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新任役職者による組織体制変更の意味

〇〇部長とか、執行役員に就任した人が組織体制を変えることはよくあります。「経理部」と「財務部」を統合するとか、逆に「経理部」を「主計部」「税務部」「財務部」に分けるとか、パターンはいろいろありますが。

これに関して、世間や社内で交わされる議論(雑談)には的外れなものが多いので、一言書いてみようと思いました。

代表的な社内の声:
歴代の〇〇部長は、自分の功績にしたいがために組織体制をいじる人が多い。ふりまわされるスタッフからすると迷惑な話だ。

組織の長が、自分の実力を発揮しやすいように組織体制を変更することは「地ならし」です。これは「長」の権限でもあり、責任でもあります。

極端に言えば「デスクの右側に置かれていた電話を左側に動かす」のと同じ話です。あとから「電話が右にあるせいで仕事の効率が落ちました」と言い訳するくらいなら、最初から電話を動かしておけ、ということです。

ですので、スタッフは意見を言う自由くらいはありますが、そうした組織変更に対して文句を言ったり、訳知り顔で陰口をたたくのはピントがずれています。

一方、組織変更はあくまでも実力を発揮するための「地ならし」であり、組織変更自体は「成果」にはなりません。変更後の組織体制により、どのような成果を上げるのかが重要になります。

さしたる実績をあげられない部長等が組織変更自体を「功績」だと主張したとすれば、これも的外れです。

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