見出し画像

学びの積み重ね (2年 #18松尾 優太)

昨季の地域CL優勝、今季のインカレベスト4。これまでの経験を踏まえ、FORZAでの活動2年目を迎えた2年生に、来年のインカレに向けた思いを綴ってもらいました。

皆様是非お読みください。

14人目は、#18松尾優太 (まつお ゆうた)です。

------------------------------

自分にとって、初めてのインカレが終わった。
フットサルのインカレと言えば岸和田と耳にしていたが、想像以上だった。
圭祐さん(R6卒 窪田)のnoteに書いてあった。岸和田の空気、匂い、音を感じろと。
全国大会の雰囲気は、自分の想像のはるか上だった。

たくさんの人が関わって、応援して、この日のために努力して、この3日間のために全力を出し切れるよう、準備してきていた。
率直に圧倒されたし、リスペクトしか無かった。

こんなにも必死に時間と労力を費やしている人たちを倒して、倒して、倒して優勝しなきゃいけない。
自分たちの立てている「大学日本一」という目標がいかに重く、大きいものであるか再認識させられた。

自分は今シーズン、FORZAの副キャプテンという立場。
今までの人生で、キャプテンや副キャプテン等にはなったことがなかった。ただ、やるからには責任が伴うし、ピッチ外では何回もミーティングして、チームが良くなるように考えて行動した。
ピッチ内では、出場時間がコンスタントに得られないという自分の状況を考えたうえでのふるまいをしてきた。だが、全国という基準ではピッチ内、ピッチ外を問わず、努力量、行っている取り組みはまだまだ足りないと感じさせられた。

次に、個人のことについて。

今回の全国インカレでは、自分は4試合中3試合、ベンチに入った。

1試合目の信州大学戦、スタンドからの応援。
大学リーグや九州リーグなどの出場時間から考えて、自分がぎりぎりベンチに入れないという状況なのは理解していた。勿論、応援は精一杯やった。チームのために戦わなければいけないから。
でも、ピッチで躍動する同期や、3セット目までプレータイムが与えられているのを見て、悔しくないわけがなかった。
岸和田に来て、ユニフォームも着られないのか。ピッチにも立てないのか。自分の置かれている現状に嫌気がさしたし、快勝したチームメイトと同じ気持ちになることなんてできなかった。

2日目、ベンチ入りできた。
近畿大学との接戦を制し、史上初のベスト4。ベンチでの振る舞いは意識していた。ピッチに立つ仲間たちのためにできる事を考えて実行した。ただ、出場時間は得られなかった。
そして準決勝、城西大学戦。敗戦。大学日本一という目標は叶えられなかった。ピッチを後にしてサブアリーナに向かう途中で目に映った、うなだれ、涙する選手たち、スタッフ、応援してくれた皆。

思ったことはただ一つ。「ごめんなさい。」

出れなくてごめん。負けてごめん。でも自分が一番申し訳ないと思ったのは、試合に出続けた選手に対して。自分が試合に出れる実力があれば、3日間で4試合というきついレギュレーションの中で、もっと楽にさせてあげられたかもしれない。
チームの勝利のために、自分はピッチ内で何も貢献することができなかった。不甲斐なかった。情けなかった。悔しかった。
涙は出てきそうだったが、それを流す資格はないと思った。

最終日、3位決定戦。相手は去年の地域CL決勝で戦った、順天堂大学。
この試合で、自分は初めて岸和田のピッチに立った。
九州インカレから個人的に目標にしていた、岸和田のピッチに立つことはできた。しかし、チームは敗戦。初めてのインカレはメダルすら貰えない4位だった。

全国で勝つために、必要なこと。
定位置攻守のバリエーションと質、トランジションの走力、状況の認知、判断、フィジカル、アジリティ、球際の激しさ、メンタル、そして運。
課題は山積み。

自分が改善したのは主に筋トレ、食事、フットサルノートである。
まずは、フィジカルを鍛えるために、嫌いだった筋トレを増やした。ただがむしゃらにやるわけではなく、筋トレの種目、セット数にも気を使っている。また、食事の回数、量、品数、食事内容を見直した。トレーナーである田場さんにいろいろ聞きながら、改善に励んでいる。
フットサルの理解度を上げるために、フットサルノートもつけている。
練習、試合で出た疑問、指摘、指導内容などを文章で残している。形に残るものじゃないと自分は忘れてしまうので。

この経験を経て、自分がしなければいけないこと。
学んだことを糧に成長すること。学んだことを生かすこと。今回のインカレで多くのことを学ばせてもらったし、経験したし、感じた。
でも、いくらその時が悔しかったとしても、その気持ちはどうしても薄れていってしまう。だから、学んだことから行動を改善し、習慣にしていかなければいけない。

来年のインカレで、どうやったら優勝できるのか?
ピッチに長く立ち、仲間たちと喜び合うにはどうしたらいいのか?

自問自答した結果は1日1日の積み重ねを大事にすることだった。
直前だけ頑張るだとか、頑張れそうなときだけ頑張るとか。そういうことではなく、自分がやるべきこと、自分のコントロールできるものだけに対して愚直に努力するだけだと。
和さん(R5卒 宮本)のnote、変えられるのは自分だけという言葉が身に染みた。結局、何事も自分次第であると。他人を変える事なんてできないし。だから、唯一変えられる存在である自分に集中するべき。そうやって、学びを積み重ねていける人でありたい。

松尾 優太(まつお ゆうた)
学年:2年
学部:工学部
出身校 / 出身地:学校法人川島学園 れいめい高等学校 / 鹿児島県

いいなと思ったら応援しよう!