで散る
下りでポジションを下げてしまったので、また集団のお尻が遠くなってしまった。
もうとにかくプッシュして追うしか無いが、既に脚はかなりいっぱいいっぱい。ここであっけなくレースは終わってしまった。
第2のレーススタート
少しパワーを落として呼吸を整える。遠くに前から落ちてきたであろう小集団が見える。まだレースは残り130km近くある。
とにかくなんとか集団で走らねば。なんとか追いつかねば。
その時、後ろから長身で体格の良い外国人ライダーが抜いていく。すぐさま飛び乗り一緒に前を追っていく。
一緒にと言っても、瀕死の状態でほんの少しローテーションができただけでほぼツキイチ。
なんとか追いつき、20名ほどの小集団でパノラマラインへ。
ありがとうございました(/_;)
パノラマライン
ジリジリ登っていくところを含めると約17kmで700mUPのパノラマライン。
6年前の記憶はほとんどない。
この集団がどんなペースで登るか不安になりながら登坂開始。そして思ってたよりもゆっくりなペースにホッとする。
出力的には4倍まで行かずに平均3.5倍位かと思うペース。序盤の必死で追いかけていた出力域と比べるとかなり余裕がある。
この集団でゴールまで行くんだろうなという雰囲気。
ゆっくり目なペースということもあり、前からこぼれてくるというよりも後ろから合流してくるライダーが多い。
僅かにペースの上下があったりしながら登っていく。
しかし、長い。勾配も緩く楽なペースではあるが長い。登りが終わらない。飽きてくる。楽なペースでも長く続くと精神的にも辛い。
少しずつ減っていく残り距離の看板だけを心の支えに進む。
KOMポイントに補給所があるので、ゆっくり落ち着いて取りたい。
ちょっとだけ出力を上げて集団から抜け出す。景色も素晴らしい。
グランフォンドウォーターを飲み切ってスポドリを頂戴する。
集団に戻って長い長い下りへ
パノラマラインの下り〜平地
長い登りの後は、長い下り。約20kmも下る。
本当に長かった。早く終わってくれと何度も祈る。若干風もあり、そんな時はトップチューブを太ももで挟みふらつく自転車を安定させる。
前述したとおり、レース中の下りは全て自分の妄想にビビってた。
私の基本的なスタンスとして、自分とバイクのことは完全に信用していない。
もちろん機材スポーツで機材に関わる仕事をしてお金を頂いている以上、万全を期すのは当たり前。トラブルがないことも当たり前。
命を乗せてもらってるから。
ただ、起こってしまう可能性もある。なので更に万全を期す。そこに終わりはないので完全に信用はできない。という心持ち。
冷静になればなるほど安全マージンが無闇に増えていき、この日の自分にとっては悪循環になっていた。
無事に下り終わって約40kmほどの平地へ。あの時、小集団に追いつけて本当に良かった。
気がつけば人数も増えている。
気持ち的にも随分と余裕が出てきたので、ローテーションに加わりながら集団の皆様を観察していく。
もうちょっとレースしたそうな方、このまま後半の登りに備えてサイクリングペースで行きたそうな方、集団走行やローテーションがちょっと苦手そうな方。もっとローテーション回したい方。様々。
一応、同じAGEカテゴリー 35-39歳のゼッケンもチェック。ピンク色なので分かりやすい。2、3人ほど。
平地で同じカテゴリーのOGATAさんを吸収。レースでご一緒するのは本当に久しぶり。少しお話できてリラックスできた。
気持ちに余裕が出てくれば、脚も余裕が出てくる。
私としてはこのままサイクリングはしたくないし、もうちょっとレースっぽいことしたい。
先頭のローテーションに加わる時間を増やしていく。
雄大な大地の中、交通規制された道路を集団先頭で走ってる時の高揚感。
聞こえるのは風切り音とタイヤの走行音のみ。最高だ。
この瞬間もロードレースの醍醐味の一つと思う。
途中のちょっとした上りなどで抜け出してみたりする。
TEAM NISEKOのHORIKAWAさん、Roppongi ExpressのMIYOSHIさんが同じ気分のようだ。嬉しいし楽しい。
平地の終わり。後半の登りでチャレンジ。
平地が終わり、まずはじわっと登っていく。そしてペースを上げていく。
MIYOSHIさんと目が合う、MIYOSHIさんも上げていく。HORIKAWAさんもしっかり着いてくる。3名で抜け出す。これはとても楽しい。
集団に戻り下り基調の平地をやり過ごし、最後の長い登りへ。集団のペースは引き続きゆっくり。
補給所が見えてくる。ここを過ぎると残り30kmほど。
まだ脚には余裕があるからチャレンジしてみようと補給所を過ぎた登り返しでペースアップ。5倍ほどで踏んでいく。
後ろには一定の距離でHORIKAWAさんともう一人が追走してくる。しばらく私も一定走。
しかし思ってたよりも長い。改めて見ると抜け出した付近から頂上まで8.6km 290mUPだった。。。
少しずつスローダウン。HORIKAWAさんともう一人(ゼッケン失念!)が合流。
頂上近くのアップダウンで3人がバラけてそれぞれ単独で4kmほどの下りへ。
下りきったあとの登り返しに入る直前に集団に吸収。あえなく撃沈。
最後の補給所をすぎて、残り20km。
フィナーレ
補給所を過ぎるとまた下り。8kmほど。
もう正直、また下るのか…という印象。新コースは登りよりも下りの印象が強く残っている。
下り切って残り10km。ここからは登り基調。チャレンジに失敗したので集団になんとか食い下がる。ちょっと脚も攣り始める。
あの多かった小集団が最終的に16人ほどに。
残り5km。3kmと次第に減っていく。寂しさと無事に終われる嬉しさとキツさで早く終わりたいゴチャゴチャの気持ち。
ホテルのチェックアウトの時間に間に合うのも地味に嬉しい。
そして、遂に最後の登りゴール。スプリントで落車はしたくないので後ろから控えめに様子を伺い、脚が攣りそうなのでシッティングで追い込む。
16人の集団の6番手でフィニッシュ。
総合では139位で+30分30秒。AGE35-39で36位。
来年からはAGE40-44。
レース後とお礼
MIYOSHIさん、HORIKAWAさん、最後に一緒に抜け出した方にお礼と握手。
6年ぶりのロードレースが、ただ怖いだけで終わらず楽しめたのはこの3人の選手と小集団でご一緒した皆様のおかげでした。
本当にありがとうございました。
そして、コースの完全交通規制での開催にご尽力頂いた主催者の皆様、ボランティアの皆様。
交通規制で不便をかけているにも関わらず、沿道で声援をおくってくださった住民の皆様。
本当に素晴らしい大会をありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします
反省点とこれからに向けて
反省点は色々あるのですが、まずは落車なく冷静に走り終えることができたことは大きなプラスです。
レース後半でもタレずに気持ち切らさずチャレンジを楽しめたことも個人的には自分で自分を褒めたい。
そして練習を再開して半年の進捗としては、及第点をあげたい。
ただ、レースに臨む本質的な部分を取り戻さねば難しいなぁと感じたことも事実。
取り戻すというよりも、また今の自分に合わせてじっくり作っていく必要があるなと。
沖縄まで残り21週間。もうちょっとレースにも出たいですね。
今年前半戦も終了。少し休んでまた練習再開です。
引き続きよろしくお願いいたします
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