夢(1年 #9 森田 凜)
入部から半年が経過し、大きな期待を背負う新一年生。
これまでのサッカー・フットサルとの関わり、大学でFORZAを選択した動機、今後の目標を語ってくれました。
1人目は #9 森田 凜(もりた りん)です。
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こんにちは、1年の森田凜です。
最初は、今までサッカーとどう向き合ってきたか、振り返りながら書いた。
始めたきっかけとかは覚えていないけれど、サッカーは幼稚園から始めた。
小学校になってからは毎日、サッカーボールを蹴っていたと思う。
朝4時に起きて近くの公園に行き、松井大輔のドリブルの本を見て真似してドリブル練習やランニングをしていた。
学校から帰ってもサッカー三昧で、三つのサッカースクールを掛け持ちしていた。当時、自分にはドリブルでは誰にも負けない自信があった。
中学校は大阪から兵庫に引っ越して、地元の街クラブに入った。
その世代の日本代表候補や関西選抜の選手がいて、スタメンの半分が県選抜のチームだ。
正直、ここで自分のサッカー人生が大きく変わったと思う。挫折、失敗の繰り返しだった。
自分に超えられない大きな壁ができた。それがフィジカルだ。フィジカルが弱かったから、自分のやりたいプレーを体現できなくなっていった。
何度練習してもやりたいことがうまくいかない。ミスしてチームメイトから文句を言われる毎日。
それまで通用していたドリブルが潰されるようになり、しだいに通用しなくなった。かつてない屈辱を味わった。サッカーをするのが苦しくなっていた。
本当は俺サッカー下手だったんだな、サッカーやめようかなと考える毎日。正直、今考えれば自分の体格の恵まれなさを言い訳にしていたと思う。でも、必死にうまくなろうとした。こいつらなんかに負けたらプロになんてなれない、と必死に食らいついた。
結局、最後の大会でスタメンを勝ち取れなかった。
メンバーには入ったけど、スタメンで出たのは一つ下の同じポジションを争っていた後輩。
全国まであと一勝の試合で、セレッソを相手にリードしながら最後に逆転されるのを、ただ見ていた。試合の途中まで俺を出せよと思っていたが、負けた瞬間に全てがどうでもよくなっていた。涙も出ない。悔しくもなかった。
負けて悔しくない時点で、サッカーはもう自分にとってどうでもいいものなのだと思っていた。中学校まで、本気でプロを目指していた。それが馬鹿らしくなった。
結局、監督からサッカー推薦の話をしてもらったけど、勉強で地元の高校に進学しようとした。(成績不振でそこに落ちた)
高校。サッカーとは関わらないようにしようと思ったけど、結局サッカー部に入った。
適当に選んだ第二志望の高校だった(まさか本当にそこに行くとは思っていなかった)ので、サッカー部が意外と強いことを知らなかった。
正直、高校でプレーするとなって、最初は中学校との環境の差が憂鬱だった。戦う舞台はプレミアでもプリンスでもなく、県リーグ。でもこの高校で良かったと、はっきり今は言える。
公立高校とは思えないぐらい、チームメイトが本気だった。監督も。だからいつの間にか、本気になれた。
もう一度本気でプレーしよう。夢を叶えよう。
いつの間にか、そう心から誓っていた。
高一では、体重を増やすことに専念した。(この時は、勉強はしなくてもいいものだと思っていた。)
52キロしかなかった体重を、1年で62キロまで増やした。筋トレもして、ある程度自分の出来るプレーが増えて、したいと思ったことを体現できるようになった。
高二の春に、国体の早生まれ選抜に選ばれた。高三、県大会優勝の夢は叶わなかったけど、負けた後のピッチで、やりきったと本気で思えた。
あっという間に過ぎた高校で、感じたことがある。
一つ目は勝つって最高に気持ちいいこと。みんなも分かっている。あの瞬間のために全力を尽くしている。全力じゃないと意味がない。
二つ目は感謝の気持ちが大切なことだ。くだらないプライドを捨てることで成長できたと思う。
まとめるのが下手なので長々と書いたが、自分はいつでも誰かのためにではなく、自分が誰かに負けたくないから、自分のために本気でサッカーと向き合ってきた。
次に、なぜフォルツァに入部したか書こうと思う。(校正されるまでフォルザと書いてました)
長崎に行くとは共通テストが終わるまで全く思っていなかったので、フォルツァのことは当然知らなかった。なので、色々なサークルや部活を見た。
その中で一番、直観的に自分が成長できそうと思ったのがフォルツァだった。サッカーより狭いコートだし、ボールも多く触れるし、狭かったら自分の好きな対人の場面も多くなるかなと。
深い理由はなくて、ただ純粋に楽しそうだったから入部した。
最後にこれからの目標を書く。
目標は、大学日本一になること。絶対に叶えたい。
そして下半期の目標は、知識を先輩と同等のものにすることと、まだしてない失敗や、頭では分かっているけど成功したことがないことを、とにかく経験することだ。
6月まで、フットサルとサッカーは同じものだと思ってしまっていた。自分は理解力が乏しいと最近になって思う。
だから失敗して失敗して、体に染み込ませる。とにかく、慣れが自分にとって必要なんだ。
その失敗がいい意味での失敗になるように、僕は準備する。ノートを書いて、自分の思考できる範囲を広げる。失敗が自分で考えたうえで、起こった失敗になるように。
この言葉をずっと、中学生の時から言っている。
Who dares wins
敢えて挑んだ者が勝つ
最後に絶対に勝者になりたい。夢を叶えたい。