墨田区を訪ねてみました! #1 東京都墨田区周辺
墨田区探索
川上商店さんへ工場見学へ行った後、廣田硝子さんのすみだ和ガラス館、すみだ江戸切子館などものづくりが感じられる墨田区を探索してみました。
JR錦糸町駅北口からスタートです。
まずはすみだ和ガラス館へ
ここは廣田硝子さんの直営店です。廣田硝子さんは120年前の創業時から収蔵する資料を元に大正、昭和期の技法やデザインの研究を重ね独自の製品作りに挑戦されています。大量制作でのガラス製造が主流の現在でも「人の感性に訴えかけるぬくもりのあるガラスを届けたい」という思いからここ墨田で脈々と受け継がれてきた江戸切子や江戸ガラス職人による伝統製法を継承し一つ一つ手づくりで製品を作り続けています。すみだ和ガラス館には様々な色や形の和ガラスが並んでいます。
こちらは元祖すり口醤油差しです。1970年代に廣田硝子さんが実験用の点滴ビンの機能に着目し、本体のビンとガラス栓をしっかりすり合わせることにより外部へのモレを解消しガラス製醤油さしの普及に大きな貢献をしました。
こちらは復刻醤油差しで創業より生産していた醤油差しを従来のねじ式の醤油差しから今の生活に使いやすいすり口に改良しどこか懐かしさを感じる事ができます。
錦糸公園に行ってみました
ここでは先程の2種のしょう油差しをスカイツリーと共に撮ってみました。
久米繊維工業さんのファクトリーショップへ
ここでは久米繊維の卓越した技術、文化を伝えるTシャツが購入できます。
半世紀にわたってTシャツを作り続けてきた久米繊維工業さんの経験をもとに「すべては幾久しくご愛用いただくために」と心を込めた一つ一つの工程の積み重ねが信頼の品質を作り上げています。店内では様々なTシャツ、カラーそしてそれぞれの仕様の違いが分かる展示がありました。
すみだ江戸切子館へ向かいます
すみだ江戸切子館では次世代への継承を目的に江戸切子職人の育成と技の普及活動を行なっています。そしてここでは職人さんが実際に削っている姿を窓越しに見学ができます。そして江戸切子の歴史、制作工程などが展示されて切子体験も教えて頂きながらできます。
江戸切子のはじまりは江戸時代後期、江戸大伝馬町でビードロ問屋を営む加賀屋久兵衛らが南蛮人により持ち込まれた海外のガラス製品に切子細工を施したのがはじまりとされています。さっそくガラスをカットしている音が聞こえます。
たくさんのグラスが並んでいます、館の方に色々と教えて頂きました。江戸切子グラスのガラスは2層になっていますので、まず2層のガラスを作っていきます。はじめに色ガラスを先に金型へ吹き込みその中に別の竿で巻き取った透明ガラスを流し込む事で色ガラスが透明ガラスに溶着し2層になります。そこからどこをカットするかを書いていきます。模様により砥石を変えながらカットしていきます。最後に全体に磨きをかけますと透き通ったガラスになります。この工程の中に伝統と技の数々があります。
こちらの江戸切子はクリスタルガラスで鉛が入っていて重厚感があります。薩摩切子の特徴も教えて頂きました。
薩摩切子はカットする色ガラスを厚くし深くカットするのが特徴でたくさん削ることにより色ガラスの濃淡が出てきます。
クリスタルのガラスは酸づけという処理で完成させる事が多いそうですが江戸切子は手磨きをかけより丁寧な仕上げを行っています。丁寧にご説明頂きありがとうございました!
魅力的な銭湯がありました
続いて歩いていると魅力的な佇まいの黄金湯さんが、隣にランドリーもありました。あまりの暑さで断念しましたが次回を楽しみに。オリジナルクラフトビール や、自家製ノンアルコールドリンクも飲めるそうです、またDJブースもあり店内BGMは全てアナログレコードによるもので湯上りもいい時間が流れそうです。
こちらは大黒湯さん、こちらはまだ営業されていませんでしたがこちらも大いに気になります。
この辺りから急にスカイツリーが大きく見えてきました、この通りを歩いて行くとタワービュー通りとなっていました。
最後はアンリミテッドコーヒーバーさんへ
前回来たとき多くのお客さんが飲んでいた、
コールドブリュートニックを飲みとても暑い一日でしたが墨田区の「ものづくりのまち」を感じられる錦糸町駅から押上駅までの道のりとなりました。
今度は銭湯に、そして廣田硝子さんの和ガラス美術館も行ってみたいと思います。
和ガラス美術館はすみだ和ガラス館にありますが完全予約制で月2回ぐらいの開館となっています。
ここでは廣田硝子さんの所蔵品が展示され1930年代頃より以降販売していた懐かしの製造品のほか、蒐集した和ガラスやヴィンテージガラスのほか、成形金型などの製作器具、専門書などの展示があるようです。