
3年ぶりに東京で開催されたSIGGRAPH Asia 2024に参加してきた!
本記事では、2024年12月に東京国際フォーラムで開催された SIGGRAPH Asia 2024 について、イベントの概要や注目のセッション、最先端技術を体験できる展示会場の様子、さらにVRシアターをはじめとする話題のブースまで、見どころを詳しくご紹介していきます。
SIGGRAPH Asiaとは?

SIGGRAPH Asia は、1974年にアメリカで始まったSIGGRAPHのアジア版イベントです。コンピューターグラフィックスやインタラクティブ技術に関する国際イベントで、2008年以降はアジア各地を巡回して毎年冬に開催されています。
このイベントには、研究者、アーティスト、エンジニア、ゲーム開発者など、世界中の専門家やクリエイターが集結します。科学、教育、アニメーション、新技術など、多岐にわたるテーマがカバーされており、最新の技術やアイデアを知ることができます。
東京国際フォーラムで体感した最先端の4日間

開催日程: 2024年12月3日~6日
場所: 東京・有楽町の東京国際フォーラム
今年のSIGGRAPH Asia 2024は、日本国内でもアクセスの良い東京国際フォーラムで開催され、4日間を通して多くの参加者が訪れました。
SIGGRAPHのプレゼンテーションの多くは英語で行われます。そのため海外からの参加者が大多数を占めており、国際的な交流の場となっていました。
注目のセッションと展示会場

BOF(Birds of a Feather)体験レポート
BOFセッションは、SIGGRAPH Asiaの登録参加者全員が参加できるものでさまざまなカテゴリーのコンピューターグラフィックスやインタラクティブテクニックに関する発表が用意されています。
NVIDIA主催のOpenUSDセッション

朝10時から夕方5時半まで続いたこのセッションでは、Visual Studioを使用してUSD(Universal Scene Description)データを実際に操作する実践的な内容が展開されました。セッション中はNVIDIAのスタッフの方が個別にサポートしてくれるため、初心者でも理解しやすい構成となっており、参加者の学習意欲を高める工夫が随所に見られました。また、質問をした参加者には、NVIDIA限定のトートバッグやマグカップといった特別なグッズがプレゼントされるという嬉しい特典も用意されていました。
RenderManの最新情報セッション

このセッションでは、Pixarのレンダリングソフト「RenderMan」の次期バージョンである26.3に関する発表が行われました。会場では、RenderManのマスコットキャラクター「Walking Teapot」をモチーフにした限定グッズのティーポットが配布されました。最新のレンダリング技術についての詳しい解説が行われ、リリース直前の情報を直接得られる貴重な機会となりました。
展示会場での最先端技術

展示会場では、技術デモや体験型展示が多く用意されていました。中でも注目を集めた展示を以下に紹介します。
360度ライトフィールドディスプレイ(SONY):
3Dオブジェクトが円柱上に(現実空間)に存在しているかのように見える技術。

VR展示「胎児の視点でお腹の中を体験」:
科学とエンターテインメントを融合させたユニークな体験型展示。

モーションキャプチャー:
最新のモーションキャプチャー技術を実演しているブース。

アートギャラリー:
ゴーグルを使った没入型の展示や、センサーで手の動きを認識してインタラクションを楽しむ作品など、技術とアートが融合した作品が多数展示。

XRシアターでの没入型体験
展示の中でも特に人気を集めたのが「XRシアター」と呼ばれる没入型の体験ブースでした。

VR映画「機動戦士ガンダム:銀灰の幻影」:
Meta社のVRヘッドセット「MetaQuest」を用いて体験できるVR映画。シアターには常に人が並び、ガンダムを操縦する没入感たっぷりの体験が注目を集めた。
これらの展示は、VRの可能性を直感的に感じられるものであり、来場者たちの関心を集めていました。
次回のSIGGRAPH Asiaとイベントの魅力
SIGGRAPH Asia 2024の開催地は東京でしたが、2025年は香港での開催が予定されています。国や地域を越えて多くの人々が集うこのイベントは、国際的なネットワーキングの場としても非常に重要な役割を果たしています。
SIGGRAPH Asiaの魅力ポイント

最先端技術の体験: 最新のAIやVRなどを実際に体験できる。
業界トップのプロフェッショナルとの交流: 世界中から集まる研究者や開発者と直接話すことができる。
新しい発見と刺激: 技術とアートが融合した展示やプレゼンテーションにより、クリエイティブなインスピレーションを得られる。
まとめ
SIGGRAPH Asia 2024は、技術とアイデアが融合する魅力的なイベントでした。展示会場やセッションを通じて、未来の技術が私たちの生活をどのように変えるのかを垣間見ることができました。
次回の香港開催ではさらに進化した内容が期待されます。技術やアートに興味のある方は、ぜひSIGGRAPH Asia 2024の公式サイトをチェックし、参加を検討してみてください!