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クリスマスの奇跡?
◎心が通じたのかな
私は、前日の夜に翌日に着る洋服をスタンバイしておくことが多いです。
仕事をしていた時は、朝「今日はなにを着ようか?」と悩むことで時間が足りなくなることが嫌で、前夜に天気予報をチェックして翌日に着るものを一式セットしてから寝ていました。
その習慣は今も変わらず、家にいる今もなんとなく一式準備してしまいます。もっとも定番の何枚かをルーティーンで着まわしているだけですが。
ところが昨日の朝、なぜか突然「そうだ、今日はあの服を着よう」と思いたちました。
それは10年位前に、中学時代からの親友が送ってくれた手作りのトレーナーでした。
ここ数年、押し入れの衣装ケースに入れたままになっていたトレーナーを、朝っぱらから引っ張り出して、私はそれを身に着けました。
お昼少し前の11時44分、スマホにメッセージが届きました。
娘からだろうと思ってスマホを見てみると、まさに今朝、押し入れから引っ張り出したトレーナーの送り主からでした。
嬉しさと、珍しいなという思いが重なりましたが、クリスマスだからかな? と思いつつ、久しぶりに近況報告などをしあいました。
ふと、いただいたトレーナーのことを思い出し、今そのトレーナーを着ていること、そうしたら彼女から連絡があって不思議な気持ちでいることを話しました。
すると彼女が、「最近あなたのことをすごく頻繁に考えていたんだよ。通じたのかな」と言うではありませんか!
以心伝心? テレパシー?
なんというのかわかりませんが、そういう奇跡みたいなことってあるんだなと思いました。
◎片想いかもしれない
私が親友と呼ぶ彼女が、私を親友と思ってくれているかどうかはわかりません。
私の片想いの可能性が高いです。
なぜなら、彼女は誰の目から見ても、私などには不釣り合いなことが明白な素晴らしい女性だからです。
学業、運動能力、人格、性格、品性……etc.etc。
全てにおいて優れている彼女が、なぜ私の友人なのかと娘までもが不思議だというくらいです。笑
中学3年生の時に同じクラスになり、たまたま席が隣だったことから仲良くなった彼女は、可愛くて文武両道で性格もよくてクラスの人気者でした。
当時は公立高校の受験には学区制が敷かれ、特定の地域の中学は特定の区域の高校しか受けることができませんでしたが、一部の成績優秀者だけが、その区域以外の高校を受けることができる越境制度がありました。
学業では学年トップだった彼女は、越境制度を利用して当時市内で一番T大進学率が高いと言われていた高校に見事合格し、T大に進みました。
中学3年当時、クラスにはグループはあるものの、全員仲がいい感じでまとまっていました。
それもあってか、私は全然気づかなかったのですが、大人になってから母から聞いて驚いたことがありました。
親友といるとき、よく一緒にいる子(Aちゃん)がいました。
なんとなく3人になることが多かったので、仲がいいと思っていたのですが、そう思っていたのは私と親友だけだったようです。
ちなみにAちゃんとは卒業後もお付き合いはありましたが、彼女が20歳で結婚したためまだ学生だった私達とは徐々に年賀状だけのやり取りとなりました。
その後彼女は2度の離婚を経て、お子さんを捨てて3度目の結婚をすると聞いてから、価値観が異なると思い少しずつ距離が遠くなりました。
さて、そんなAちゃんについて、つい最近母から衝撃的な話を聞きました。
中学3年当時、授業参観などの後に行われる懇談会の後、帰る方向が同じだったことから、母とAちゃんの母親は一緒に帰ったそうです。
するとAちゃんの母親に「あなたの娘が邪魔だ」と言われというのです。
どうやらAちゃんは、私の親友と仲良くしたいのに、私が邪魔をしていると母親に言っていたらしく、「あなたの娘に彼女(親友)はふさわしくない」とまで言われたそうです。
そんな風に思われていたと知って驚きましたし、親友はそれほど人気者だったのだなと思いました。
そしてこのことを、当時の私に言わないでいてくれた母に感謝しました。
もしかして私は妬まれていたのかもしれません。
ですから、人がうらやむほど魅力的な人が、どうしてこうも平凡で、なんのとりえもない私と親しくしてくれているのか不思議でなりません。
しかも親友は、ただ優しいだけではなく、時には厳しい意見も言ってくれる人なのです。
同い年ですが、彼女は私にとって憧れであり、尊敬する人でもあるのです。
早くにご両親を病気で亡くされ、ご自身も大病に苦しまれましたが、いつも冷静で、強く、優しい彼女が、私は涙が出るほど大好きです。
彼女にふさわしい友人でありたいと思うことが、私が私を保っていられることにつながっているのかもしれません。
完全に片想い確定ですね。笑
◎友達は少ないけど、友達に恵まれた私は幸せ者
私は友人が少ないのですが、なぜか人間的に尊敬できる友人ばかりで本当に幸せ者だと思います。
私よりひとまわりも年下の方もいますが、見習わなくてはと思うことばかりで、友人たちと会うたびに自分を戒めることができているような気がします。
子どもの頃、入学シーズンになると「一年生になったら」という歌がよく流れていました。
「一年生になったら、ともだち百人できるかな」という歌詞でした。
あの頃は、友達はたくさんいた方がいいという概念だったのでしょう。
私自身もこの言葉に縛られて、新学期を恐れる子供でした。
新しいクラスで友達ができなかったらどうしよう、と悩んだりしました。
でも、大人になって振り返ると、今、私の周りにはほんの少しの友達しかいません。
だからといって不幸ではないし、むしろ一人ひとりの友人を大切に思う時間が多いように感じています。
大人になって、いろいろ経験したからそう思えるのだと思いますが、友達は少なくても幸せならそれでいいと思える、今の自分が好きです。
あくまで私が一方的に「好きだ!」「友達!」と思っているだけの片想いだと思うけれど、それでもいいのです。
片想いの時こそが、一番幸せなのだろうと思います。
残り少ない人生ですが、好きな人を大切に、好きな人にふさわしい自分でいられるように生きていきたいと思わせてくれた、クリスマスの奇跡でした。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
私に起こった、クリスマスの小さな奇跡でした。
幸せな気持ちを届けてくれた親友に、感謝します。
今日もよい一日でありますように。
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