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全てはチームのために (2年 #82齋藤 眞央)

地域CL優勝、インカレベスト4。これまでの経験を踏まえ、FORZAでの活動2年目を迎えた2年生に、来年のインカレに向けた思いを綴ってもらいました。

皆様ぜひお読みください。

3人目は、 #82齋藤眞央 です。

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去年、noteを書いてから約一年、この間に私たちは二度の全国大会を経験した。こんな経験をするなんて、島にいたころの私からは考えられなかった。

さらに、一度目は優勝、二度目は4位という創部初の成績を収めた。これってすごいことなんじゃないかって思うし、周りの人たちは驚いている。
でも、当の私たちは満足していないし、実際、4位で終わったインカレは悔しさでいっぱいだった。
地チャンで日本一を達成したとはいえ、チームの目標はインカレの優勝。悔しい、悲しい、寂しい、楽しい、うれしい、いろんな感情が混ざった大会だった。

このインカレで味わった悔しさは、地チャンを優勝したおかげだと思う。
もし初戦や準決勝で負けていたら、今こんなに悔しい気持ちになることはなかったはず。きっと、「目標は達成できなかったけど、過去一の成績を残せた!地チャンこそ勝つぞ!」ってなっていたと思う。
日本一の景色を見せてくれた選手のみんなには、本当に感謝している。あの瞬間は、控え目に言って最高だった。これまでの私の短い人生の中でも、忘れられない瞬間になった。

4位。この結果を本気で悔しく思えることこそ、私たちが成長した証だ。

インカレの3位決定戦、今考えると、残り数十秒であの点差があって、逆転するのはほぼ不可能に等しかったと思う。それでも、ゲームが終わるまで誰も諦めていなかった。あの時、ピッチに立っていた選手たちの、全力でゴールを守っている姿や、最後まで一点でも取りに行っているのがどんな時よりかっこよかった。

そんな彼らをずっと支えたいと、一緒に日本一になりたいと思った。

この二つの大会で私は何をしていたかというと、共にカメラマンだった。ベンチに入ることはできなかったけど、自分が撮った写真を拓真さん(スタッフ 原田)がかっこいい画像にしてくれて、それがSNSに上がっているとうれしいし、いい写真を撮ると選手も喜んでくれる。何より、めちゃめちゃ近くで試合を見られるのがひそかな楽しみでもある。

おかげで、明らかに写真を撮るのがうまくなった。とはいっても、試合中の写真撮影をする以外は3人で試合の準備や選手のサポートもちゃんとやっている。マネの3人では常に、選手のためにどうするのが一番いいかを話し合いながら仕事をしている。
そのおかげか、去年よりマネ業務をアップデートできていて、どの大会でも反省点はあるけど、特に九州インカレ以降のスタッフの仕事ぶりは素晴らしいと感じる。
選手に試合以外のことを考えさせないように、いらない心配かけないように小さなことでも適当にしないこと。

それは大きな大会じゃなくても同じことで、常に完璧な準備ができているようにマネ間で確認しあっている。1年ほど3人でマネをやってきて、私だけが後輩だったけれど、先輩二人は私も対等に意見を言いあえる関係でいてくれて、いい環境でのびのびさせてもらっているなと日々感じている。私も後輩マネとそういう関係になれたら、もっといいマネージャーになれるかなと思っている。

私の中での大きな出来事の一つに、九州大学選抜のマネージャーをしたことがある。すごく刺激になる時間だった。普段は大学リーグで地チャンの切符を取り合っている他大学のマネさんたちと、夜な夜な部活のことを話した。
その日はちょうど九州大学リーグでFORZAが優勝した翌日で、それぞれの思いを聞いて、全国に行けなくてこんなに悔しい思いをしている人たちがいることを実感して、どんなにありがたいことなのかということが分かったし、九州を背負って全力で戦わないといけないんだと強く感じた。

去年のnoteでは、やる気いっぱいポジティブマネみたいなことをつらつらと熱のある文章を書いていたけど、さすがの私も朝練きついなとか、周りは3連休で旅行に行ったりしてるのに練習か、とか思ってしまうことも増えてきた。

選手や、自分も含めてスタッフの振る舞いに疑問を持つことも出てきた。こんなんで日本一になろうと思ってるのか、と思ったりもする。だいぶポジティブマネにも負の感情が芽生えてきた。

でも、練習だるいなとかいう感情は、そう思うたびにあの日本一に輝いた瞬間を思い出して、このためにやってるんだって、そうやって何度も乗り越えてきた。

部活をやめるということについて、考えるきっかけがあった。
(辞めたいわけではない)
それはみんな考えたことがあると思うけど、もし辞めたら、どれだけ楽で楽しい大学生活が送れるかと想像してみる。大好きな人たちとたくさん遊んで、旅行に行って、とか。

やめたら確実にやってくる楽しい未来と、続けても確実に達成できるとは限らない日本一の夢。そんなの、後者が勝るに決まっている。

みんなで日本一になることを信じているから、その日を目指して頑張れる。ネガティブな感情が生まれただけで、今までの情熱が覚めたわけではない、むしろ増している。明確に目標が見えるようになったからだ。

最近感じてきているのは、私の強みって何かあるのかなってこと。
陽菜さん(3年マネ 奈木野)と明音さん(3年マネ 造酒)には、ほかの人にない尊敬できる強みがある。私はとにかく頑張ってはいるけど、もう二年目なのに私の強みってないなと思う。会計の仕事を引き継いだけどまだまだ半人前にも満たなくて、たくさん迷惑をかけている。今、私がこんなことをしたらもっと最強スタッフになれる、というのが欲しい。

去年から現場での対応力は上がったかもしれないけど、それ以外成長していないことに気づいている。来年のインカレまでに、やりかけて止まっていた食事のことを勉強して、選手に還元して、私の強みにする。

今年の夏、死ぬほど悔しかったけど、最善は尽くした。
あの時の自分にやれることはすべてやったから、悔しいけどあれが私たちの現状。
まだまだ私にやれることはある、まだ成長できる。

来年の夏、次こそは私もベンチに入って、みんなと一緒に戦ってみんなと笑いたい。

齋藤 眞央(さいとう まお)
学年:2年
学部:環境科学部
出身校 / 出身地:長崎県立上対馬高等学校 / 長崎県

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