成長の先に (2年 #16戸松 奎太)
昨季の地域CL優勝、今季のインカレベスト4。これまでの経験を踏まえ、FORZAでの活動2年目を迎えた2年生に、来年のインカレに向けた思いを綴ってもらいました。
皆様是非お読みください。
10人目は、#16戸松奎太(とまつ けいた)です。
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昨年、FORZAが地域チャンピオンズリーグを優勝したとき、自分は応援席にいて、日本一になったという実感はあまり湧かなかった。
同学年で試合に出て活躍している選手を見て、悔しいというよりすごいなという尊敬の気持ちが大きかったし、自分が出ても活躍する姿が浮かばなかった。来シーズンはトップで活躍できるように、頑張ろうと思った。
トップに上がってすぐ、遼大さん(#6加藤)が活動に参加できなくなり、自分がフィクソとして出る機会が多くなった。
頂杯では怖いアラの先輩に怒られながら、何とかファーストセットでレベルの高い相手と張り合えるまでになったし、自分でも成長を感じることができた。
この頃は、入部したての何もわからないところから、未熟ながらやっと自分もフットサル選手として本当の意味でスタートできると思って嬉しかったし、楽しかった。
だけど、そこからは特に成長するわけでもなく停滞したまま、試合の出場機会も少しずつ減ってきた。
そんな中で、ふと、何で大学生になってまで部活をやっているんだろうと考えることがあった。
平日の朝5時半に起きて、原付で30分かけて練習に行って、汗臭いまま授業受けて、単位落として、バイトも全然入れない。
友達から誘われても、土日の試合と被ってなかなか遊びに行けない。高校生の時に思い描いていた大学生活とは、遠くかけ離れている。
練習面倒くさいな、辞めようかな、とずっと思っていた。
「自分で決めて入ったんでしょう?」と、みんな思うはず。
その通りで、大学入学後に「やばい、友達出来ない。」と思って、FORZAに入部した。おかげで、ぼっちにはならずに済んだ。
そんなことを考えているといつの間にかインカレが始まり、九州大会を優勝し、全国大会は4位で終わった。
3位決定戦で負けた時に周りを見てみると、みんな、泣いて悔しがっていた。
その光景を見た時に、負けたことに対して涙を流すほど悔しいと思えていない自分に、とても腹が立った。
何より、日本一を目指して今までやってきたチームの皆に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
今シーズン、インカレ日本一をチーム目標として活動してきて、ホワイトボードに日本一って書いて、常に意識してやってきたけど、自分はそれに何となく乗っかっていただけで、本当に日本一を獲りたいと思って練習に取り組んでいたかと言われると、全くできていなかった。
プレー面でも変えないといけないところは分かっているし、何回も周りに言われてきたのに、結局時間が経ったらまあいいか、となって何もなかったように過ごしてきた。
そんなんだから全然成長できないし、チームに迷惑ばかりかけている。本当に情けない。
もう入部してからあっという間に2年が経とうとしていて、本当にこのままでいいのかと考えることがある。
もちろん人間だから、1つのことにずっと熱を注ぐことは難しいし、いろんなことに興味が移ることもあるだろう。だけど、FORZAで感じられる喜びや悔しさは他では味わえないものだし、みんなで何かを成し遂げたときの達成感は何物にも代えられない。
だから、今居るFORZAの皆には辞めてほしくないし、自分もやれるところまで頑張ってみようと思っている。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。