かけがえのない報酬をいただく、ということ。
私がマジック活動の主戦場として使わせていただいているのが、大阪・天王寺にあります「てんしば」内イタリアン『青いナポリ イン・ザ・パーク』( https://t.co/ew8NtyAlM2?amp=1 )でございます。
コロナウイルスによる緊急事態宣言のあおりを受け、こちらのお店も営業自粛の憂き目に遭い、必然的に私のマジックの機会もほぼなくなってしまったわけですが。
つい先日、平日のランチタイム・テラス席限定(風通しの良いところ)で営業を再開されたと聞き、居ても立っても居られずに本日訪問いたしました。
え、もちろん食事に行ったんですよ? 窯焼きピザ美味しいんですよ。
少数精鋭での営業ということで、店頭に出ているのはオーナーと店長の二人だけ。相変わらず元気そうで安心しました。
美味しいピザを堪能したのち、テーブルでぼーっとしていたら、近くの席に小学生の兄妹を連れたご家族のお客様がおられることに気付きました。
陽気なイタリア人店長に目配せすると、意図を察してくださりそちらの家族連れの元へ。
「マジック、お好きですか?」
こちらのお店でテーブルホッピングをする時、この店長さんがアテンドをしてくださるのです。
お子様の反応は「大好き!」。
手持ちの道具を携え、そちらのテーブルへ向かいます。
久しぶりの実演、緊張しないといえば嘘になりますが、このご時世きっと久しぶりに外食に来たであろうお客様に、少しでも楽しい時間をプラスして持って帰ってもらえたらなと、ソーシャルディスタンスに気を付けながら心を込めて演じました。
驚きと、歓声と、笑顔。
楽しんでもらうはずが、こちらのほうが楽しく幸せな時間をいただきました。
ああ、これだよなぁ。この瞬間がたまらなく好きなんだよなぁ、って。
演技を終え、自分のテーブルに戻った後、お客様の帰り際にお子様たちが私のところへ二人してやってきました。
「今日はありがとうございました!」
差し出されたのは、未開封の「じゃがりこ」。
今日のマジックの御礼だそうです。
もう、胸がいっぱいになりました。
彼らにとって、きっと大事な今日のおやつだったんだろうなと思います。それを惜しげもなく、満面の笑顔で、両手に持って「はいっ!」って。
最高の、かけがえのない報酬でした。
受け取らないのも失礼かと思い、丁重に御礼を述べて有難くいただきました。
こんな素敵なことがあるから、マジックを続けていけるんですよね。
早く日常が戻ってきますように。
みさわみきより
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