名探偵コナン、結局誰が好きなのか考える会2024
コナンの男は総じてキザであると気づいた2024年、結局わたしはどの男が一番好きなのか、あまつさえ誰の何を好ましく思っているのかさえわからないまま暮れを迎えようとしている。というか、本当は書きたいことがたくさんあったのに、時間のなさ・体力のなさ・先延ばし癖のトリプルコンボで気づけば12月も半ばを過ぎようとしている様な状態だ。
この人好きかも……というふんわりとした感情にたどり着いても一人に絞ることができないのは、恐らく私が今まで「名探偵コナン」という作品を避けてきた理由が原因となっている。
それは、登場人物ほとんど全員が下記のいずれかに該当していると言う事実。
① 既に死んでいる
② 公式で意中の女がいる（しかもその女が死んでたりする）
③ 公式で恋人が存在する（繰り返すようだが、その女が死んでたりする）
これは、フォレスト生まれnano育ちの大夢小説時代を渡り歩いてきた人間にとって、とても受け入れ難い真実である。実際に①②③全て該当する男（龍〇〇堅さん）に恋焦がれて熱心に本誌を追っていた時期もあったが、①に該当したあたりで普通に原作を途中離脱した。私との幸せ以外浴びたくないという身勝手な理由で。
※2024年思い立って全巻読みました。龍宮寺くん世界一かっこいいけど、一緒に温泉行けないのつらいので、やっぱヤクザヤンキー作品ってファンタジーだよね。
とはいえ、私だって全ての男（偶像・二次元）に恋愛感情を抱いているわけではない。孫のように愛でている子もいれば、ただただ幸せであってほしいと願うだけの人もいる。しかし、全てを投げ打ってでも応援したい・・・！とハンカチを噛んでしまう対象はどうしても恋慕の感情を切り離せないのが事実だ。
そこで、僭越ながら開催します。
＼名探偵コナン結局誰が好きなのか考える会2024／
今ここで、結局誰が好きなのかはっきりさせようじゃないか！その人と手を取り合って新年を迎えようじゃないか！と意気込んでいるものの、この時点で誰にフォーカスを当てるのかさえ決まっていない見切り発車noteではありますが、どうぞお付き合いください。
※ほとんどいわゆる夢女子的視点での解説になるので苦手な方はご注意ください。
※あまりににわかで怒られそうなのですが、コミックス平和関係は全て読んでいるのと、下記に名前を挙げている人が出演している劇場版＋α、それに付随したアニコナ関連回、K学コミカライズのみ履修しての感想です。
⒈ 服部平次
コナンミリしらの時から好きだったけど、ここに来て解像度が上がりめちゃくちゃ好きになった男こと服部平次さん。私の2024年をコナンに委ねるきっかけとなった「100万ドルの五稜星」を見に行ったきっかけもaikoと平次。今年はよくわからない黒の組織じゃなくて知ってる人多い！私でも見れる！と足取りを軽くしてくれた事、本当に感謝している。
とはいえ、平次が好きと言うよりかは「平和」（平次と和葉のCP名）が好きと言う感じで、そこに私の存在など無きものとしてどうぞ仲良くしてくださいの思考が強い。と言うのも、100万ドルを鑑賞したてでまだ乳飲み子だった頃、フォロワーに薦められて履修した「そして人魚はいなくなった」がかなり影響している。
物語の舞台となる「人魚島」にて事件を捜査する中で、平次と和葉は崖から滑り落ちる。もうダメかと思われたところで間一髪平次が咄嗟に崖から生えた木を掴み、もう片方の手で和葉を繋ぎ止めた。しかし、平次の背後で今にも折れそうに軋む頼りない枝に気づいた和葉は、せめて平次の無事だけでもと片手に持った矢で自分の手を掴む平次の手の甲を突き刺すのだ。（普通に痛くて悲鳴）
しかし、視線の先の平次は決して手を離すことを許さなかった。そしてあの名台詞！
「動くな和葉・・・動いたら・・・殺すぞ・・・」
絶対にここで死なせてたまるか、と言う想いの乗っかった文字通りの殺し文句に、人は本当に好きな人のためならここまで出来るんだ……ふーん……絶対に結婚しろ！！！と叫んだのが昨日のことのように思い出せる。というか、自分がしんでもこの人が生きてくれればと思える程の強い愛をたかが高校生ぽっちの和葉が抱いてることもすごいし、その女の手を離さなかった平次のデカすぎる愛もすごい。互いの愛が互いの愛を凌駕するという驚きの展開に、神も二人ともを救わざるを得なくなったのだろう……。
どうやら私は「相互救済」というワードがツボらしいと言うことは、コロナ禍で再履修したフルーツバスケットで身をもって学んだが、この二人も大概これに該当する。というか私は「平次と和葉」は結構「潑春と依鈴」に似ているなと感じている。
女性側は自分の身を投げ打ってでも相手に幸せに生きて欲しいと願う。
男性側は自分と相手が危険に冒されようと共に生きたいと願う。
