エゴを磨く (2年 #4下赤所 稜)
昨季の地域CL優勝、今季のインカレベスト4。これまでの経験を踏まえ、FORZAでの活動2年目を迎えた2年生に、来年のインカレに向けた思いを綴ってもらいました。
皆様ぜひお読みください。
7人目は、#4下赤所稜 (しもあかしょ りょう)です。
------------------------------
前回の1年生noteで「失点しないフィクソになる!」と言ってから約1年。地域CLやインカレなど、様々な大会を経験して感じたこと、そしてこれからのことを綴ったので是非読んでください!
まず、地域CLについて。地域CLはこれまでのスポーツ人生を通して初の全国大会だった。なんとかメンバーに入り、何試合かベンチにも入ることができた。
試合には合計で3分ほどの出場だったが、今振り返ってみると、3分も出場させてもらえたことに驚きだ。持ち帰ったのは全国大会の空気感と、少しの実戦経験。
大会は優勝し、初の全国大会で初優勝というとんでもない経験をした。
主力で試合に出たらもっと嬉しいんだろうなとか考えながら、次は自分がメインとなって試合に出たいという気持ちが強くなった。
地域CLが終わってから、これまで以上に頑張るぞ!と気持ちを改めていた矢先、なんとポジションがフィクソからピヴォに変わった。これは全く予想していなかったし、1年生からずっとフィクソをしていたこともあって勝手に「自分は最後までフィクソとしてプレーするんだろうな」という気持ちで過ごしていた。
だからこそ、ポジションが変わったことに自分自身が一番驚いている。最近になってようやくピヴォが板についてきたが、最初は全然そんなことなかった。
守備のやり方が分からないまま最前線でボールを追って、ただただ体力を消費していた。守備でダメなら攻撃で!とも考えたが、攻撃では相手ゴールに背を向けてボールを受けることなんてしてこなかったからフラフラしているだけだった。そんなこともあって最初はピヴォに対してネガティブなイメージしか抱いておらず、早くフィクソに戻りたい、そんなことばかり考えていた。
しかし、5月にあった頂杯を皮切りにピヴォについて少しずつ分かるようになり、気づけばピヴォは楽しいと思うようになっていた。今では胸を張って、自分のポジションはピヴォだと言える。
次に、インカレを振り返って。
インカレ自体は初めてではなかったが、去年は上から応援しているだけだった。九州大会では、去年の予選敗退を目の当たりにしていたため、緊張した。しかし、緊張しながらも2得点と結果を残すことができ、地域CLからの成長を感じることができた。
そして全国大会。結果を見れば4位と過去最高の成績を収めることができたが、非常に悔しさが残る大会になった。
計4試合で1点も取れず、チームも個人も結果を残すことができなかった。
大会を通して特に悔しさが残ったのが順天堂戦だ。
スコアは3ー7の大敗。ファーストセットは点を取っていたが、セカンドセットは失点ばかりして点を取り返すことができなかった。こんなにも無力感を感じたのは初めてで、試合が終わってから何もできなかったことに対して悔し涙が出た。こんな思いは二度としたくないと、強く思った瞬間だった。
最後に、今の自分に何が足りていないか、来年のインカレまでどうするのか。現在、自分にはピヴォになってから痛いほど感じていることがある。それは、エゴのようなものが足りていないということだ。
ボールを持ってもゴールを狙おうとする意識が低く、味方にボールを返してばかりで、怖くないのが現状だ。これは、他のピヴォと比べても顕著に差が出ていると思う。せっかくゴールに一番近い位置にいるのに、とてももったいない。
こいつがボールを持てば何かあると思わせることができればプレーの幅が広がり、より周りも活きるようになる。ボールを受けてからフィニッシュできるかは技術も必要だが、どれだけゴールへの意識を持っているかに比例すると思っている。まずはチャレンジする回数を増やして、次に成功の数を増やしていきたい。そして今度は、ゴールを貪欲に狙う「点を取れるピヴォ」になりたい。
必ず「点を取れるピヴォ」になって来年のインカレにリベンジするので、成長に期待していてください!