互いが取る行動は互いにとって一番欲しかったもので、互いの足りないピースを埋め合っているところがこのカップルの共通点ではないのだろうか。自分にない物を持っている人に惹かれるのが世のセオリーとされているが、いずれのカップルも決して似ていないわけではない。むしろ個人の性質としては似ているところが多いように感じる。
一個人として似ているけれどぴたりと重なると言うことはあり得ない。しかし、必然的に足りないピースを相手が持っていたという、とても運命的な関係性。そして、この関係性がaiko の『相思相愛』にもつながるのだろう。
取り止めのない話が続きそうなので無理やりまとめるが、服部平次は「超好きだけど公式で絶対結婚してほしい女いるからすみません」枠。来世でもし出会えたのなら、クラスメイトになりたい。ひっそりと教室の隅っこで太陽平次を浴びたいけど、きっとその隣には更に輝く太陽和葉もいると思うので、別の男を探します。
尚、2024年末時点存命。
⒉ 松田陣平
今年存在を知りましたパート①。ハロ嫁の時期にTLから気配を察知したものの、またコナンの知らない人来た・・・と言うしょうもない理由で情報を遮断していたせいで、今年に至るまでほとんど何の情報も知り得なかった男である。
第一印象は「一人だけ作画がCLAMP」。恐らくもみあげとプリティーフェイスの影響だろう。また、わたしがK学→ハロ嫁→揺れる警視庁と言うセオリーを一切無視した順番で履修をしたせいで、恋した瞬間佐藤刑事にボコボコにされてしまうと言う最悪の後味で陣平ちゃんさんを知ることになる。
元来、この手の「女なら全員好きだろ！」と言うキャラを好きになることはあまりないが、陣平ちゃんさんは何故か私の胸をぐちゃぐちゃにかき乱してきた。その理由は、陣平ちゃんさんの持つ類稀なる人間臭さなのだと思う。今際の際の親友にかけられた呪いに侵され続けた挙句呪いと心中するような男なのに、自分も死に際好きな女に呪いをかけたと言う凄まじい男。陣平ちゃんさん、惚れた女には呪いかけてくれんだ・・・と言うアムネシア育ちの心臓をぐっさぐっさと貫かれた。
あと、そういうの苦手そうなのに、駅前に開業したサロンの宣伝で配ってたからと入浴剤をもらってきてくれそう。（出典：『植物図鑑』有川浩）
しかも、こちらが聞くまで言わない。わざとリビングのテーブルに置いておいて、こちらが聞いたらこんなの何ともねーけどとでも言いたげな顔で事の顛末を報告してくる。普段はやらないけど恋人のためなら……と歯を食いしばってそう言うことしそうな男超超好き。
しかし、陣平ちゃんさんのタイプの女が二人もわかっており、そのどちらも「鬼強い美人」と言う時点で負け戦である。私が陣平ちゃんさんの同期だったら、飲み会で「松田くんのタイプわかりやすすぎるw w w」と背中をバシバシ叩きながら笑い飛ばしたいところだが、愛聴しているPodCast『ぜったい大丈夫だよラジオ』の萌さんが「私なら何が何でも飲み会で松田陣平の隣を死守する（ニュアンス）」と言っていたのを聞いて私が？！陣平ちゃんさんの隣？！死守！？？無理無理＿＿＿＿＿＿という陰キャマインドが勝ってしまいゲームセット。陣平ちゃんさんの隣を狙えるのは、陣平ちゃんさんの隣に座ってやる！というガッツのある女だけだ。
ということで、陣平ちゃんさんとの夢は出会って数ヶ月で儚く散りました。
尚、2024年末時点、既に亡くなっています。
⒊ 萩原研二
今年存在を知りましたパート②。えーーーー！絶対好きじゃん！と初手で確信、CV.ミキシン。二次元の好みのタイプを聞かれるたびに「一人称が「おにーさん」っぽいお兄さん！」と即答してきた私の前に現れた救世主と言っても過言では無い。
だって萩原研二は「何でそんなにご機嫌斜めなのかおにーさんに教えてみなさい」とか素で言ってきそうな顔してる。精神的長男。（尚公式では上に姉がいる二番目）
加えて、萩原研二の軽薄さと表裏一体の闇深さみたいなものに寿嶺二を感じて、全然メロメロなんですけど？！という気持ちである。そういえば嶺二も上にお姉ちゃんがいるし、宮田くんもすーも上にお姉ちゃんがいる。姉持ちの男、強い。（俺の中で）
原作内では陣平ちゃんさんに呪いをかけるとこ以外特にフィーチャーされていなかったものの、K学編のち千速さんのお話でスポットライトを浴びる。そのどれもがキラキラ眩しくて、明るい性格は天性のものですか？という問いに「天性のものに決まってんじゃん！」なんて意気揚々と作者が答える程。
なんか二次会のカラオケで入れた曲全部歌ってくれそう。愛かた歌って「ラスソンかよー笑」って野次に「姫がそう言うんならそうかもな」ってウインク決めてきそうで怖い。あと陣平ちゃんさんと『恋のABO』やってほしいよーーー、K学組あの頃のY&Jのチャラさがとびきり似合うと思います（涙）「Youたち、何型？」（CV.三木眞一郎）がカメラロールにある世界線で生きたい（涙）
そしてこれはバリバリの私利私欲だけど、本気の尾崎豊『Forget-me-not』も聴きたい。萩原研二の歌うラブソングはすべて自分のための歌だと錯覚させる力がある。
萩原研二って陣平ちゃんと車以外にあまりこだわりがなさそうなので、告ってきた女全員と付き合ってそう。流れで一回くらい告白させてほしい。たまたまそのタイミングで彼女がいて断られても、その子と別れたタイミングで連絡してきて一定期間は付き合ってくれそう。こちらの愛がもうどうしようもないくらい膨れて戻れなくなる寸前にきちんと振ってくるけど、そういう「自分を待つ女」への律儀さがあると思っている。だからこそ萩原研二の本命になりてーーーーという……。
これは勝手な想像ではあるが、萩原研二はクラスの隅っこで本読んでるタイプの女にも優しくしてくれそうじゃん……。でも結局付き合うのは学年一の美女、みたいな。……河野純喜？（センシティブ）
一番付き合いたいけど一番好きかと言われると回答に困る萩原研二さん、この方ももれなく2024年末時点で既に亡くなっています。
⒋ 赤井秀一
流石にミリしらの私でも知っている、赤安の赤の方（最悪の出だし）。昨今そう言う時代ではないし、きちんと履修するまで原作でも赤井さんと安室さんは付き合っていると思い込んでいたので、ネットの洗脳とは全く恐ろしいものである。
しかし、この男、恐ろしいことに公式でわかっているだけで二人も元カノがいる。しかもそのどちらもめちゃくちゃいい人で見、見る目ある……とひれ伏すしかない。
とは言え、私は二次元の男性キャラに元カノがいればいるほど萌えるタイプなので、それなりに年齢を重ねているキャラクターの恋愛遍歴まで明かしてくれるこの作品に感謝している。（但し二人とも完全に「恋人関係が終わっている」から受け入れられている気がする・・・・）昨今、『元彼女の皆様へ』なる歌が流行っているが、私が赤井さんの彼女になれたとしても到底これは歌えそうにない。
赤井さんの刺さる点といえば何と言っても肩幅2mのスパダリ感だろう。作中生活感は皆無なのに、疲弊して帰宅した彼女のために湯船にお湯を張ってくれていそうな感じがある。
あと家の中にいようが外にいようが神宮寺レンも腰を抜かすほどの甘い言葉でぶん殴ってきそうなところもいい。タバコが苦手だと話したら一緒にいる時は禁煙してくれそうだし、朝一番でコーヒーを淹れているとバックハグしながら「おはようMy Sweetie…」とか囁いてきそうで、「平成のBLかよw w w」と手を叩いて喜びたくなる。作画中村春菊じゃないだけで、ほぼ世界一初恋～赤井秀一の場合～である。
この通り浅い感想しか言えないのは、赤井さんの歴史が深すぎて拾いきれていない部分が多過ぎるからだ。あと普通に原作見ててもキザすぎて痒くて飛ばしたりする。一旦呼吸を整えて戻ったところで痒い～～～～w w w wと喜ぶだけなのだが。
赤井ファミリーとか沖矢昴とか工藤家との関係性とか黒の組織とか何となく履修したけどむずすぎて、この男と恋愛すんの不可能では？！と言う結論に至った。でも本能が好きと叫んでるよぴえーーーんと言う感じなので、これから赤井さんと幸せになれるルートを模索しなければならない。
尚、2024年末時点、既に亡くなって（いることになって）います。
おわりに
と、ここまでが主に好きを叫びたい男だったが、ここまで書いてみても誰が好きなのか分からない。名探偵コナンが、どのルートを辿っても幸せになれないようにできているBAD ENDのみの乙女ゲームであることを再確認しただけだった。
あと自分が思ってる500000000倍平和が好きだということもわかったദ്ദി ˃ ᵕ ˂ )（笑）
右上から時計回りに松田⇒和葉⇒平次⇒萩原
他にも好きな男はいる、高木刑事（公式女あり！多分三次元の好きなタイプでいくと顔も中身も高木刑事一択）、沖田総司くん（公式好きぴあり！高校生！Chu！若すぎてごめん！）などなど。多分掘ってないだけで白鳥刑事とかも好きだし、大和かんちゃんの無骨さも、ヒロの聡明なくせに滲み出るヤンデレも、たまに何言ってるかわかんない高明お兄様も普通に好き。あとK学組みんな頭いいと知ってから班長もかなり好き。100万ドルの福城聖くんもどはまりはしなかったものの、みんながすごい熱をあげていたのもわかる。守ってあげたいよね・・・。（守るって何？とこっち向いてよ向井くんの波瑠にキレられそう）
やばい、結局誰が好きなのか分からないまま2024年を終えようとしている。2025年の映画はこの男が好きだ！と叫びつつ勇んで見に行きたいので、まずは全巻読破から始めようと思う。到底間に合う気はしないが……。
結局二次元の男と幸せになるには、スポ根漫画か乙女ゲームしかないのか、と眉を下げながら松川一静さんと寿嶺二さんに想いを馳せるのでした。―完―